神奈川県の葉山町一色に今から1270余年前、天平勝宝(749〜757年)の頃、良辨僧正によって勧請された森山社(通称・森山神社)の境内にある一色会館は、レトロでちょっとユニークな建物です。
昭和32年に竣工された建物は、通常は片側に掃き出し窓が並ぶ外観ですが、例大祭などがある時は、並んだ扉や桟などを全部外して、大きな舞台になってしまうのです。
舞台の正面は、ひな壇になっていて客席になります。まるでちょっと昔の“芝居小屋&桟敷席”といったレトロな風情で、昭和の香りがたっぷり残る素敵な空間です。
舞台になっている部分は、畳敷きの大広間です。大広間の上手も小さな舞台になっています。
元々は例祭の二日間の為に余興を奉納する舞台と桟敷席となるひな壇の設備を整え、寄付などの収益を得るために設計建造されました。
そんな一色会館もそろそろ築70年となり、かなりの経年劣化が見られるようになりました。
水周りやトイレなどは一昨年から2年かけて改修してきましたが、舞台となる広間前面の開放扉や床面と土台が木造建築ならではの老朽化による傷みが出てきています。
そこで建物の1階部分の改修を来年度に行う予定です。
つきましては、森山神社と一色会館という他に類のないコミュニティスペースを愛する方々に、ここにかかる修繕費用のご寄付をお願いしたいと思います。
2025-10-10 10:10
一色会館改修プロジェクトの始まり
葉山町一色にある森山神社の境内下側には駐車場を兼ねた広場をはさんで古い会館があります。ここは不思議なつくりになっているスペースで、開放された舞台のようにして利用することができます。
この舞台で様々なパフォーマンスを奉納する人にとっては、神社の本殿に向かって清々しく演じることが出来るようです。
また、いろいろなコミュニティの場としても活用され、気持ちよく過ごすことの出来るスペースとしても役立っています。
そんな会館も老朽化している部分が目立つようになったので、可能な限りこの佇まいを残しつつ修繕していきたいと思っています。
ご協力をよろしくお願いいたします。