ライフアゲインの活動紹介
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認定NPO法人フードバンク北九州ライフアゲイン(以下ライフアゲイン)は、任意団体として2013年に活動を開始し、2014年にNPO法人化しました。今年でNPOとなって10年目を迎えます。職員13名、ボランティア約130名で日々活動しています。
私たちライフアゲインは、「すべての子どもたちが大切とされる社会」の実現を目指しています。そして、そのための私たちの役割=ミッションを「生まれ育った環境のために満たされた食事ができない、十分な教育を受けられない、寂しい思いをしている子どもを、北九州市からゼロにする」としてさまざまな活動を行っています。子どもの成長(乳幼児期、児童期、思春期、青年期)に合わせて必要となるさまざまな活動を展開し、子どもたちを負の連鎖から断ち切る社会づくりにチャレンジしています。団体のホームページ
親子の抱える課題は、子どもの成長の中で次から次へと変わっていきます。私たちはその課題もその親子とつながる手段とし、寄り添う姿勢に重きを置いています。その親子がひとりではなく愛してくれる人がいると思えた時、自ら立ち上がり乗り越える力を持っていると信じています。
ライフアゲインの活動を、理事長原田昌樹が紹介している動画をご覧ください。 ライフアゲインの活動紹介動画
ホームスタート・ライフアゲイン
ライフアゲインは、ホームスタート・ライフアゲイン(参考、ホームスタート・ジャパン)を実施し、乳幼児期の子育て家庭をサポートします。この事業は、未就学児の養育家庭への訪問型子育て支援事業です。「傾聴」と「協働」を大切に、保護者を支援することで「すべての子どもに幸せな人生のスタート」を切れるようにと願っています。
また、ホームスタート事業と連動させ相乗効果をあげる子育て広場「もぐもぐ」を開いています。この子育て広場は月に2回開催し、お母さんや子どもたちの交流の場、安らぎの場となるようスタッフがサポートしています。
子ども食堂 3ヵ所
ライフアゲインが運営する3つの子ども食堂はそれぞれタイプが異なり、児童期の子どもたちと地域の人々とのコミュニケーションの場所、居場所として毎回にぎわっています。調理などボランティアスタッフに支えてもらっていますが、そこはボランティアさん自身の居場所ともなっています。自分が役立つ場所、活動の場所を発見して「私の人生が再び輝きはじめた」と喜んでくださっています。
食事つき無料学習塾、居場所としての自習室 2ヵ所
思春期の子どもたちの居場所、学習の場として食事つき無料学習塾 ステップアップ塾ライフアゲインを毎週土曜日に運営しています。経済的に厳しい家庭は、学習塾の利用料は無料です。塾生は小学生と中学生、講師は高校生や大学生、社会人のボラティアです。オンラインでの指導も行われています。
また、小学生、中学生、高校生の居場所としての自習室2ヵ所の運営を月曜日から金曜日まで行っています。夕方から8時半までの間、なにかあったら声をかけられる見守りのボランティアが側についています。お腹がすいたらパンやカップ麺を備えてあるので、自由に食べられます。これから要望の多い地域にも、他団体と連携しながら展開していこうと考えています。
継続食料支援
ライフアゲインがフードバンクとして取り扱った食品の量は、2023年度175トンとなりました。企業や家庭から無償でいただいた食品を、必要とされる家庭や子ども食堂、福祉施設へ無償でお渡ししています。その中でも、もっとも支援を必要とされているのは、継続的食料支援世帯です。
現在、継続食料支援世帯は150世帯から170世帯の子育て世帯。継続期間は3ヶ月から6ヶ月、時には12ヶ月に渡ることもあります。家族人数に合わせた食材を用意し、可能な限り受け取りに来ていただいています。受け取り時が、コミュニケーションできる機会ととらえ、スタッフは傾聴に心がけています。おしゃべりの中から食料支援とは別の支援が必要だと気づいた場合は、専門機関と連携して支援につなぎます。
孤独・孤立・困窮・・「助けて」が言えない親子たち
北九州市の調査によると、私たちが暮らす北九州市にはおおよそ1万5000世帯が経済的に困難を抱えながら暮らしている子育て世帯があると推定されます。その内、ひとり親世帯の割合は5割を超え、さらにひとり親世帯の大部分を母子世帯が占めています。その数はおおよそ8000世帯です。『令和3年度北九州市ひとり親家庭等実態調査報告書』によと、母子家庭の約半分が1ヶ月15万円未満の収入で約3人が暮らしています。(平均月収 母子家庭:16.0万円、父子家庭:25.2万円)
そのような経済状況下で、食料を買えなかった経験、衣類を買えなかった経験を、多くの子育て世帯が持っています。
私たちは北九州市の協力により、2021年度から児童扶養手当受給世帯(ひとり親世帯)1万2000世帯に、今年2024年度から就学援助受給世帯(経済的困難を抱える世帯)1万600世帯に対して、当団体の支援内容を案内し、LINE公式アカウントに登録してつながり、「助けて」といえる関係づくりをしています。現在、その登録数は3420名を超えました。
