私たちは能登半島地震の支援として「やさしや足湯隊」を結成しました。足湯ボランティアは、阪神・淡路大震災の際にKOBEで始まり、全国に広まった活動です。タライにお湯を張って足をつけ、被災者の方の手に触れ、さすることにより様々なつぶやきが聞こえてきます。
世代を超えて活動できる、それが足湯ボランティアです。足湯につかりのんびりした空間を作ることで、疲れやストレスを少しでも解消していただきたい。現在は、神戸だけでなく全国の学生、若者も各被災地で足湯を実施しており、令和6年能登半島地震の支援にも駆けつけています。何かしたいと思っている学生・若者とこの想いを共有し、共に活動していきます。
皆様からいただいたお金は学生・若者が活動する際の交通費・消耗品費として使わせていただきます。みなさまの温かいご支援、ご協力よろしくお願いいたします。
【現在、第37次足湯隊(12/12~12/15)まで、延べ90人が活動しました】
2025-12-19 16:30
やさしや足湯隊レポートNo.25
いつも「やさしや足湯隊」へのご支援ご協力ありがとうございます. 長らく活動報告が止まっており,申し訳ありません.現在も活動は継続しており,今回は2025年10月11日から14日までに行った第35次隊での足湯ボランティアの活動を報告させていただきます.七尾市で開催されたイベントでの足湯活動でした.やさしや足湯隊は今後も継続して活動を行っていきます.
第35次足湯隊の活動報告です。
今回は2025年10月11日(土)から10月14日(火)の4日間、スタッフ1名とボランティア5名の計6名で活動を行いました。
今回の足湯ボランティアの行程は、いつものように仮設住宅の集会所に訪れたのではなく、活動日2日間ともイベントでの足湯ボランティアでした。
七尾市中島町でオーベルジュを営む一つ星レストランヴィラデラパーチェ主催のイベントで、シェフの平田さんは発災直後中島小学校の避難所にて炊き出しを行っていました。平田さんは、「とにかく能登に足を運んでほしい!」という想いから、食を通して今の能登に足を運んでもらい、人と人、食と人、地域と地域をつなげる場をつくることを目的として、今年で2回目の開催となりました。
「やさしや足湯隊」も、子どもの遊び場スペースでブース出展させていただき、仮設住宅の集会所とは違う顔ぶれ、年代の方が足湯をされていきました。足湯をされた方の中には、震災が起きて金沢に引っ越してしまったけどイベントを機に遊びに戻って来られた方もいれば、出展者の中には能登のためにネパールから来られた方もいました。ただ、一見楽しそうなイベントの裏で、「本当は残りたかったけど、子どもがいたから仕方なかった」のような故郷を離れてしまう寂しさとの葛藤も垣間見えました。子どもたちの中にも、「○○ちゃんと会ったー!」と久しぶりの再会を楽しんでいる様子も見られました。

今回の足湯で聴こえてきた「つぶやき」とボランティアの感想を一部紹介します。
◎つぶやき
・今は家をどうするかがいちばんの悩み。2人(夫婦)なら良いけど子供がこれから大きくなるじゃないですか。でもずっとこっちにいるかもわからないしやっと仕事が事業再開してこっちに戻ってきた感じです。一年半くらい名古屋に避難してて。(30代 男性)
・地震があったときは息子がちょうど1歳半とかで手がかかるときで。本人が覚えてないのが唯一の救いかなぁと思います。もうちょっと大きかったらトラウマになってたかもしれないから。仕事は無くなりました。転職しました。(30代 女性)
・金沢からも1時間くらいかかるから遠いしあまりここに来る機会なくて。ここからまた1時間運転するのしんどいな。(40代 女性)
・京都の左京区に住んでいる。今でも帰りたい。能登にきてから2回目の地震。間違いなくつぎもあるよ。自宅は初期の判定で、準半壊だった。時間が経過して、いろんなとこに隙間ができてきたけど、判定は変わらない。(80代女性)
◎ボランティアの感想
・最後のイベント全体での集合写真撮影時、足湯に来られていたこどもさんから 「あ、足風呂の人や!」と言われたのがとても印象的でした。 これまで、足湯隊では避難所や仮設住宅が中心で、ともすればご高齢の方が多かったのですが、今回 のイベントでは、多くの子どもさんや若いご夫婦、会社経営者の方など男性にもご参加いただき、いつ もと全く違う顔を垣間見た能登でした。
・今回参加して感じたことは、若い世代や子供達が地域に与えてくれる活力は本当に大きいということ。今現在も、様々な事情を抱える被災者の方々がいることを知り、これからの 未来を創る子供達が、何も心配しなくていいように、安心してのびのびと生活できるように、 と願わずにはいられなかった。そのためには、子育て世代が仕事や住まいのことで不安を抱 えずに生活できるような環境を整えることが重要だと感じた。

今後も能登半島の各地で足湯ボランティアの活動を継続します。引き続きご支援ご協力をよろしくお願いいたします。






