森山社の紹介
森山神社は正式名称を「森山社」と称し、社伝によると祭神として「奇稲田姫命(クシイナダヒメノミコト)」を祀っています。

創建は天平勝宝(西暦749年)で、鎌倉由比ヶ浜生まれの良辨僧正が勧請されたとされています。
一色会館について
広く前面の扉を開放して舞台となる仕組みの一色会館は、例大祭の奉納演芸において活用されるだけでなく、各種イベントやライブなどでも利用されてきました。
本殿に向かって舞台が開くので、奉納する気分が高まり、観客が座って楽しめるように階段状のひな壇になった観客席となる部分があります。





行合祭と一色会館の改修について
行合祭は三十三年(数え年故三十二年)毎に行なわれる特殊神事です。称して「三十三年大祭行合祭」とし、今日に継承されています。
逗子市小坪の天王社(須賀神社)から、祭神素戔嗚尊(スサノオノミコト)が天王輿(鳳輦)で渡御、森山神社にて7日間(明治以後は3日間)滞在されるという神事で、これは奇稲田姫命(クシナダヒメノミコト)と素戔嗚尊との両神伉儷(こうれい=つれあい)であり、この神事は1,270有余年も継承し続けられています。
次回の第41回行合祭は令和10(2028)年の開催となっていて、すでに準備が始まっているのですが、一色会館を補修するという作業は数年前から企画されていました。これは例大祭や各種神事だけでなく、様々なイベントで利用される会館の経年劣化を改修してさらなる活用をしていくためのプランです。

会館1階の舞台となる広間の開放扉と土台を修繕します。基本的に現状のレトロな雰囲気をできるだけそのままに活かして傷んだ部分を修繕します。







■大広間部分
・大広間建具は新規建具12本入替え
・床束交換
・畳交換
・露出部分の全14本をジャッキアップの上入替
・床束石はそのまま
■天井部分
・天井板張り替え
・照明器具交換
■小部屋部分
・床束交換
・畳→フローリングに交換
改修内容の詳細について
プランの段階ですが、改修案のイメージ画です。
12本の新設木製建具は6本ずつ左右へ引き戸として開閉可能。
網戸および破損防止網などは建具に組み込み。


メッセージ
前回の行合祭から30年近く、次の大祭に向けて費用の積み立てや奉賛金募集などもしてきていますが、毎年の例大祭や神事の執り行い、基本的な補修などに追われてなかなか大きな改修作業費まで届いていないのが現実です。
今回は新たにこのファンドレイジングを利用して、葉山一色地区だけでなく、広く全国中に寄付を募ることにしました。リターン品などの用意ができませんが、寄付の協力をいただいた方々は奉賛金奉納者芳名板に記して、一色会館内またはそれに準ずる場所に掲示する予定です。
寄付金の使い道について
いただいた寄付金は一色会館の改修費用として使わせていただきます。集まった金額によって来年度の夏までに具体的な改修プランを組み立て、秋から冬にかけて施行する予定です。