活動・団体の紹介
NPO法人ニモカカは、難病や障害のある子どもや大人、そして家族が、地域で安心して暮らせる社会を目指して活動しています。
活動は、常設カフェ「ニモカカカフェ」の運営の他、インクルーシブワークショップ、ピアサポート、災害時支援の普及、啓発支援など多岐にわたります。2025年4月にオープンしたカフェには、毎月約400人が訪れ、交流や情報交換の拠点となっています。
活動の背景、社会課題について
NPO法人ニモカカは2015年、代表理事の娘の難病発症をきっかけに「子の成長を喜び・苦労を分かち合い、ホッと一息つける場を自分たちの街に作りたい」という思いから、前身団体ニモカカクラブを立ち上げたのが始まりです。
生命や発達にリスクを抱える子育ては先の見通しが立ちにくく、孤立や経済的負担、集団生活からの隔絶といった課題が生じます。制度や事業所は増えましたが、就労やきょうだい児のケア、親亡き後の生活など、解決していない問題も多く残っています。こうした課題は個人の努力だけでは乗り越えられず、社会全体で取り組む必要があります。
活動10年目の節目を迎え、NPO法人としてさらに力を高め、難病や障害のある子と家族が安心して暮らし、夢を描ける社会を地域とともに育んでいきます。
活動内容の詳細、実績について
2015〜2024年で延べ2,500人が参加する交流イベントや啓発活動を開催。地域や他団体と協働し、医療的ケア児を受け入れる放課後デイサービスの開設にも繋がりました。現在は、小児科クリニック併設型のコミュニティカフェ運営(常設)のほか、インクルーシブワークショップ(年2回)や福祉防災イベント(年1回)など、当事者・家族・支援者が気軽につながれる機会を提供しています。また、その他に難病や障害に関する啓発や啓発支援も行っています。
代表理事からのメッセージ
はじめまして。ニモカカの応援をご検討くださり、ありがとうございます。私は、先天性の難病と障害を持つ娘の保護者です。
長女は生後9か月で結節性硬化症と診断され、知的障害も伴い、先の見えない子育てが続きました。孤独な日々の中で本当に欲しかったのは、「安心して子どもと出かけられる場」と「同じ立場の保護者との出会い」でした。
2015年、友人の協力を得て任意団体を立ち上げ、活動を続ける中で多くの仲間と出会い、少しずつ元気を取り戻しました。今も孤独な思いをしている保護者が減るように、そして子どもたちが安心して大人になれる社会を育むために、これからも活動を続けます。
代表理事 和田芽衣
寄付金の使い道について
いただいた寄付は、情報誌や広報物の制作費、災害備蓄品の整備、事務局人件費などに活用します。活動を安定的に続け、より多くの当事者・家族に届けるための大切な資金です。
あなたのご支援が、誰かの「ひとりじゃない」という安心につながります。