NPO法人「にこにこエプロン」は、産前産後のママたちを支えます

2017年2月、地元の主婦3人が「地域の子育てを応援したい」という思いから立ち上げ、豊中市 市民活動情報サロンへの登録を経て、2021年12月に正式にNPO法人として認可されました。
主な活動は、以下の4つです。
- 産前産後サポート(家庭訪問)
- 保育サポート(家庭訪問)
- 子育てひろば(ママと赤ちゃんの居場所)
- 講座・セミナー(子育ての知識)
中でも特に力を入れているのが、産前産後のママをサポートする家庭訪問です。
経験豊富なスタッフがママたちの自宅を訪れ、家事や育児の手伝いをしたり、話し相手になったりと、心と生活の両面から支えています。
現在、にこにこエプロンには38名の会員が在籍しており、40代から70代の20名が中心となって活動しています。
人生経験豊かなスタッフが、ママたちの不安や孤独に寄り添い、笑顔になれる時間を届けています。
子育てに悩んでいる方も、地域で何か役に立ちたいと思っている方も、ぜひ「にこにこエプロン」の活動に注目してください。

なぜ 家庭訪問なのか
こども家庭庁が発表した「こども虐待による死亡事例等の検証結果等について(第21次報告)の概要(令和5/4~令和6/3) p.1〜2」では、全国で虐待により命を落とした子どもは48人で、そのうちの約69%が0歳児と、生後まもない赤ちゃんが多くを占めています。
一方でこの報告では加害者として最も多かったのは、実の母親(約40%)でした。
驚くと同時に、心が痛むこの数字。しかし、私たちはここから目を背けてはいけません。

虐待の背景には、「泣き止まないことへの苛立ち」「育児ストレス」「しつけのつもり」「極度の疲労」「産後の不安定な心理状態」など、孤立した子育てによる限界状態が見えてきます。
こうした数字からも、私たちは産後のママたちに寄り添う必要性を痛感しています。
今、多くのママたちが「うまく育児ができないのは自分のせいだ」と責め、身近に助けを求められずに心身ともに追い詰められている悲しい現実があります。
しかしながら、公共の支援制度や相談窓口はあっても、十分な手が届かない。
民間の家事代行サービスは高額で、継続的な利用が難しい。
そんな中「実家の母のような存在になりたい」という想いで活動しているのが
NPO法人「にこにこエプロン」です。
実家の母のように

「にこにこエプロン」では、産前2ヶ月から1歳の誕生日を迎えるまでの赤ちゃんを育てる家庭を対象に、家庭訪問型の子育て支援を行っています。
- 産後のママの話をじっくり聞く
- 赤ちゃんの世話を一緒に行う
- 洗濯・掃除など簡単な家事を手伝う
こうした支援を行うのは、子育て経験豊富なスタッフたちです。
スタッフは事前にしっかりとした研修を受けており、ママの不安や孤独に寄り添うことを第一に考えています。
この活動の根底にあるのは「少しでも多くのママが、自分を責めずに済むように」という強い想いです。
子育ては、ひとりで背負うものではありません

虐待や育児放棄といった重い言葉の裏には、支援に手が届かなかった人たちの声なきSOSが隠れています。
子どもたちの命を守るために、今すぐできること――それは、ママたちの心と暮らしに寄り添う支援をもっと広げることです。
子育ては、決して一人で抱えるべきものではありません。
ママが安心して笑える社会は、きっと子どもたちの未来をも明るくします。
ママたちの「しんどい」に寄り添う、私たちの支援
私たちは、産前産後のママたちに寄り添い、心と暮らしの支えとなる活動を行っています。
主な取り組みは次の3つです。
家庭訪問(通算660回以上)

にこにこエプロンでは、研修を受けた家庭訪問型の育児支援員がご家庭を継続的に訪問します。
私たちは「一方的に支援する」のではなく、訪問するスタッフとご家庭の方が互いに理解し合える関係性を大切にしています。
ママ・パパが安心して話せる相手として、育児のパートナーとして、日々の子育てを一緒に支えていきます。
「ひとりじゃない」と感じられるサポートを、あなたのもとに届けます。
(ママの声)

(スタッフの声)

子育てひろばの開催(年間35回)

赤ちゃんを連れてのお出かけは、思っている以上に大変です。
「誰かと話したい」「ちょっと息抜きしたい」
そんなママやパパたちのために、にこにこエプロンでは安心して過ごせる居場所を定期的に開催しています。
ママ同士でおしゃべりしたり、育児経験のあるスタッフに気軽に話しかけたり。
愚痴も不安も吐き出して大丈夫。きっと帰るころには少し心が軽くなっているはずです。
同じ子育て中の仲間と出会いのんびり過ごせる場所。
それが、私たちの「子育てひろば」です。
子育て講座・セミナーの開催(年間4回)

