だいじょうぶとは
子どもへの虐待防止を目的に2005年4月に設立、同年8月に栃木県の認証を受けた特定非営利活動法人です。2016年3月に栃木県の認定を受け、認定NPO法人になりました。
私たちは、普通な暮らしを送れない子どもたちを守るだけでなく、その背後にいる様々な生きづらさを抱えて頑張っているお父さん、お母さんを尊重し、気持ちを聴き、ともに問題の解決に向けて歩みます。「あなたは大切な人」というメッセージを送りながら・・・
子ども虐待について
虐待の問題は、特別な家庭で起こる問題ではなく、どの家庭にも起こりうる問題です。子育ての孤立化による育児疲れや育児不安、経済困窮などにより、養育者がストレスをため込み、余裕がなくなることが大きな要因となっています。
児童虐待対応の第一人者である森田ゆり氏(エンパワーメントセンター主宰)は、「こども虐待とは、(養育者が)これまで人として尊重されなかった痛みや悲しみを怒りの形で子どもたちに爆発させている行動です。」と定義しています。
だいじょうぶの活動と実績
子どもの声に耳を傾け、寄り添いながら、その家庭が地域の中で安心した暮らしを送れるように、必要な支援を届けています。日光市との協働で進めています。
①相談事業
子ども虐待の早期発見、防止のため、親子に寄り添い必要な支援につなげます。
日光市の家庭児童相談室に相談員2名、アドバイザー1名を置き、協働で対応にあたっています。
②養育困難家庭への訪問事業
家事・育児が困難な家庭を支援し、子どもの安全を守ります。
病院や役所への送迎支援、同行支援も行っています。
③支援の必要な子どもの居場所「ひだまり」事業(市内3か所)
家で安心して過ごせない子どもを預かり、食事や入浴、洗濯など欠けている養育を補います。
「ひだまり」をモデルに、栃木県が子どもの居場所を事業化、県内に13か所の子どもの居場所ができています。現在では国の補助事業になりました。
④子ども第三の居場所「あそびのにわ」(日本財団助成事業)
子どもたちが安心して過ごせる環境で、自立に向けて生き抜く力を育むための居場所です。
⑤ひだまりキッズ(認可外保育施設)事業
支援の必要な乳幼児を一時的に保育し、成長・発達を促します。
離乳のお手伝いや沐浴、衣類の洗濯も行います。お母さんも一緒に過ごしていただけます。
⑥中高生の居場所・中退防止事業「のんびりカフェ」
学習支援をしたり、不登校を予防するため気軽に集える居場所を提供しています。
⑦ショートステイ事業
子どもを1日~最長2週間程度、お泊りで預かります。
⑧自立に向けた母子のステップハウス事業
行き場のない母子が3か月を目安に入居できる施設です。支援を受けながら自立に向け準備していただきます。
⑨親教育プログラム
・虐待に至ってしまった親向けの回復プログラム「MY TREE親プログラム」
・子育てが楽になる「子育てセミナー」等実施
⑩地域協働プロジェクト「日光子ども応援隊」
市内の企業やNPO、個人有志とプロジェクトチームを組み、子どもの貧困の実態調査や、食や遊びのイベントを実施しています。
日光東中学校での朝カフェ、高齢者施設ひかりの里での子どもカフェなど、子どもが集える場所をつくり、運営しています。
⑪とちぎフォスタリングセンター研修
・里親向け:フォスタリング・チェンジ・プログラム、里親認定研修、里親更新研修等
・里親支援者向け:フォスタリングパートナー研修
受賞歴
・2015年 住友生命「未来を強くする子育てプロジェクト」未来大賞・厚生労働大臣賞
・2016年 ソロプチミスト日本財団 社会ボランティア賞
・2018年 社会貢献支援財団 社会貢献者表彰
代表者メッセージ
私たちの周りに、貧困や虐待の影響で本来持って生まれた能力を活かせない子ども達がいます。それは、キラキラ輝く宝物が埋もれていくようでとても悲しいことであり、社会にとって大きな損失です。
子ども達が本来の力を発揮し、夢を描きながら活き活きと成長していけるように、虐待の無い社会、誰もが幸せに生きれる社会を目指し活動をしています。
どうぞ活動の主旨をご理解いただき、温かいご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます
特定非営利活動法人だいじょうぶ 理事長 畠山 由美
卒業生からのメッセージ
中学・高校と、子どもの居場所ひだまりに通いました。ひだまりの温かいご飯と、真剣に向き合ってくれる大人の存在が僕の支えになりました。無事高校も卒業し就職、今では主任を任されるようになりました。僕の夢は、結婚して「ひだまり」のような温かい家庭を持つことです
KMくん(24歳男性)
寄付金の使い道について
1万円のご寄付で、1人の子どもが1日子どもの居場所を無料で利用、1人の職員がつきっきりで寄り添うことができます。
1000円のご寄付で、1人の子どもに2回温かい手作りの食事とおやつを提供できます。
上記の他、会費や寄付で一定の財源が得られることで、ニーズに応じただいじょうぶ独自の事業を生み出す土台となっています。
※だいじょうぶへの寄付は「特定寄付」と言い、寄付金控除が受けられます。また、相続財産を寄付した場合にも控除が受けられます。