活動・団体の紹介
教育機会確保法next stageは、2017年に施行された「普通教育機会確保法」(義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律の略称)を多くの方に知って頂き、不登校等の偏見を払拭し、学校に行けなくて一番困り不安になっているのは、子ども達であることを知って頂き、私達ができる事を皆さまと一緒に考えて行けたらという思いの元活動している団体です。
まずは、教育機会確保法についてと、実際に学校に行けなくて一番不安な思いをしているのは、子ども達だという事を知ってもらう為にチラシをつくりました。
このチラシを読んで頂き、教育機会確保法を知った上で何が出来るのかを多くの方に考えて頂くきっかけになればと思っています。
活動の背景、社会課題について
2017年に多様な学びを保証しようと「普通教育機会確保法」が施行されてから6年が経ちますが、まだまだこちらの法律は教育現場にも浸透しておらず、未だに学校へ行く事が第一目的、目標になっている事が往々にしてあると感じております。
本格的に活動を始めたのは、9月頃からですが、そんな矢先に東近江市長の発言があり世間を騒がせたのは偶然ではありますが、残念ながら未だに東近江市市長のような考え方をしている方は一定数いらっしゃると感じています。
多くのお子さんは、社会がそうである事を誰よりも感じ、不登校になるまでは頑張って登校している事が殆どです。それでも行けなくなる様々な事情が重なり、結果として不登校となっている事が多いと感じています。
子ども達は、小学1年生であっても「学校に行けない自分は生きている価値がない」「学校に行かないと、将来大人になれないじゃないか」「なんで一緒の事ができないんだろう」「外で誰かに会ったらどうしよう」など様々な不安と共に、自己肯定感も著しく欠如し、中には引きこもってしまうお子さんや自死にまで至るケースもあります。
子ども達の成長段階は、個々に差があるにも関わらず、その時できていない事で自分は出来ないと思ってしまったり、社会に出れば、様々な評価軸もあり、もっと多様な選択肢が用意されているにも関わらず、その事を知らない子ども達は、学校だけの評価だけで自分を責めている事もあると思います。
そういった子ども達を救おうとこの法律は出来たのだと思います。
教育機会確保法ができてからの文科省の通知や学習指導要領には以下の事が掲げてあります。
・学校復帰ではなく社会的自立を目指す。
・不登校は問題行動ではない。
・児童の意思を尊重し、状況に応じた支援を行う。
(教育支援センター、学びの多様な学校(不登校特例校)、フリースクール等の民間施設、ICTを活用した学習支援など)
・チーム学校の必要性、魅力ある学校づくり
・国、地方公共団体との連携の必要性
・保護者に対する必要な情報の提供
是非、多くの方にこの法律の存在を知ってもらい、不登校のお子さんやご家庭への偏見を払拭し、お子さんやご家庭への眼差しが変わり、皆が生きやすい世の中になるようにというの元、
活動を始めました。
活動内容の詳細、実績について
10月21日㈯、11月12日㈯に不登校・多様な学びネットワーク茨城主催、茨城県南、県西「つながる縁日」にて当団体のチラシを受付にて配布。
県南会場は、つくば市アイラブつくばまちづくり補助事業
事業協力(県南):つくば市教育局 学び推進課
県西会場は、令和5年度茨城県ボランティア・市民活動推進事業費助成事業(茨城県社会福祉協議会)
11月23日㈭「学校とのよい関係の築き方」主催:さなぎ学校が苦手な子と親の会@ひたちなか市
ワークプラザ勝田で当団体のチラシを配布。
11月24日㈮「こども子育て県民会議」主催:NPO法人セカンドリーグ茨城 他2団体@水戸生涯学習センターで当団体のチラシを受付にて配布。
11月24日㈮~25日㈯つくば子育てフェスティバル 主催:つくば市子育て支援センター チラシを設置。
引き続き、つくば市子育て支援センターでは、チラシを設置中。
県南会場では、自治体の教育委員会の方に、チラシをお渡ししたところチラシを頂ければ配ってくださると言って下さる方や相談窓口のスクールカウンセラーの方も配ってくださるとお声がけ頂きました。
上記のように、教育機会確保法next stageのチラシを配布、又は設置して頂ける団体、イベント等も募集しております。
代表者メッセージ
こちらのページを見て下さり、ありがとうございます!
子ども達には、もっと自分は自分でいていいんだと思って過ごして欲しい、そうできない環境を大人が知らない間に作っている事に気づき、社会全体でこの問題を考えて行けたらと思い活動を始めました。
多くの方がお子さんの事を心配して、関わって下さるのもよくわかります。
学校に行くように促す事は、学校に行けない子ど達の将来を心配しての行為だと思いますので、たった一つの学校、クラスに行けなくなったとしても、直ぐ次に進めるような世の中になっていく事が大事だと思っています。
ただ、行けない、行きたくないお子さんにとって、学校に行くように促す行為は、場合によってはお子さん自身を否定している事に等しい行為だという事を知って頂きたいと思っています。かくいう私もそのような事をしてしまっていた時期もあったので、知っていたら良かったなと思いこういった活動に取り組んでいます。
多くの子ども達も、学校に行けたらどんなにいいかと思っていると思います。それでも言語化は直ぐには難しいかもしれませんが、行けなくなる事情が重なり、行けなくなる事が多いのだと思います。
子ども達を否定する行動が続けば、子ども達は自分の気持ちをわかってもらえないと絶望的な気持ちになり、殻に閉じこもる事でしょう。行けなくなっても、まずは、子ども達が笑顔でいられるように過ごす事が大事だと思っています。
できれば、学校の選択肢が増えて、子ども達に合った学校が選べる、またはこの学校に行けなくても、こっち行ってみようかと気軽に転校できる世の中になれば、もっと子ども達も親も楽になれると思います。
実際、世界にはそういう国もあります。
そういう環境が整っていない事が問題であって、子ども達や家庭の問題ではないという事がもっと多くの方にわかって頂ければと思っています。
まずは、こういった法律があるという事を知って頂き、社会の不登校のお子さんやご家庭への眼差しが変わる事を目指して活動していきたいと思っています。
継続的に活動するためにも、是非ご支援の程、よろしくお願いいたします。
教育機会確保法next stage
山元みちよ
チラシ制作者メッセージ
今回のチラシは、「不登校は問題ではない」ということを多くの人に伝えるために作りました。
まず、教育機会確保法とは何かについて知るところから始まり、山元さんをはじめとした様々な方々からフィードバックを得て、無事に完成させることができました。
その道のりは正直に言って簡単なものではなかったですが、縁日で多くの人々からポジティブな感想をいただき、制作をした甲斐があったと感じました。
また、縁日で実際に、「不登校」に関わっている人がとても多いことがわかり、改めてこの問題解決の大切さに気づきました。
このチラシがより多くに人に届き、不登校の子どもたちへの考えが変わったり、当事者の方の肩の力が少しでも抜けることを願っています。
筑波大学
則座初音
応援メッセージ
寄付金の使い道について
・チラシを印刷する代金 10万円(チラシ5万部印刷代)
・チラシを設置してくださる方や配布してくださる方へチラシを送る郵送料
8万円(50~100か所分の郵送代)
・イラストを描いてくれた方へのイラスト代 2万円
上記費用の捻出などに使いたいと考えています。