【1.ご支援へのお礼と受賞のご報告】
平素より、なかよし学園プロジェクト「はじめの一歩プロジェクト」を応援いただき、誠にありがとうございます。
このたび、代表・中村雄一が、紛争地・被災地での教育支援と「世界とつながる学び」の実践が評価され、東久邇宮文化褒賞を受賞いたしましたので、ご報告申し上げます。
東久邇宮文化褒賞は、高松宮記念賞・秩父宮記念賞と並ぶ「三大宮賞」とも呼ばれ、「大衆のノーベル賞」と評される、市民に開かれた功労者表彰です。今回の受賞は、これまでの海外教育支援の歩みと、日本の教室と世界の現場をつなぐ新しい学びのモデルが総合的に評価されたものです。

【2.評価された「CoRe Loop」とは?】
なかよし学園は、日本全国の学校で行う探究学習と、ケニア・シリア・ルワンダ・南スーダンなど約10カ国での教育支援を、「CoRe Loop(Co-Create & Return Loop)」という循環モデルで結びつけています。
・日本の子どもたちが、授業の中で平和や人権、環境問題について学ぶ
・学びをもとに、絵本・カルタ・紙芝居・石けん・ふりかけなどの「未来の架け橋教材」を自分たちの手で制作する
・その教材を、紛争地・被災地・難民キャンプなどの教室へ届け、現地の子どもたちと一緒に授業を行う
・現地の子どもたちの声や写真・動画・お礼のメッセージが、日本の教室へ“里帰り”し、次の学びと行動につながる
この「つくる → 届ける → 共創する → 還る → さらに広がる」という循環全体が、CoRe Loopです。
「はじめの一歩プロジェクト」で皆さまからお預かりしたご寄付も、このLoopを回すための大切な原動力となっています。

【3.具体的な取り組みの一部をご紹介】
東久邇宮文化褒賞の選考では、なかよし学園が行ってきた次のような取り組みが具体的に紹介されました。
● 長崎・対馬の中学生が制作した「平和カルタ」が、内戦後のシリア・デリゾールの教室で使われ、子どもたちがカルタを通じて戦争と平和、自分たちの未来について話し合いました。その感想やお礼の言葉が動画やメッセージで日本に戻り、生徒たちの「自分たちの学びが誰かの役に立った」という実感につながっています。
● 広島で制作された絵本『はじめてのヒロシマ』を英語やアラビア語に翻訳し、「Peace Baton」としてケニア・シリア・ルワンダに届けています。被爆の記憶を、教科書ではなく物語と対話を通じて共有することで、子どもたちが「自分ごととして平和を考える」きっかけになっています。
● 広島県三次市の小学生が作った「AOGA SOAP」は、現地の子どもたちに手洗いの大切さを伝える教材として活用されています。「日本で作った石けんが、遠く離れた国の健康を守るきっかけになる」という循環を、子どもたちは実感しています。
これらはすべて、教室での学びと世界の現場を往復させる「未来の架け橋教材」として位置づけられています。
ニュースリリースで全国の子どもたちの活動をご覧ください。
https://prtimes.jp/main/html/s...
【4.この受賞は、皆さまと一緒にいただいた賞です】
海外で授業を行うための渡航費や滞在費、教材の制作・翻訳・印刷・輸送費、日本と現地をオンラインでつなぐための通信費・機材費など、多くの部分が、皆さまからのご寄付や応援購入によって支えられてきました。
Congrantを通じたご寄付に加え、
・なかよしふりかけ
・金継ぎHEROネクタイ
・AOGA SOAP などのソーシャルプロダクト
を購入してくださった方々も含め、関わってくださったすべての皆さまの想いと行動がなければ、今回の受賞にはつながりませんでした。
この受賞は、代表一人の功績ではなく、「一緒に世界をよくしたい」と願い、行動してくださった皆さまとの“共作”だと感じています。心より感謝申し上げます。

【5.これから目指すこと 〜願う平和から、行動する平和へ〜】
今回の受賞を励みに、なかよし学園プロジェクトは次のような挑戦を進めていきます。
・日本全国の学校・自治体と連携し、「未来の架け橋教材」をさらに広げていくこと
・紛争地・難民キャンプ・災害被災地など、「教育が届きにくい場所」にこそ、学びの場を継続的に届けること
・インターン生や若手教員・学生ボランティアとともに、「TEAM JAPAN」として教育からの平和づくりを進めること
子どもたちの小さな一歩が、世界のどこかの「うれしい」に変わる——。
その循環を、皆さまと一緒に育てていければ幸いです。
引き続き、「はじめの一歩プロジェクト」ならびに、なかよし学園プロジェクトへのご支援・ご参加を、どうぞよろしくお願い申し上げます。



