「杜の宮市」では
杜の宮市は2001年から毎年春に開催されてきた、カルチャーイベントです。
アーチストが自ら作品を展示して説明する手作りアートクラフト作品限定のクラフトマーケットを中心に、体験型ワークショップ、手づくりのための素材市、クラフトビールなど手作り飲食のブースやキッチンカーなど4百ほどのブースが並びます。6か所のステージではジャズやフォーク、民族音楽に大道芸が登場し、大きな無料休憩所も設置。百人以上のボランティアスタッフが運営し、毎年3万人ほどの来場者を迎えてきました。
会場は尾張国一宮「真清田神社」(ますみだじんじゃ)境内から門前の本町商店街全域、駅コンコース、近隣の公園など全長2kmほどとなります。
2020年5月には第20回杜の宮市が、一宮駅前の目抜き通り(銀座通)を歩行者天国とし、安全安心でウォーカブル、健全な文化「遊歩街」として開催される予定でしたが、新型コロナウィルス感染症の情勢を鑑み、2月26日に中止を発表しました。
コロナを越えて、つながる未来を
中止とした第20回杜の宮市の出展予定の皆様からは、出展料を既に200万円ほどお預かりしていましたが、その全額をお返しすることにしました。とことが多くの方々から合計60万円以上となった寄付を頂戴することとなりました。その寄付を基として、歩行者天国とするはずだった駅前銀座通に、オリジナルのアマビエフラッグを120枚飾りました。「コロナを越えて つながる未来を」というメッセージを添えて。このアマビエ様は5月から1年以上、一宮のまちを見守りました。
「まちの宮市」の組み立て
ウイズコロナの中でどう、カルチャーとコミュニティを地域で守っていくかを、2020年4月5日からほぼ毎日、com-cafe三八屋の駐車場で焚火をしながら検討しました。新型コロナウィルス感染症がどのようなものかも定かでは無い中、一方では今まで通りのように行われるイベントがあり、他方では一切の活動が停止せられているような状況でした。ゼロでもヒャクでもない、ブレーキかアクセルかどちらかだけではない、1から99のどこか、ブレーキとアクセルワークの組み合わせのどれかに、何らかの道筋はないか。ウィズコロナのまつりづくりを模索し続けました。
そうした中、”ゼロ密を目指すクラフトフェア”として組み立てていったのが「まちの宮市」です。野外での開催、広い会場に大きくディスタンスをとったブース配置、路上開催ながら来場者の登録とパスシールによる人数把握という形で3密を避けつつ、ゆるやかな開催を目指すクラフトフェアです。2020(令和2)年11月13日から開始し、緊急事態宣言中の3回は中止としたものの、ほぼ1年で9回の開催をしました。
来街者や通行する方を含めても来場者が3,800人には至らぬ、ほどほどのゆるやかな人出でありながら、出展ブースでは豊かな会話と確かな販売も多発するようになり、安全安心な賑わいの創出に少しずつ近づいてきました。「道具」「本」「夏休み」などの小さなテーマを各回設けて、楽しさや個性の演出もしています。
開催日は、ほぼ毎月ある「38サンデー」(3か8が末尾につく日曜日)。一宮のまちの興りである「三八市」が日曜に重なった日です。
杜の宮市 re:20th.
「第20回杜の宮市」の中止からコロナに翻弄されつつも、アマビエ様に守られて「まちの宮市」を組み立て、2022年5月4日にもう一度「第20回杜の宮市」を開催しました。
コロナを越えて、つながる未来を。
再開、再興、再生、再誕・・・様々な想いを「re:」に込めて、もう一度、杜の宮市をスタートし、懐かしい笑顔にたくさん出会い、また多くのかたに「ありがとう」とも言われました。
第22回杜の宮市
2024年5月4日(土・祝)に「第22回 杜の宮市」が開催されます。
ほぼフルヴァージョンの杜の宮市に、さらに様々な文化と交流の仕組みを加えて。
少しでもどうぞご寄付ください。何卒よろしくお願い申し上げます。