
実施概要(講演→巡回ワーク→探究へ)
9/12の講演は「世界のリアルを知って、今、自分に何ができるか」をテーマに、対立の背景を“違いへの固執”として捉え、解きほぐす方法として「同じを見つける」視点を提示しました。10/2の巡回ワークでは、各クラスがまとめたブレスト案に対して、なかよし学園が具体化の手順(誰に・何を・どのように届けるか)を助言。学級の特色を活かしたアクションに落とし込みました。
このプロセスについて、長島麻利子校長は「中村さんの世界を身近に感じられるお話を聞いて、1年生の各クラスがそれぞれの特徴を活かして世界に対してアクションしていけることが嬉しいです。教員も楽しみにしています」と語りました。

“里帰り”する交流
本講演に先立ち、柏の葉中学校と富勢東小学校の先生方が制作した折り鶴を、なかよし学園がルワンダの平和学習で活用しました。現地の子どもたちに折り鶴とメッセージを手渡した様子(写真・動画)を学校で共有すると、教室がざわめき、視線が一気に画面へ集まりました。





山田教諭は「折り鶴が確かに現地に届いた様子を見た生徒たちは、今まで遠かった世界が一気に近づいたと感じていました。今学んでいることを世界につながる探究にしてほしい」と話します。届けた思いが感謝のメッセージとなって戻る“往還”を体験したことで、「作る→届ける→共創→還る」という循環の具体像が生徒に可視化され、『自分にもできる』手応えが生まれました。
なお、10月には同市の富勢東小学校での講演も予定しており、市内での学校間連携による往還型の国際学習を広げていきます。
今後の計画
・2学期: 1年生はクラス単位で探究を継続し、教材の試作・検証まで実施。
・12月以降: なかよし学園の海外授業(カンボジア、シリア、南スーダン等)で生徒教材を活用し、現地児童と共創版へアップデートしたうえで、“感謝と学び”のフィードバックを里帰りさせます(つくる→届ける→共創→還る)。
・派生展開: 10月には同市の富勢東小学校でも講演予定。市内の学校間で往還型の国際学習モデルを共有し、横展開を図ります。
本取り組みのポイント
・当事者性の育成: 学校の学びを社会・世界へ接続し、“支援される側から支援する側へ”の主語転換を体験します。
・授業内への落とし込み: 総合・道徳・外国語活動・美術/技術等へ教科横断的に実装可能。
・SDGs4への貢献: 包摂的で質の高い学びを、教材制作→海外実装→里帰り評価で具体化します。
これからもなかよし学園は国内外で活動を広げて参ります。
ご支援・ご声援よろしくお願いします。