
“負の遺産”の共鳴、“平和”の共創。— 広島とルワンダの実践
1994年、ルワンダでは約100日で100万人超が犠牲となるジェノサイドが発生し、国連は4月7日を「1994年ルワンダ・ツチに対するジェノサイドを考える国際デー」と定めています。
また2023年には、キガリを含む4つのジェノサイド追悼施設(ニャマタ、ムランビ、ビセセロ、キガリ)がユネスコ世界遺産に登録され、「記憶の継承」の普遍的価値が国際的に認められました。
被爆地・広島とジェノサイドを経験したルワンダは、大量破壊の記憶を次世代の平和教育へと転化するという点で深く響き合います。
「世界とつながる学びプロジェクト」はこの着眼点にもとづき、被害の記憶を“往還する学び”へ転化して広島の生徒と世界を平和で結びました。とりわけ特別支援学校の生徒が「作品=行動(Action)」を起点に国際対話を生み、支援される側から支援する側へと主語を転換したことが、平和を“実装”する道筋を示しています。

具体的には、
創作(Create):生徒が平和ポスター等を制作し、思いを言語化・可視化。
共有(Deliver):作品をルワンダの学校・記念施設へ届け、現地の子どもたちと出会わせる。
共創(Co-create):現地児童がメッセージやイラストを重ねる“平和のコラボレーション”を実施。
還流(Return):コラボ作品と反響が広島へ戻り、生徒が“自分の行動が世界を動かした”手応えを得る。
拡張(Scale):次の制作・授業・地域連携へ循環させ、平和行動を継続・拡大。
この往還設計により、包摂的で質の高い学び(SDGs4)が実体を伴って成立し、特別支援教育の強み――1人ひとりの力を社会参加へつなぐ設計――が国境を越えて検証・評価されました。結果として、生徒は“受け手”にとどまらず平和の担い手として立ち上がり、広島とルワンダを結ぶ実践的な平和構築のルートが学校現場から描かれています。

続きはニュースリリースでご覧ください。
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