こちらの基金は終了いたしました。
みなさまのご協力に心より感謝申し上げます。
本基金に関する最終報告を作成中ですので、完成しましたら、HPでお知らせいたします。
新型コロナ感染拡大にともなう社会経済生活「自粛」のなかで、移民・難民のなかでも生活に困窮する方が急速に増えています。政府によるひとり10万円の「特別定額給付金」の支給が決まりましたが、職場とのトラブルなどでオーバーステイになった元実習生、仮放免・非正規滞在者、難民申請者など住民基本台帳に記録されていないという理由で、支給対象から外された人も少なくありません。
そこで私たちは、5月に「移民・難民緊急支援基金」を立ち上げ、特別定額給付金の対象外もしくは生活に困窮している移民・難民の方に1人3万円の現金給付を行うことに決めました。基金運営開始から3週間ですでに合計482名の方に支援を行いました。
もともとこの基金は、5月下旬から8月までの3ヶ月強で2000万円規模、累計600-700人程度の方に支援を行うことを目指して立ち上げました。6月8日現在、すでに11,298,499円のご寄付をいただき、獲得した助成金とあわせるとすでに1500万円近くの基金規模になっています。
一方で、困窮する移民・難民の方からの申請も予想を上回るペースで続いており、集めた約1500万円はすでに支援金として使わせていただいた形になっています。そこで今回、私たちは、予算規模を3000万円に拡大し、クラウドファンディングを実施することに決めました。多くの移民・難民から申請が相次いでいることは、彼らがいかに困窮した状態におかれているかを物語っています。事実、以下のような悲痛な声が支援者に寄せられています。
「所持金が2000円」
「コロナで『仕事がない』と会社に言われ川で魚をとって凌いでいる」
「お米が買えない」
「毎日空腹で辛い」
「1リットル牛乳と食パンでなんとかお腹をいっぱいにしている」
「日本は卵が安いので、それを目玉焼きではなく、スクランブルにして広げて
量が多く見えるようにして食べている」
「帰りたいが飛行機がなく帰国できない」
くわえて公的な支援についても、在留資格による制限にくわえ、日本語が母語でない移民の方に情報が届いておらず、結果としてアクセスできていない場合も珍しくありません。
緊急事態のなか、移民・難民の方々のくらしを支え、草の根の連帯によって排除や放置、分断を乗り越える力を示したいと考えています。皆様のご寄付への協力をどうぞよろしくお願いいたします。
クラウドファンディング目標額
寄付目標額:700万円
このクラウドファンディングを通して700万円のご寄付を集めることを目標にしています。
この他にも、銀行や郵便振替口座へのご寄付、助成金とも合わせて、合計3000万円のご寄付を集めることを目指しています。銀行振込または郵便振替でのご寄付を希望される方は、以下より受け付けをしております。
寄付の使いみち
生活困窮に直面する移民・難民の方々をサポートする支援者(移住連会員)から申請を受け付け、支援対象当事者1人につき3万円の現金給付を行います。
支援は2020年8月31日まで実施し、1週間ごとに申請を受け付け、支援を支給します。
基金支援速報と支援を受けた方からのメッセージ
この基金ではすでに4週間分の支援を行い、計567人に支援を行いました。各週の支援詳細については、以下をご覧ください。
「移民・難民緊急支援基金」速報(第一号)
「移民・難民緊急支援基金」速報(第二号)
「移民・難民緊急支援基金」速報(第三号)
「移民・難民緊急支援基金」速報(第四号)
「移民・難民緊急支援基金」速報(第五号)
「移民・難民緊急支援基金」速報(第六号)
支援を受けた方からはこんなメッセージが届いています。
「体調が悪いので、通院や薬の購入に使います。仮放免で保険に入れないので、お金がかかります。ありがとうございます。」(パキスタン、男性)
「Yohooooooo,,, daumo arigatou gozaimasu Thanks be to God God will reward you for your kindness,, thank you very much... am very happy isogi post fice itteimashita ame mo tsuyoi desy i will only for essential things like rental and food Thank you very much.(わーどうもありがとうございます。神に感謝します。神は、あなたたちの親切を報いてくれるでしょう。本当にありがとうございます。とてもハッピーで、雨が強かったですが、急いで(口座のある)郵便局に行ってました。)」(フィリピン、女性)
「助けを必要としていたとき、こんな優しさが私のところにきました。この支援を受け取った時にはとても嬉しく思い、驚きました。こうした団体の存在や人道的な活動が世界をより住みやすい場所としてくれるのでしょう。支援してくださった優しさと寛大さに心から感謝し、敬意を表します。」(イラン、女性)
基金に関する報道:
「『毎日空腹でつらい』『川で魚をとってしのいでいる』支援からこぼれ落ちた外国人住民のために、緊急基金が作られた」(BuzzFeed Japan、6月2日)
「10万円、夢のまた夢 日本に長年住んでも…届かぬ人々」(朝日新聞、6月7日)
「生活に困窮し、相談先もない…ベトナム人技能実習生らのSOS。ホットラインに寄せられた声」(BuzzFeed Japan、6月9日)
新型コロナ 生活苦、外国人直撃 難民不認定、在留資格なし 就労禁止・公的支援も届かず(毎日新聞、6月12日)
草の根の連帯によって排除や放置、分断を乗り越える力を示すため、ぜひ寄付へのご協力をよろしくお願いいたします!
HPはこちら 「移民・難民緊急支援基金」