活動・団体の紹介
一般社団法人能登乃國百年之計は、令和6年能登半島地震からの復興を目的にして設立された一般社団法人です。
私たちのミッション(活動の背景と課題について)
1.「最小公倍数型」の復興計画を作る
私たちは、能登には「最小公倍数型」の復興が必要だと考えています。なぜなら能登は多様性の宝庫であるからです。
能登ではお祭りが年中どこかで行われていますが、ひとつとして同じ形式のお祭りはありません。共通点は「能登の人が行う神事であること」、それだけです。このように、能登の各地域には、それぞれの地域に根差した文化や生活の営みがあります。
それらを維持して復興を実装するためには、能登に住むひとりひとりが復興ビジョンを持ち、それを発信することが必要です。
私たちは、能登に住む5,000人の市民の復興ビジョンの収集・発信を通して、復興ビジョンのライブラリを作り、「最小公倍数型」の復興を実装していきます。
2.「ステルス型」の復興を実装する
私たちは、能登には「ステルス型」の復興が必要だと考えています。
能登に住む人々は高齢の方が多く、自治体によっては後期高齢化率が30%を超えています。また、地震被害により避難している方のうち、能登に戻ることを切望されているのも、高齢の方々です。
こうした場所で「防災DX」などの技術イノベーションによる復興は、そこに住む人々に受け入れられない可能性が高いと考えています。
能登の復興には、そんな能登の実情を踏まえて、元通りの能登に見えるが実はイノベーションが随所に詰められている「見えない(ステルス)」復興を成し遂げ得る若いリーダーの育成が不可欠です。
私たちは、少なくとも30人の復興イニシアティブを育成することを通して「ステルス型」の復興を実装していきます。
3.「オフグリッド型」の社会モデルを実現する
私たちは、能登には「オフグリッド型」の復興が必要だと考えています。
オフグリッドとは主として電力が送電網から独立している状態を示す言葉ですが、電力のみならず、上下水道・エネルギー・道路といった公共インフラ、通信・教育・医療福祉といった社会インフラ、物流や通貨といった流通インフラまでもが、有事においては「オフグリッド」で成立する形の復興を実装する必要があると考えています。
そのためには、現在、能登の各地で発足している町づくり協議会や地域別・機能別の復興支援団体が、各々オフグリッドな復興計画を立案し、その情報を広く共有しておく必要があると考えています。
私たちは、こうした各団体のコミュニケーション・プラットフォームとなることで、平時には個々の地域特性を生かした地域運営を、有事にはお互いが有機的に協力しあえる環境を作ることで、「オフグリッド型」の復興を実装していきます。
6つの事業(活動内容の詳細・実績について)
能登復興ビジョンのライブラリ 「能登之國百年之計」
市民の想いを反映した復興のため、市民が心より実現したいと願う「能登の未来」の姿を収集し、発信しています。
2024年5月末現在、およそ200人の皆様からの「能登の未来」が寄せられています。
http://notonokuni.jp
能登復興イニシアティブの育成 「能登之國百年塾」
復興計画の策定と実装を担い、各地域/集落の未来のリーダーとなる「若きイニシアティブ」を育成しています。2024年5月28日には、第1回となるオンライン講演会(ウェビナー)を開催し、70名を超える方にリアルタイムでご参加を頂きました
能登復興団体のプラットフォーム 「能登之國ポータル」
町づくり協議会・復興支援団体・自治体の情報連携を促進し、被災地外から応援する法人・個人に情報提供をするためのプラットフォームを運営しています。
2024年6月1日にサービスを開始し、年内に50団体の登録を目指しています。
能登の未来を創るメディア 「能登乃國メディア」
インスタライブ「そうだ、能登の話をしよう。」を、毎週土曜日の16時から放映中です。これまで、木村文乃さん、一青窈さん、常盤貴子さんなど能登を愛する芸能人の方や、能登出身の著名人の方々にご出演を頂いています。https://www.instagram.com/noto...
また、全国の皆さんからお寄せいただいた能登の写真を使った「能登のステキ写真展」をこれまでに3度開催、今後も定期的な活動として開催して参ります。
被災した学生への給付型奨学金 「能登之國奨学会」
被災した高校生・大学生等に年間120万円の給付型奨学金を支給し、奨学生の皆さんに能登復興に向けたアクションプラン作りをして頂いています。学校を卒業後、すぐにでも能登復興のアクションが取れるようにすることで、被災地の復興を加速させます。
※なお、奨学金のご寄付は(公益財団法人)岩城留学生奨学会にて受け付けることも可能です
被災事業者のためのECサイト「能登之國楽市」
被災のため販路を喪失した事業者のためのハンズオフ型ECサイトです。私たち一般社団法人能登乃國百年之計のオリジナルグッズ販売もしています。
https://noto100nen.base.shop/
代表者メッセージ
はじめに、令和6年能登半島地震により被災されたすべての方にお見舞いを申し上げます。
発災後、人口も減り、家々が倒壊し、能登の美しい景色が大きく変わってきています。
それでも、多くの人の心を虜にしている能登を次の次の世代に渡していくために、微力ではありますが、我々ができることを一つ一つ行っていこうと考えています。
100年後に「やっぱり能登って最高だよね」と、今の子どもたちの子どもたちが言っている能登を、皆さんと一緒につくっていきたいです。
よろしくお願いいたします。
一般社団法人 能登乃國百年之計 代表理事 林 俊伍
寄付金の使い道について
私たち一般社団法人能登乃國百年之計は、全ての活動をボランティアによって行っております。そのため、皆さまからお寄せいただいた寄付金は全額、上記6つの事業を通して、能登半島地震の被災者の皆さまの復興のために、大事に使わせて頂きます
あらためまして、皆さまからのご支援を、よろしくお願いいたします。