寝屋川コミュニティフリッジとは
ロンドンやニューヨークで、ショッピングセンターの一角に設けられているという「コミュニティフリッジ(公共冷蔵庫)」。地域の人があまったおかずや食品をその冷蔵庫にもっていき、必要な人がもちかえる。まさに「みんなの冷蔵庫」。2010年代から世界中で少しずつ広がり、いまではフードバンクの一形態としてひろがってもいるそうです。
衛生感覚や食品の消費期限などの感覚や制度が違う日本ではなかなかそのまま実現することは難しいのです。昔の日本では「ご近所」さんに作りすぎたおかずを近所に配るなんてことがあったといいますが、いまの日本では公的には実現することは難しいです。
そんな昔の「困ったときはおたがいさま」の取り組みを、日本版として実現した岡山市北長瀬。「北長瀬コミュニティフリッジ」をモデルにして、2021年の10月に日本で2カ所目の開設を寝屋川市にしました。
寝屋川市民たすけあいの会とは
寝屋川市民たすけあいの会は「一人一人の人間が尊重され、差別のない社会を目ざし、市民自らの手による 寝屋川ボランティアビューロー(たすけあいホーム)を拠点として
『人と人との交流の場づくりをめざします』
『たすけあいのネットワークづくりをめざします』
『市民による福祉のまちづくりをめざします』というミッションを掲げている団体です。
いまから43年前の1978年に住民自らが地域のいろいろな困りごとを自分ごととして考えるため、団体とたちあげ、拠点をかまえました。
いまでは地域福祉ということばが一般的にも使われるようになりましたが、当時はボランティアという言葉も地域福祉という言葉も一般的ではありませんでした。
「草の根の民家改修型地域福祉」の草創期からのとりくみです。
なぜいま、私たちはこの活動に取り組むのか
私たちが長く活動をしている寝屋川市は20年ほど前から「貧困の世代間連鎖」が起こっています。ある小学校では生活保護の受給世帯が在校生の1/3を超えているだとか、祖父母から親、子どもまでずっと生活保護を受け続けているとか、そんな状態をきくにつけ、その連鎖を断ち切るための取り組みを関係団体と一緒に取り組んできました。
ところが、昨年からの新型コロナウィルスの流行によって、これまで見えてきていなかった人たちが、仕事を失ったり、食べるものにも困ったりという声が聞こえてきました。昨年、関係団体と一緒にそういった方への食糧支援のため、資金集めや食糧集めなどを行いました
ご支援の使い道
寝屋川コミュニティフリッジは、みなさまからのご支援で成り立っています。寝屋川コミュニティフリッジ開設のため、たくさんのご支援をいただきました。そして、提供する食品などもすべて地域の方々からの持ち寄りと寄付金による購入により、賄っています。
今回、お願いするみなさまからのご寄付は、経費を除き、食品、日用品などの購入費として使用させて頂きます。特に、冷凍の肉類などは人気が高いですが、寄贈ではまかなえないものです。
少しずつ日常が戻りつつある現在。だからこそ、公的支援が切れていき、自助努力が求められるようになってくると思われます。その中でより暮らしのしんどさを抱える人たちとこどもが増えていくことを懸念しています。そんな中、少しでもその人たちの暮らしのサポートをコミュニティフリッジを通じて行っていきたいと思っています。
どうぞ、ご支援よろしくお願いいたします。