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第24次足湯隊ではスタッフ2名とボランティア5名の計7名で2024年12月6日から9日までの4日間で活動を行いました。
輪島市の宅田第一仮設住宅集会所・大屋小学校避難所、七尾市中島町の被災地NGO恊働センタの拠点とさせていただいている小牧集会所(じんのび広場)にて仮設住宅入居者・避難者・在宅避難者など多くの住民の方々に足湯ボランティアを提供しました。
令和6年能登半島地震により大きな被害を受け、復興へと歩み始めたところでの奥能登豪雨によって、いまだに避難所で生活されている方や苦しんでいる方がいたりと状況が改善されていない場所も多くあります。
今回の足湯ボランティアで集めた「つぶやき」の一部を紹介させていただきます。
「(頭の上くらいに手を置いて)こんくらい土砂がある。畑も田んぼもあったもんじゃない。、、、能登なくなるかもしれんよ、、、」(宅田第一仮設住宅集会所・70代・女性)
能登半島は自然に恵まれ、海や山の幸も豊富です。今回の震災・豪雨により畑や港がダメになってしまい、やることがなくなった。。と肩を落とす住民さんが多くいらっしゃいます。
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「卓球台きっかけに、喋ったことない人とも交流ができて、よかった。ここしか楽しみがない。輪島もねぇ、復興なんてできる??」(宅田第一仮設住宅集会所・70代・女性)
宅田第一仮設住宅集会所では近隣の公民館にあった卓球台が置かれ、毎日決まった時間に数時間にわたって卓球大会が繰り広げられています。新たな日常として住民さんの心のよりどころとなっています。ですが、集まるのは女性ばかり。「ここには入りにくいし、行くとこのなくてやることがない」と言う男性もいらっしゃったりとまだまだ課題はあります。
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「一年中ずっと避難しているわ。集落は道路が戻らないとといけないからねぇ。」(大屋小学校避難所・男性・70代)
この男性は輪島市の西保地区から避難されているようです。能登半島では集落の孤立も多く発生し、さらに豪雨によって被災した場所も少なくありません。インフラや道路が断たれ、住んでいた集落に行くことすらできない住民さんもいます。人口減少を理由に「集約化」といった言葉も出てきていますが、「ここに住み続けたい」という願いを無視しても良いのでしょうか?
「ゴミ出しの時とかしか家から出ない。」(小牧集会所・90代・女性)
仮設住宅に入居したり公費解体が進み、状況が改善されているように感じますが、前述したように「やることがなくなった」という方も多くいます。今後も継続して日常を取り戻したり、定期的に集まる場を提供することが必要となっています。
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今年も能登半島の各地で足湯ボランティアの活動を継続します。引き続きご支援ご協力をよろしくお願いいたします。
(被災地NGO恊働センター 学生スタッフ 南太賀)