譲渡型保護猫カフェ『廣島ねこ奉行』で保護している猫ちゃんは重大な病気がある猫ちゃん以外の全頭、里親様を探しています。保護頭数は80匹以上になりました。
毎年卒業していく数より保護する数の方が多いため、ケージがなかなか空かなくなり、このままでは新しい猫の保護ができなくなる可能性があります。
譲渡まで辿り着くのに克服しなければいけない課題のある猫ちゃんは、店舗内での里親募集はやめ、のんびりと暮らせる場所に移し、ほぼ終生飼養というかたちに切り替え、残りの生きるための時間は穏やかに過ごしてほしい。と、この保護猫あしなが会を始めました。
2023-10-21 01:03
001:のん(2019年3月生まれ)♂
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〇人が苦手
〇バックヤードから出てこない
〇尿ケアが必要
のんちゃんは、生後4,5か月の頃保護されました。
それまでは街中のビル街で育ちたくさんの人や車から隠れ大きくなりました。住処にしていたビルの大家さんに見つかり、駆除業者が来る寸前の保護でした。
そのせいもあり、人が少し苦手です。最初の頃は威嚇もありましたが、最近は威嚇はほぼ無くなり、気分がいい時は撫でさせてもくれます。ただ、やはり人が苦手なので、近寄ると大抵は逃げ回ります。抱っこなんてできません。
のんちゃんの行動範囲はほとんどがお店のバックヤードです。たまにお客さんがいなくなった夜に大部屋に出てくることもありますが、猫の好き嫌いもはっきりしていて、白猫のみーこ以外の猫ちゃんにはほとんど心を許してなく、大きなオス猫とは大げんかをします。
2歳になるころにおしっこが出なくなり入院をしたこともありました。尿管を通す為に麻酔を打ったのですが、普段は逃げ回り捕まえることはできないので(その時は弱っていた為捕まえられた)、チャンス!とばかりに約1年ぶりに爪切りをしました。それからは療養食ほどではありませんが尿ケアのご飯を食べさせるように努めています。
そんなほぼバックヤードとケージでしか生活していないのんちゃんは、表の大部屋に出ないため、里親希望者さんが現れる可能性は低く、この先は嫌いな猫ちゃんがいない、もっと広いスペースで限られた人しか来ない場所に移り、穏やかに過ごしてほしいと思っています。それがのんちゃんにとっても、のんちゃんが居たケージに新しく保護され入ることができる猫ちゃんにとっても良いことになるように、スタッフ一同これからもがんばって参りますので応援宜しくお願い申し上げます。
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