第9次足湯隊(6月21日~6月23日)の活動での「つぶやき」を紹介します。
(活動の流れはやさしや足湯隊第9次隊の活動概要から。)
私たちは足湯ボランティアで出てくる被災者の声を「つぶやき」と表現しています。だれかとふれあい、気をゆるめることのできる足湯だからこそ、生まれるひとりひとりのかけがえのない声を足湯ボランティアでは記録し、時には次の支援にもつなげています。
被災直後について
「ペット無くして犬と猫が津波で流された。自分の身を守るのに必死だった。」(珠洲市 仮設住宅 談話室)
「初めての足湯で嬉しい。この仮設まで色んな避難があって不安の中ここに来た。家に籠っていて、それがそんなに苦じゃない。津波で家が潰れて、トラックも出せなくなった。」(珠洲市 仮設住宅 談話室)
仮設住宅について
「部屋が狭い。歩く機会減ってしまった。隣の騒音気にする。朝起きても音出すのが怖くて、起き上がることできない。」(珠洲市 仮設住宅 談話室)
「私は4時に起きちゃうけど、若い人は6時に起きるから気を遣うけど、お互いさまだね。だから、6時まで演歌を聴きながらごろごろしてる」(珠洲市 仮設住宅 談話室)
足湯について
「手を揉んでもらうのは初めて。ありがとうね、ありがとう、ありがとう。お姫さまになった気分」(珠洲市 仮設住宅 談話室)
暮らしについて
「畑やねぇ。苗の注文が回ってきてどれにしようか選んで。スイカ2本、トマト、ナス、きゅうりやら。楽しみやねぇ。心臓の弁をアレしたりして手術してしんどないけど、汚れた血を集める袋をつけてたところが、時々痛いねんわ。」 (輪島市 自主避難所)
「金沢にみなし仮設に住んでて。息子に送ってきてもらった。あっちおったら、わからんから外にはどっこもいかん。嫁さんがご飯作ってくれるもんでなーんもせんわ。こっち来たら、山行ったり田んぼ行ったり、やることいっぱいある。」(輪島市 自主避難所)
「なんでこんな不便なとこに住み続けるのかって思われるけど、やっぱりそれだけの魅力あるんですわ。恵も多いし。間垣は観光のために伝統的なものを残してるって思われるけど、本当に必要なんです。8月は夜になれば、寒くて窓も開けられんよ。」(輪島市 自主避難所)
気持ちについて
「ありがとう。こんな手でごめんねぇ。今頑張らないと、いつ頑張んのよ。俺がやんないとみんな頑張れないじゃん。」(輪島市 自主避難所)
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つぶやきから様々なことが見えてくると思います。やさしや足湯隊で参加する学生も足湯を通じて、それぞれが被災された方の「つぶやき」に出会い、被災地の今に向き合っています。
もう少しで発災から6か月経ちますが、能登では建物など全然変わらないような景色もあれば、仮設住宅、避難生活の変化がある方、状況はそれぞれ異なります。そんな中で私たちの寄り添う活動を長期的につづけ、少しでもほっとくつろげる場を提供していきたいです。
どうか残り2日間、クラウドファンディングの応援よろしくお願いします!