団体について
NPOハロハロは、だれもが魅力的に働き生きられる社会を目指し、フィリピンと日本の人々とのパートナーシップのもと、持続可能な形で社会に参画していく場を創出し、豊かさを世界と共有していくライフスタイルを広げています。生活向上事業、教育事業、啓発事業の3つを柱として、フィリピンのマニラ・セブ・ボホールと日本の千葉県・港区を中心に活動しています。
こちらのページは、2015年に地域の人々の声に応える形で始まったハロハロ教育基金のご紹介と、応援のお願いになります。
教育基金をはじめた背景、社会課題について
私たちが支援しているのは、セブ島の漁村の貧困コミュニティです。多くの人々が、インフォーマルセクターで生計を立てていて、日々の食費にすべてが消えてしまい、子どもの教育費にお金が残らない状況が続いています。フィリピンでは、K to 12制度(幼稚園1年、小学校6年、中学4年、高校2年)により、幼児教育の重要性が増していますが、学費が無償でも文具・制服・交通費・食事代などが家庭の大きな負担となっています。義務教育課程では先生の人数や教育設備の問題で、十分な教育が受けられないという声が上がりました。また貧困地域から大学に進学する学生は0名で、企業などの就職には大学卒業が求められる状況から、インフォーマルセクターから抜け出せません。大学卒業が貧困から抜け出す鍵になります。こうした背景から、2015年に、らあ麺屋ひろからの寄付で教育基金がスタートしました。その後、2020年に「ハロハロ教育基金」と名称を変更し、広く皆様からの寄付を受け付けるようになりました。
私たちの目指す教育
ハロハロ教育基金は、以下の2つの取り組みを通じて、地域に根付く「循環する教育」を実践しています。そして、地域の子どもたちや学生たちが教育を受け、将来的には地域のリーダーとして活躍できるようになるための基盤づくりを目指しています。

1. 幼児教育
2024年6月までは教室型で実施していましたが、持続可能な運営を目指し、コミュニティベースの居場所に生まれ変わろうとしています。幼児教室で利用していた学習用品や設備などは、地域の子どもたちが自由に利用できるようになります。さらに、義務教育課程の子どもたちが学習に必要な調べ物や印刷もできる場に変わっていこうとしています。地域の大学奨学生がボランティアとして子どもたちのサポートを行う予定です。2025年10月現在トライアルで運営を開始しました。
2024年6月までの教室型運営での実績
・実施期間:2017年度から2024年度(2024年6月)まで
・修了人数:2017年度から2023年度までに、のべ212名の子どもたちが教室を修了
・対象者:4歳児で、両親が送迎に来れる範囲に在住する子どもたち
・実施内容:少人数での2時間制対面教室
〈科目〉英語・数学・理科・フィリピン語・読み・書き・道徳
〈行事〉季節の催事や校外学習も予算が許す限り実施(栄養月間・クリスマス・家族の日など父母会や家庭訪問も行い、家庭でこどもの教育と向き合う姿勢づくりもしています。
・運営体制:金奨学金制度で大学教育課程を卒業した学生たちが、教員試験合格までの1〜2年間、教室の先生として活動。年間カリキュラムや指導方針は現地協働団体スタッフと一緒に計画。地域の女性1名がアシスタントスタッフとして運営を支援。

2. 大学奨学金支援
セブ島の漁村の貧困コミュニティから、大学進学意欲を持つ学生たちへの支援を行なっています(一部高校生も支援※)。学生たちは現地協働NGOが実施する地域活動に、インターンシップとしての参加が義務付けられています。土曜日学校の実施などを通し、地域の子どもたちへの教育に貢献しています。
※一部高校生も支援:フィリピンの高校は大学の中にあるケースもあります。近い場所にある中学と違って交通費もかかり、教材費も高くなる傾向があり、高校生も対象としています。
・対象者:地域活動に参加意欲のある大学進学希望者(一部高校生)
・支援内容:授業料だけでなく、日々の通学にかかる交通費、食費、課題提出のための文具や通信費など、学生ごとの多様なニーズにあてられます
・実績:のべ11名の学生が卒業
(2024年度卒業1名、2023年度卒業4名、2022年度卒業1名、2020年度卒業3名、2019年度卒業1名、2018年度卒業1名)

寄付金の使い道について
1)子どもたちが楽しく学び、地域の大人が支える居場所
運営費、消耗品費、見守りスタッフの人件費、施設の維持管理費など
2)高等教育の機会を提供
大学奨学生(一部高校生)への授業料、通学交通費、文具・通信費など
※ご寄付の最大20%は一般管理費として使わせていただきます



One on One 支援について
特定の大学奨学生1名の支援をすることができます。学生から年に3回のお手紙と、年1回オンラインでコミュニケーションすることができます。ご寄付の際は、使用用途として【高等教育への寄付】をお選びください。

決済について
1回のみのご寄付は、クレジットカードと銀行振込で受け付けております。
毎月または毎年のサポーター寄付は、クレジットカード決済のみの取り扱いとなります。
代表者メッセージ
こんにちは、NPOハロハロ理事長の川原菜々子です。私たちは、幼児教育や大学奨学金を通じて、子どもや学生たちが学び、将来的には地域のリーダーとして活躍できる基盤を支えています。これまで、多くの子どもたちが学ぶ機会を得て成長してきました。2025年度から、コミュニティセンターへと体制を変え、地域の子どもたちがより楽しく学習できる環境を整えていきます。この活動は皆さまの応援があってこそ成り立ちます。ぜひ一緒に、子どもたちの未来を育む力になりましょう。どうぞあたたかい応援をよろしくお願いいたします。

