NPO法人あいだ

NPO法人あいだを支援して、あなたも『助ける側』の仲間入り!

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NPO法人あいだは、10代女性のためのシェルターや、中高生への学習支援、移動式子ども食堂などの事業を通じて、社会の貧困問題や、若者の自立に焦点を当てた活動をしています。 NPOあいだの考え、実践している貧困対策は、困っている人を減らすことではなく、助ける人を増やすことです。困る人が増えるよりも速く、助ける人を増やす。それができれば、貧富の差があっても、貧困がなくなることが可能です。 ぜひ、NPOあいだの活動や理念にご賛同いただき、あなたも「助ける」の仲間の1人になってください。

活動・団体の紹介

NPO法人あいだは、平成30年に埼玉県に認証を受け設立された、特定非営利活動法人です。埼玉県北部を中心に、自立援助ホーム(児童自立援助事業 I 型)や中高生向け学習支援、移動式子ども食堂などの事業を通じて、社会の貧困問題や若者の自立に焦点を当てた活動をしています。

名前の由来

心はどこにあるのか、という問いに、「人と人との『あいだ』にある」と答えた精神科医がいました。「人は1人では生きていけない生き物である」と言われていますが、だからこそ周りの人との「あいだ」に愛情も貧困も起きているものだと言えるでしょう。

逆を言えば、人は周りのひととの「あいだ」に、いつでも愛情を生み出したり、貧困を消し去ったりできると私たちは確信しています。そんな思いをこめて、NPO法人あいだという名をかかげています。

発足の経緯

NPOあいだの本拠地である埼玉県北部には、「児童養護施設」が数多くあります。そこで困っている人をなんとかしたい!ということから、NPO法人あいだは発足しました。

これらの施設では、何らかの事情で保護者と暮らせなくなってしまった高校生が生活をしています。しかしずっとそこにいられるわけではありません。高校を卒業したり中退してしまうと、施設からも退所しなくてはならないことになっています。「児童養護施設」は、基本的に中学卒業までいられる施設で、例外として高校に通っていれば住み続けることができる、という施設だからです。

当NPOの代表、奥野洋子の務める精神科クリニックにかかる患者さんの1人がその児童養護施設に暮らしている高校生でした。その子が、高校を辞めることになりなりました。

その子が親と共に住んでいるのであれば、「高校を辞めて、次はどうしていくか」という課題にすぐさま取り掛かれます。しかし、その子は施設も出る必要があるので、まず、「どこに住むのだろう」という問題からどうにかしなくてはなりません。

でもどうやって? そういう人たちが、高校に通い直したり、自活の準備ができる施設が必要では?

そんな思いに駆られた結果、できた施設が「すだちの木」です。そして、運営主体としてNPO法人あいだが発足しました。

広がる活動

親と住むことができない高校生が高校を辞めてしまうと、学びの場所と同時に住む場所も失う、というあまり知られていない現実。もちろん、NPO法人あいだをそうした子どもたちの現状を解決することに専念するNPOにすることもできました。

けれども、児童福祉・貧困問題に取り組む中で、他にもできることや取り組める社会の問題があることに気づきました。今、NPO法人あいだでは以下のような活動に取り組んでいます。

活動内容の詳細、実績について

①自立援助ホーム「すだちの木」の運営

自立援助ホーム(児童自立生活援助事業 I 型)とは、何らかの事情で保護者と暮らすことができない、主に15 歳から20歳までの児童・若者に、就労支援、学習習慣の定着、その他の日常生活上の援助及び生活指導を行う施設です。すだちの木では最大6名の女性がこの施設を拠点として仕事に行ったり学校に行っ たり、自活の準備をしています。

すだちの木が提供しているのは寝食ではなく、チャンスです。そのチャンスの最も大切なのは「(安心して)失敗できるチャンス」です。失敗からしか人は学びませんが、親と一緒に暮らせない人たちはこの失敗できるチャンスがごく限られてしまいます。

ここを出た後に失敗するのであれば、大人がフォローできる間に失敗をたくさんすればいいというのが、大切にしていることの1つです。

最近ではすだちの木から文字通り巣立ち仕事をし、人暮らしに勤しむ(いそしむ)若者の相談も多く受けています。

巣立った人たちの声

すだちの木にいる間に、手持ちの口座の底がついたことが何度かありました。実際に社会に出る前にそういったことを経験できてよかったです。

自分も良い大人にはならないだろうなと思っていたけれど、すだちの木で過ごす中で、頼れる大人もいたことに気がつきました。自分もそういう人になれればいいなと思います。

② 移動式子ども食堂「あい♡だいな〜」

子ども食堂に欠かせないのが、「食事提供」と「保育・教育」。それを一手に行うには負担も大きく、なかなか利用者さんの「本当のお困りごと」にたどり着けません。それは、NPOの職員は多くの場合、飲食以外の専門家だからです。

