地域で子どもが自由に遊び、挑戦できる環境が減少し、体験活動の不足が深刻化している
活動地域には児童館や子育て支援センターなど室内で遊べる施設がなく、暑い日や雨の日に安心して過ごせる場所がありません。子どもが自由に遊び、挑戦できる環境が減少し、体験活動の不足も深刻化しています。ボール遊び禁止の公園や「子どもの声がうるさい」といった苦情も身近に聞くようになりました。
共働き家庭の増加や経済的な理由で、“用意された遊び”が多くなり、子どもが自ら考え、挑戦し、失敗しながら成長する機会の不足。近所付き合いの希薄化から異年齢や多世代での関わりも減っています。
その結果、子どもが地域の中で多様な体験を積み、自分らしさを育み、いろんな人と関わり学ぶ機会が失われつつあります。
子育て環境が変化し、核家族化や共働きの増加により、親の負担が増加している
私たちが活動する旭竜学区では、居住年数が3年未満の段階で出産する人が半数にのぼり、近くに頼れる家族や知人がいないまま出産・育児を迎えるケースが増えています。全国的にも産後うつは父母ともに約10%(出典: 厚生労働省「妊産婦メンタルヘルスケアマニュアル2023年版」)とされ、精神的なサポートの必要性も高まっています。
地域のつながりは薄れ、町内会や行事への参加が減ることで、家庭同士の助け合いや自然な声掛けが生まれにくくなりました。核家族化から、祖父母が近くに住んでない場合も多く、その結果、「誰にも頼れない」「相談できない」といった孤立感が深刻化し、親が育児を一人で抱え込んでしまう状況が起きています。
子育ては家族の問題だけでなく、地域全体で支えていく必要があります。気軽に立ち寄れて、相談ができ、子どもも親も安心して過ごせる「つながりの場」が求められています。

地域全体で子どもたちを見守り育て、誰もが気軽に立ち寄れ、孤立しない居場所の継続
閉園した岡山市中区の旧旭竜幼稚園を暫定的に岡山市からお借りして活用し、「子ども第三の居場所」を週1回開催しています。児童館、子育て支援センター、公民館といった遊び場がないこの地域で、1日40人ほどの親子・子どもたちが私たちの広場を利用します。子ども仕様の園舎や園庭をそのまま活かし、乳幼児も安心して遊べる、安全でのびのびと過ごせる場所です。子どもたちが自由に遊び、挑戦し、自分らしさを育むことを大切にしています。

この活動は、地域のお母さんたちがコミュニティハウスで立ち上げた子育てサークルから始まり、6年目となりました。これまでには、産後の不安を抱えて涙しながら相談に来たお母さん、家では家事や弟の世話でゆっくりできない小学生など、さまざまな事情を抱える親子が参加してきました。私たちは、ただ「遊ぶ場所」を提供するのではなく、継続的に子どもたちを見守り、親が孤立しない関係性づくりを大切にしています。
また、地域の大人が立ち寄り、子どもたちと話をしたり、園庭整備や畑・花壇の手入れを手伝ってくれることもあります。交流イベントや子ども食堂も開催し、自然な多世代交流が生まれる場にもなっています。
火起こしをしたり、畑の野菜を収穫したり、有料の親子向けの講座やワークショップを通して体験活動も行っています。ここで得られる「やってみたい」が「できた!」につながる経験は、子どもたちの成長にとって大切な糧です。

こうした活動は、誰でも気軽に参加してもらえるようにするため、居場所は参加無料、イベントや講座も無料または低価格の参加費で開催しています。しかし、行政からの補助や施設利用料の免除がない状態で、民間団体がいまの体制で運営し続けるのは限界があります。
誰もが集える日常的な居場所を継続し、子どもたちをこれからも見守り続けるため、今回のプロジェクトを通して、2026年4月~9月の半年間の活動を続けるとともに、その間に団体の収入構造の見直しや体制の更新など、今後も持続可能な運営体制モデルの構築を行っていきたいと考えています。
当団体は、岡山県内で父親支援や育休支援に取り組む唯一の団体です。これまでの活動とともに、企業向けのセミナーの構築や企業支援を進め、働く環境から子育て支援を支える仕組みづくりを広げていきたいと考えています。セミナーによる収益や、企業との協働を通じて、子どもたちの居場所を継続できる体制を整える事を目指しています。
また、子育て支援者や子育て支援団体と連携し、出張広場やマルシェの開催など、地域に根ざした子育て支援の場を広げていきたいと考えています。
無料で利用できる子どもの居場所を、一緒につくり、守り、広げたい!
このプロジェクトでは、旧旭竜幼稚園を活用した「子ども第三の居場所」を継続し、より多くの親子が安心して過ごせる環境をつくるための資金を募集します。
園庭や園舎は無料で開放し、地域の中の日常の居場所として困難を抱える家庭の子どもたちも安心して過ごせるようにしています。毎週、多くの親子に利用されています。
いただいたご支援は、施設利用料や水道光熱費、備品購入、スタッフ体制の維持など、居場所の運営に必要な費用と、今後の活動継続に向けて体制を見直し、整えるための運営費に使わせていただきます。
さらに、このプロジェクトをきっかけに、「こんなことができる!」「こんなことがやりたい!」と集まる仲間を増やし、地域のつながりを広げていきたいと考えています。
自立した運営に向けては、出張広場の開催や企業との連携による収益事業にも取り組んでいます。まずは居場所の短期的な安定した運営を確立し、その先に子どもたちや親がより多くの体験や学びを得られる環境を広げていきたいと思っています。
どうか、私たちと一緒に、子どもたちの安心できる居場所を守り、育てていく力になってください。
また、社会全体で子どもたちを見守り育て、地域の誰もが気軽に立ち寄れて孤立しない――。そんな「子どもの第三の居場所」のロールモデルとして、この取り組みが広がり、もっと多くの地域に安心できる居場所が増えてほしいと願っています。