「夏休み・冬休みお腹いっぱい大作戦」は、そのライフアゲインLINE公式アカウント登録者を対象にしています。LINEを通して応援食品の希望世帯を呼びかけ、応募していただきます。募集数より応募数が多い場合は、抽選を行います。今年度は、夏・冬とも1300世帯へ応援食品を宅送することを決めました。
『お腹いっぱい大作戦』に込められた思い
「お腹いっぱい食べさせたい・・・」
それは子育てをしているお母さんやお父さんの切なる叫びです。その願いが叶わない厳しい家庭が、あなたのくらしの側にあります。子どもたちに先に食事をさせ、後から余ったもので食事をすませる親たち、子どもがお腹をすかせている状況では、お母さんやお父さんもお腹をすかせているのです。
経済的に厳しい家庭では、子どもたちの食生活を学校給食が支えています。夏休み明け、痩せて登校する子どもたちがいます。冬休みはクリスマス、お正月と華やぐ季節ですが、子どもたちに絵本を買ってあげることもままならない暮らしがあります。
「お腹いっぱい大作戦」はお届けする応援食品や絵本に「ひとりじゃないよ。何かあったらいつでも声をかけてね。みんなで子育てしよう」との真心を込めて宅送しています。
「お腹いっぱい大作戦」は、2020年度からスタートし、少しずつ応援食品を宅送する世帯数を増やしていきました。昨年は、LINE公式アカウントに登録されている2300世帯に案内し、給食のない夏休みと冬休み前にそれぞれ1200世帯へ応援食品を宅送しました。
これまで、応援食品のほとんどが食品ロス削減でフードバンクにいただいた食品でしたが、昨年度から連携している企業に「ほしいものリスト」を送り、販売用の食品や、購入していただいた食品を寄贈していただいています。それを、多くのボランティアの協力で箱詰めしています。
2024年度は、夏休み、冬休み前にそれぞれ1300世帯へお届けします。今年、「夏休みお腹いっぱい大作戦2024」で応援食品を受け取られた方からメッセージが届いています。
また、食品だけでなく子どもさんの年代に合わせた絵本をお贈りしています。絵本はNPO法人チャリティーサンタが行なうブックサンタプロジェクトとの連携により、無償で提供していただいています。昨年度は、希望者約1300世帯にお贈りしました。
忘れられないクリスマス体験をプレゼント
今年度は、「冬休みお腹いっぱい大作戦」と共に、子どもたちに忘れられないクリスマス体験をプレゼントしようと企画しています。私たちは、給食のない長期休み(夏休み・冬休み)の子どもたちの食事の少しでも助けになればと、100サイズの段ボール箱にいっぱいの食品を詰めて渡ししてきましたが、受け取られた方は「ひとりじゃない」「だれかが私たちを応援してくれている」「お母さんとご飯をいっしょに食べられる」「お母さんを助けてくれてありがとう」というメッセージをいただきました。
物は物の価値だけでなく、物を介して「いっしょに過ごす」「時間を共有する」「分かち合う」「体験する」をプレゼントすることが可能です。今年度は、新たに「クリスマス体験」をプレゼントします。
家族で楽しむクリスマスケーキ作りセット
ライフアゲインLINE公式アカウント登録者の4分の3は、児童扶養手当受給世帯です。児童扶養手当はひとり親世帯を対象としていますが、一人で子育てに奮闘している家庭では家計を支えるために残業だけでなく、ダブルワーク、トリプルワークでがんばっておられるお母さんやお父さんがおられます。また、ふたり親世帯でも日々の生活に追われ、子どもたちとケーキ作りをしたりお料理を楽しむ時間をなかなか作れません。
私たちは、クリスマスケーキ作りセットを贈って、その機会を作ります。オーブンのない家庭もあるため、フライパンで作られるホットケーキミックスで作るレシピを添えます。クリスマスケーキ作りセットが、忙しい時間の隙間を見つけて家族でクリスマスケーキを作り、食べる楽しい忘れられない時間を共有してもらう機会になることを期待しています。
子どもたちが選べるクリスマスお菓子セット
私たちがもっとも手厚い支援を届けようとしているのが継続食料支援を行っている子育て世帯です。継続食料支援世帯には毎月食品を取りに来てもらっていますが、その機会に子どもたちにお菓子を選んでもらいます。食品の受け取り施設にお菓子コーナーを作り、子どもたち一人ひとりに空のお菓子バッグを渡して、その袋一杯に自分の好きなお菓子を詰め込んでもらいます。自分で選べるクリスマスお菓子セットです。
経済的に厳しい家庭では、スーパーマーケットなどで子どもたちに好きなお菓子を自由に選ばせたいと思っても、それができません。子どもたちも親を困らせないように、求めることを控えてしまいがちです。私たちは、子どもたちに自分で選ぶという体験をプレゼントします。
お菓子だけでなく、成長していくさまざまな場面、選択肢がある中で、自分で選ぶことができるのだということを体験してほしいのです。
代表者メッセージ / 理事長 原田昌樹
子どもたちが「生まれてきて良かった」と実感できる社会に!