にこにこエプロンではママ・パパたちの子育てが、より楽しく前向きになるための下記のような、各種講座・セミナーを開催しています。
妊娠中から産後、そして育児のステージごとに役立つ内容を、専門家を講師に招いてお届けしています。
- 子どもの発達や感情コントロールについての講座
- 児童発達支援センター所長による「子どもの育ちを確認しよう」
子育てに正解はありません。
だからこそ、学びの場を通じて「これでいいんだ」と思える気づきをお届けしたいと考えています。
代表者メッセージ

活動を始めてから9年
初期に訪問させていただいたご家庭の赤ちゃんが、今ではすっかり成長し小学生になっています。
「この春から1年生になります」と、ママからうれしいご報告をいただくこともあれば、2歳、3歳と成長したお子さんたちの姿を「子育てひろば」で見かけたり、地域でばったり再会して声をかけていただいたりすることもあります。
こうしたつながりが、私たちにとって何よりの喜びです。
週に1回の家庭訪問では、まず不安を抱えているママたちの気持ちに寄り添うことからスタートします。
訪問を重ねるうちに、ママたちの表情が少しずつ柔らかくなり、笑顔で迎えてくださるようになります。
赤ちゃんも、私たちの顔を見るとニコニコしながらハイハイで近づいてきてくれて、その可愛らしい姿に私たち自身が元気をもらっています。
継続的な訪問を通じて信頼関係が生まれ「困ったときには相談したい」と思っていただける関係になってきました。
地域に、気軽に相談できる相手がいること。それは子育て中のご家庭にとってとても大切なことだと、私たちは感じています。
そんな「安心の基地」のような存在でありたいと、日々活動を続けています。
私たちの想いにご賛同いただき、ご支援をいただけましたら幸いです。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
寄付金の使い道について
今回のクラウドファンディングで皆さまからいただいた大切なご寄付は、以下の目的で活用させていただきます。
訪問支援の継続と拡充のための費用
現在私たちは、産前産後のママたちのご家庭を訪問し、育児や家事のお手伝い、心のケアなどを行っています。
いただいたご支援は、この家庭訪問活動を継続し、より多くのママたちの元へ訪問できるようにするためのスタッフの謝礼などに使わせていただきます。
広報活動の費用
「こんな支援があるなんて知らなかった」そう感じるママたちが、まだたくさんいます。
支援を必要としている方に私たちの活動を知っていただくために、チラシやパンフレットの制作費、SNSやWebサイトでの発信にかかる費用など、広報活動にもご支援を活用いたします。
活動を安定的に続けるための運営費
団体としての活動を持続可能なものとするために、備品の購入やボランティア保険料など、日々の運営にかかる費用にも充てさせていただきます。
皆さまの温かいご支援が、孤立しがちなママたちにとっての安心の居場所を広げていく力になります。
どうか私たちの想いに共感いただき、ご協力いただけましたら幸いです
ご支援へのお礼について
皆さまからのご支援に心からの感謝を込めて、ご寄付いただいた方には、感謝の気持ちを込めてお礼のメールをお送りいたします。
また、ご希望の方には年度末に活動便りをお届けします。
1年間の取り組みや成果、現場の様子などをお伝えし、皆さまのご支援がどのように活かされているかをご報告いたします。
皆さまの温かい応援が、私たちの活動の大きな力になりますので、ご協力よろしくお願いいたします。
今まで頂いた助成金
- とよなか夢基金・親と子の笑顔を守るお手伝い(2019~2024年、6回 )
- 豊中市・コロナ対策支援事業・コロナで困っている、妊婦とママの産前産後のお手伝い(2021年 )
- コロナ禍 豊中市地域サポート応援事業・コロナ禍ひとりで悩んでいませんか(2020年)
- 豊中市 まちづくりにぎわい事業助成金(2022年)
- 近畿ろうきんNPOアワード(2024年)
- 阪急阪神 未来のゆめ・まち基金(2025年)
このプロジェクトは「ゆめ・まち クラウドファンディング」の認定プロジェクトです。
「ゆめ・まち クラウドファンディング」では、寄付決済手数料を阪急阪神ホールディングスが負担し、広報PR等を支援することで、社会課題の解決に取り組む市民団体の資金調達を応援します。
阪急阪神ホールディングスは本プロジェクト等を通じて、ステークホルダーと協働しながら、持続可能な社会の実現に向けて地域社会の発展に貢献してまいります。
▽ゆめ・まち クラウドファンディング特設サイトはこちら
https://congrant.com/jp/corp/hhhd/yumemachi.html