■ 主な寄付金の使途について
今回いただいたご寄付は、居場所の運営に充てさせていただきます。(賃借料、保険料、水道光熱費、子どもの体験活動費用、子ども食堂食材費、スタッフ人件費、その他運営に必要な費用)
子どもの居場所の開催を縮小しないためにも、協力者を増やしたい
この居場所を続けたい。もっと広げたい。
そのために、今回のプロジェクトは絶対に成功させたいと思っています。
そして今回をきっかけに、「こんなことができる!」「一緒にやりたい!」と仲間が増え、つながりが広がる場にしていきたい。
これまでは大きく寄付や会員登録をお願いしてきませんでした。
もっと“まんなか”の活動を知って欲しい。応援してほしい。力を貸してほしい。
スタッフ全員、本気で挑んでいます。
もし、目標金額を達成できなかった場合は、現在予定している居場所の開催日数を減らしたり、スタッフ体制を縮小するなどして、子どもたちの「安心して帰れる場所」を続けられるよう活動は実施させていただきます。
事業が縮小すると、親同士、子育て支援者とのつながりが減り、相談できる相手がいなくなることで孤独感や育児不安が強まりやすくなります。 また、広場が「見守りの目」として果たしていた役割が弱まり、子どもの変化や家庭のSOSに気づきにくくなることで、必要な支援につながるまでに時間がかかる危険もあります。
さらに、子どもにとっては他の子どもとの関わりの場が減ることで、社会性やコミュニケーション力を育む機会が失われます。暑い夏には、安心して過ごせる屋内の居場所がなくなり、熱中症などのリスクが高まります。居場所は、親子にとって単なる遊び場ではなく、 「安心できる居場所」と「早期支援につながる地域のセーフティーネット」です。 事業が縮小すれば、このネットが切れ、多くの親子が孤立してしまいます。
子育て当事者の困った経験から始めた活動が、地域の循環を作り出しています
このプロジェクトを成功させたい!その一心でスタッフ一同取組んでいます。
最初は旧幼稚園が児童館になったらいいのに、という他力な考えが発端の活動でした。しかし現在は、地域社会の困りごとを自分達で考え、動くことによって、より良い循環が生まれ、親子や地域の方が喜んでくれる姿を見ることの虜になりました。ありがたいことに、これまでの7年間の草の根の地域活動が休眠資源活用のモデルケースとなるくらいの実績ができてきました。この居場所の継続のために、一緒に支えてください。
また、子育てに悩んでいるご家族がいたら、ぜひ私たちの広場につないでください。私たちは、ひとりひとりの悩みに共感し、力になれる場でありたいと思っています。
「大変さも楽しさも、一緒にわかち合える」そんな場所を、地域のみんなで育てていきたいです。

H P :https://mannakamarumaru.wixsite.com/ibasho
Instagram:https://www.instagram.com/mannaka.marumaru/
(補足事項)本ページについて
こちらのプロジェクトページは、「公益財団法人 みんなでつくる財団おかやま(以下、みんつく)」のアカウントを使用し作成しています。みんつくはコミュニティ財団であり、事業指定助成プログラム(皆様からの寄付を原資とした助成事業)として「 NPO法人 まんなか」様の本事業を支援しています。いただいた寄付金は、寄付総額から運営費(達成時20%、未達成時30%、決済手数料含む)を差し引いた金額を、みんつくからの助成金としてNPO法人 まんなか様へお渡しさせていただきます。
※みんつくは税額控除対象の公益法人であるため、当財団へのご寄付につきましては、寄付金控除等の税制優遇が受けられます。
金額500,000円 |
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