被災地NGO恊働センターでは、姉妹団体のCODE海外災害援助市民センターと連携し、トルコ・シリア大地震の被災地支援を実施いたします。
CODEでは、これまでのネットワークを通じてトルコの被災地近郊の町に住む日本人男性Fさんとつながりました。Fさんは、1995年に神戸で阪神・淡路大震災を経験しており、今回のトルコでの地震で耐震などの問題を憂いています。先日、Fさんの教え子のトルコ人の学生さんが「トルコは1999年のイズミット地震から何も学んでいない」と語っていたそうです。
倒壊した建物(トルコ南部ハタイ県 2月6日撮影)
2月10日に日本を出発し、2月11日からスタッフがトルコの被災地に入りました。緊急援助物資をお渡しながら被災者の方々の状況を調査しています。
現地に入ったスタッフからの報告です。(2月13日)
避難者の方にボランティアは足りているか聞くと、「都市部にはボランティアが多いが、地方になると少なくなる。ここも足りているとは言えない。」と言っていた。ここでは外国から来ているボランティアは少なく、主に地元の人たちがボランティアをしているそうだ。私たちが出会ったのはシリア人とクルド人だった。地震で家が崩壊したというより、ひび割れがはいっていて危険な状態のため、公園のテントに避難されているそう。ただそのテントも一つにつき20人くらいが寝泊まりしている状態でかなり狭い。クルド人の方々は1つのテントに16人、シリア人の方々は3つのテントに60人で寝泊まりしているとおっしゃっていた。
被災地NGO恊働センターは、阪神・淡路大震災をきっかけに設立された団体です。海外の方々からの支援への恩返しとして、様々な団体と実行委員会を形成しこれまで多くの海外の被災地支援を実施してきました。こうした海外の災害支援を継続的に行うために設立されたのが、CODE海外災害援助市民センターです。被災地NGO恊働センターとCODE海外災害援助市民センターは、同じ事務所内で活動しており、これまでも連携して活動を実施してきました。
CODEでは、これまでインド、イラン、中国、ネパールなどで耐震住宅を現地住民の方々と再建してきました。今回のトルコでも現地の人たちの主体的な動きをサポートするような活動を展開していきたいと思います。
トルコは、阪神・淡路大震災、東日本大震災でも日本に支援をしてくれました。CODEは、「困った時はお互いさま」という被災地KOBEの精神でトルコ・シリアへ支援を開始いたします。
最新の情報は救援レポートでご確認ください。
皆様からいただいたご寄付は、トルコ・シリア大地震の被災者支援として、CODE海外災害援助市民センターの活動に活用させていただきます。主にスタッフの調査費用や被災地のニーズに合わせた支援活動、中長期的な復興支援活動に大切に活用させていただきます。
今回のご寄付の主な使い道
・スタッフのトルコへの渡航費
・トルコでの滞在費
・緊急支援物資費用
・中長期的な復興支援の費用
具体的な活動内容は、被災地の状況やニーズにそって決定します。
ご寄付のうち最大25%は管理運営費として活用させていただきます。