子どもたちの未来こそが私たちの未来なのです。子どもたちは、私たちの希望です。「すべての子どもたちが大切とされる社会」を目指して、私たちの周りから笑顔にあふれた子どもたちを一人ひとり増やしていきましょう。
見えない両手で、あなたのそばにいる子どもたちを、外観がどうであれ、肌の色がどうであれ、偏見なくギュッと抱きしめてあげてください。その心が私たちの眼差しとなり、大きな愛を込めた、小さな行動へと私たちを導いてくれると信じます。
寄付金の使い道について
今回のクラウドファンディングでいただいたご寄付は、1300世帯を対象とした「冬休みお腹いっぱい大作戦2024」でおくる応援食品の中に入れる子どもたちの喜ぶお菓子セットの購入や、継続食料支援世帯を対象とした新しい企画「クリスマス体験プレゼント」の費用にあてさせていただきます。
また、このプロジェクトを実施するためには、他にも食品や絵本の配送料、運営ための経費がかかっています。これらの費用としても使用させていただきます。
応援メッセージ / 永明寺住職 松崎智海さま
仏教では、すべてのものはつながっており、その関係性の中で存在すると説きます。私たちは決してひとりでは生きていけないのです。他者と自分を切り分けるのではなく、他者のために自分の大切なものを分け与える。そんな尊い行為が当たり前に行われる社会は、ためらうことなく誰かに助けを求めることのできる社会です。
そんな社会の実現に向けて、私たちができることを始めましょう!
応援メッセージ / 松下ビルケア株式会社 松下知絵さま
以前私たちはお金が無くてとても苦労した経験があります。誰もが再起不能だろうと思っていたその苦しい時に、信じて手を差し伸べてくれた友人がいました。再起出来た時もその友人は心から労って喜んでくれました。その友人の存在は希望の光でした。
安定して会社運営ができるようになった今、おこがましい話ではありますが私たちはフードバンクを通じて手を差し伸べたいと思っています。
どうか信じてその手を掴んで欲しいと思います。みんな一人で生きているわけではないですから、共に生きよう。 Merry Christmas ☆彡
松下ビルケア株式会社 社長ご夫妻(松下弘幸さまと松下知絵さま)
応援メッセージ / ソニー銀行さま
このたびは「GIVING for SDGs sponsored by ソニー銀行」へのご参加、誠にありがとうございます。
本プロジェクトは、北九州市で暮らす母子世帯をはじめとする経済的困難などを抱えている子育て世帯を対象に食品や絵本を届けるものです。この活動は、孤独・孤立問題への対応をはじめ、フードロス問題への取り組みにもつながるというたいへん意義のある取り組みであると考えています。
またソニー銀行では、本プロジェクトを通じてSDGs の目標である「No1 貧困をなくそう」「No3 すべての人に健康と福祉を」「No12 つくる責任つかう責任」「No17 パートナーシップで目標を達成しよう」の実現にも貢献できることを願っています。
このプロジェクトはソニー銀行の認定プロジェクトです
このプロジェクトは「GIVING for SDGs sponsored by ソニー銀行」の認定プロジェクトです。「GIVING for SDGs sponsored by ソニー銀行」では、寄付決済時に発生する決済手数料をソニー銀行が協賛することで、寄付者の想いがこもった大切な寄付金を全額 NPOに届けます。寄付金の社会への還元性を高めることで、寄付文化の浸透および NPOの社会課題解決に向けた活動を支援することが可能です。
▼GIVING for SDGs特設サイト
https://congrant.com/jp/corp/s...
▼ソニー銀行のウェブサイト
https://moneykit.net/?cid=cf_g...
寄付金の控除について
本プロジェクトへのご寄付は特定非営利活動法人フードバンク北九州ライフアゲインへの寄付となり、当法人が寄付金受領証明書(領収書)を発行を行います。当法人は認定NPO法人です。このプロジェクト含め当法人へのご寄付は控除(所得控除または税額控除)の対象となります。
「寄付金控除」をお受けいただくためには、確定申告の際に、特定非営利活動法人フードバンク北九州ライフアゲインが発行した寄付受領証明書(領収書)を添えて確定申告をしていただく必要があります。本プロジェクトへの寄付金受領証明書(領収書)は、確定申告に間に合うよう1月末に郵送いたします。ご活用ください。