あい♡だいな〜とはを読む

あい♡だいな〜の特徴

  • 移動コストを受益者に押し付けない
    • 固定店舗の良い点はもちろんたくさんあります。しかし、地方都市・近郊で決まったお店で子ども食堂をするということは、利用する人にわざわざそこまで食べにきてもらわなくてはいけなくなります。であれば、こちらから出向こう、と始まったのが「あい♡だいな〜」です。
  • 専門家同士の神効率
    • それぞれが自分の得意なことをしないと、困りごとには応えきれない。弁護士さんやエンジニアさんが専門外の料理や価格設定・経費計算に奮闘するのは正直もったいないし、調理は調理のプロがやれば、利用者ももっと喜んでくれます。それが最終的には利用者の困りごと解決、ひいては高い満足度につながります。
  • 外食体験
    • 子ども食堂を頑張って週1回の頻度で開催していても、カロリー源にはなれません。ほとんどの郊外の子ども食堂は月1回の開催がせいぜいです。他方、どんな境遇の人でも、「月1回の外食ぐらいしたい」とシンプルに思うのではないでしょうか。であれば子ども食堂に来るのであればとびきりの外食体験を、プロの手による料理で提供しようというのが「あい♡だいな〜」です。
  • 助ける側にみんななる。
    • 「あい♡だいな〜」に関わる人は、みんなお互いを助ける人になれます。
      • 食べに来てくれた大人は、キッチンカーの売り上げに貢献してくれます。
      • その大人を連れてきてくれた子どももキッチンカーの宣伝をしてくれたことになります。
      • そしてキッチンカーは、お客さんみんなにとびきりの外食を提供できます。
    • この循環が、次回の「あいだいな〜♡」開催につながるのです。
  • 本当の困りごとに直接アプローチ
    • 現代では本当に困っている人であっても、食事には困っていない可能性すらあります。その人の本当の困り事は専門家でなければ見抜けませんし、手出しもできません。また、困り事を抱えている人はそれを隠すこともありますし、その権利もある(個人情報保護)のです。
    • 私たちは、「あい♡だいな〜」に来た人にを、その人の問題を安心して話せる、解決できる専門の人と引き合わせたいと考えています。金融(FP・保険代理店)・弁護士・精神科医・産科医・助産師・保育士・などなどと連携して事業をしています。

あい♡だいな〜を全国へ

NPO法人あいだは、埼玉県で始めたこの活動「あい♡だいな〜」を全国的な活動にしようとしています。栄養摂取や家事の負担軽減だけでなく、地域交流や貧困の予防効果も見込まれる「あい♡だいな〜」は、首都圏、関西、九州などでも開催されています。

③中高生の学習支援 「てらこ -te ra co-」

熊谷市にある市民活動団体のコワーキングスペースで、勉強を教えてほしい中高生と、教えたい大人が集い、お勉強をしています。毎週水曜日の19時〜21時に開催しています。

一口に学習支援といっても、小学生を相手にしたものと、中学生や高校生を対象にしたものでは専門性もノウハウも違います。小学生対象の学習支援は比較的行われているので、より数の少ない中学生・高校生に門戸を開いています。

教える側も全てわかるとは限らないので、一緒にyoutubeの解説動画など見ながら勉強しています。

開設時、当NPOの理事でこの学習支援に力を入れていたメンバーが僧侶でした。当初はその人の仕事が入らない(葬儀がない)日として「友引」の日に毎回開催していました。そのため、かつてお寺が寺子屋を開催していたことにかけて「てらこ -teraco-」と名付けました。

現在は毎週水曜日が「てらこ -teraco-」の開催日。月の最終水曜日は食事を提供し、お食事してからみんなで勉強しています。

利用者の声

毎回、「今日は何を持ってきたの?」とは聞かれるけど、「そんなことがわからないの?」と否定されることはないのがいいです。どんな教科や課題を持っていっても、ていねいに付き合って教えてくれます。

中1から通っていて、公立高校に合格しました。将来は看護師になろうと思っています。

無料なので助かっています(保護者)

代表者メッセージ

NPO法人あいだ 代表理事奥野洋子

私は、精神科の医師として30年埼玉県北部の精神衛生・保健に携わり、中でも児童相談所の嘱託医をすることによって児童福祉に深く関わることが多くなりました。

自立援助ホームの必要性を痛感し、若者が自活までの準備をすることができる施設として「すだちの木」を立ち上げたのがこのNPO法人のはじまりです。

やがて、学習支援や子ども食堂をするに至り、はじめはそれぞれが個別の事業でしたが、最近になってこれらの活動が有機的に関わり合っていくようになっています。

つまり、子ども食堂に来ていた人たちが学習支援に現れたり、学習支援に来ていた子ども達のなかで必要な人たちが児童相談所に早期に相談に行けたりと、それぞれの活動が相乗効果を示し始めています。

みなさんどうぞ、未来を担う子ども達、それもその総仕上げとも言える時期を送っている彼ら彼女達を一緒に応援してください。

寄付金の使い道について

NPO法人あいだへの寄付は、単発の支援も継続した支援も可能です。また、どの活動を応援するのか、その使われ方を選ぶことができます。

寄付された8割をそのご希望の用途に使用し、2割を、運営やその時お金が必要な他の事業のために使用させていただきます。

  1. すだちの木
  2. 学習支援
  3. あい♡だいな〜全体
  4. 各地のあい♡だいな〜(開催場所が増えると選択肢が増えていきます)
  5. 使途を法人に任せる(上記1~4のいずれかの事業に使用させていただきます)
  • 「あい♡だいな〜」については、それぞれの地域の「あい♡だいな〜」を支援されたいというお気持ちを優先して使途を考えております。(8割はその地域での子ども食堂の食材費に、1割はその地域での活動を盛り上げてくださっている旗振り役に、2割が別の地域の「あい♡だいな〜」や法人の運営に使わせていただいております。)
  • *使途を法人に任せてくださる場合は、その時点での活動状況を鑑みて、それぞれの事業に適切に分散して使用させていただきます。
団体情報
このページは寄付・ 会費決済サービス
コングラント」で作成されています。
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