活動・団体の紹介
モンキーマジックは「見えない壁だって、越えられる。」をコンセプトに、フリークライミングを通じて、障害者をはじめとする人々の可能性を大きく広げることを目的とし活動しているNPO法人です。
活動の背景、社会課題について
【社会課題への挑戦】
障害があると、運動の機会が減りがちになります。また、外出の機会、人と関わる機会、挑戦する機会も少なくなりがちです。
モンキーマジック代表の小林幸一郎は、16歳でクライミングを始め、28歳の時に自身の視覚の障害が発覚しました。少しずつ低下する視力に落ち込むこともありましたが、ロープで安全確保をしながら行うクライミングは、変わらず仲間と一緒に楽しめるクライミングとして続けてくることができていました。「ならば!」と自分以外の障害のある人たちにこのクライミングというスポーツを届けたい、と考えて2005年にNPO法人を設立しました。それまで障害者クライミングが日本に存在しない中、現在までパイオニア団体として障害者クライミング普及に邁進してまいりました。2022年には自主事業内で述べ482人の障害のある人々がクライミングに参加してくださいました(※新型コロナの影響により2019年と比較すると参加者が減っている状況もあり、回復への促進を進めています)。
私たちはこれからも、障害者を始めとして様々な人々が障害者クライミングを通じて、運動の機会はもちろん、楽しさやくやしさ、達成感を得られる機会を提供します。また、それがきっかけになり諦めていること等自分のつくる「見えない壁」に挑戦できる人が増えていくことを目指します。
【価値創造への挑戦】
障害に対する差別は無意識的に行われることが多いと言われています。また、「差別はしたくないが、障害のある人とどのように接したらいいのか分からない」という経験不足からくる障害者と関わることへの不安の声があげられています。
モンキーマジックではクライミングを通じた障害のある人もない人も一緒に活動するイベントを2012年より開始しました。現在では活動趣旨に賛同してくださった有志により沖縄から北海道まで18地域にその輪が広がっています。そこには「助ける・助けられる」の関係性ではなく、同じクライミング仲間としての関りがあり、たくさんの笑顔が生まれています。2022年には主催イベントのある東京・横浜をのぞいて全国15地域71回の交流型のクライミングイベントが開催されました。
私たちモンキーマジックは、クライミングというスポーツが、同じ場所で、同じルールで、一緒に楽しめるスポーツであることを活用し、みんなが安心、安全にクライミングを楽しみ、挑戦できる場を広げていきます。その先には多様な人々が一緒に笑顔になれる豊かなあるべき多様性社会を広げることができると確信しています。
活動内容の詳細、実績について
1.障害者向けクライミング事業
2.多様性理解促進クライミング事業
- 交流型クライミングイベントの企画運営
- 全国各地で交流型クライミングイベントを企画運営している団体のサポートや交流促進
- 参加者全員が目隠しをして参加するクライミングコンペ「見ざるチャレンジクライミング」の企画運営
3.普及・啓発・広報事業
- 講演会、セミナー、シンポジウムなどの企画運営や受託
- 障害者とクライミングに関わる調査研究の実施
寄付の使途
障害者がより参加しやすい環境の整備のために
- 参加しやすい参加費設定のための基金
- より安全に参加できる用具・備品の整備
- スクール・イベント開催地等への移動手段の確保
積極的な普及・啓発活動のために
- 認知度向上のための広報活動
- 活動の効果やより適切な環境を創るための調査研究
- リハビリ施設・学校など各種障害者施設での体験会の企画・開催
- 関係者・団体に向けて体験会の企画・開催
活動の全国展開のために
- インストラクター・ボランティアの確保
- 交流の促進と当事者への広報活動
ボランティアスタッフの育成・確保のために
- トレーニング・講習会の開催
安定的、発展的な組織運営のために
- 事務局運営経費
寄付者のみなさんへ
障害者クライミング普及事業は、皆さまからのご寄付に支えられて継続してまいりました。今回のご寄付に心よりお礼申し上げます。
ご寄付いただきました皆さんへは、現在以下の内容でモンキーマジックの活動の報告をさせていただきます。引き続き、障害者クライミング普及を通じての社会的な活動に関心を寄せていただきたく、またお知恵やお力をいただくことで、一緒により良い社会を創っていけたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
- アニュアルレポートのお届け(年に1回)
- メールニュースのお届け(月に1回)
- オンラインによる「モンキーマジックコミュニティカフェ」参加ご招待(年に数回)