達成のお礼とネクストゴールについて
10月16日(水) よりスタートしましたオハナのクラウドファンディングについて、おかげさまで公開から16日で、目標金額に達成することができました。
皆様のご支援に大変感謝申し上げます。
また、数多くの応援メッセージをいただき、大変勇気づけられております。ありがとうございます。
目標金額の30万円を達成したことで、来年3月以降の運営を続けることができます。
とはいえ、まだまだ中期的、長期的な運用は不安定です。
その為、引き続きネクストゴールを目指して終了日まで挑戦していきます。
ネクストゴールの目標は50万円です。
みなさまからいただいたご支援は、有効に、そして大切に活用させていただきます。
今後ともどうぞよろしくお願いします。
「予防」という観点での虐待防止支援があることをご存知ですか?
はじめての子育ては誰にとっても不安です。
中でも、親と愛着を上手く結べずに育った方やシングルマザーなど周囲にサポートがいない状況で妊娠し出産を迎えられる方にとって子育ては非常に困難です。
ニュースで流れる凄惨な虐待死事件。
加虐者である親の心境を調べると、はじめから「虐待しよう」と思って産んだわけではないことがわかります。
彼らもまた「家族を持ちたい」「赤ちゃんを愛したい」そう思って、わが子を出産しました。
ですが、日々の子育ての過酷さに押しつぶされ、その心の矛先がいつしかわが子へと向かい虐待する親となってしまった背景があります 。
私たちは、はじめての子育てに不安を感じている方のご自宅にご訪問。
赤ちゃんとの関わり方や育児の方法を伝え、親ができるようになることで、親が子育てに自信を持ち大変な日々の中にあっても、赤ちゃんを「かわいい」と感じられる親子の愛着を育みます。
クラウドファンディングを立ち上げた経緯
この度、オハナは、2016年設立以降、はじめてクラウドファンディングを立ち上げることにいたしました!
理由は、
現在、手持ちの資金では、今年3月以降の運営が大変困難です
私たちの活動に必要な運営費は、みなさまからの寄付でまかなっています。
子育てに不安を感じている方のご自宅に、出産前~生後半年までの約7か月間。
週に一回、専門の支援員が家庭訪問し子育てサポートを無償で提供しています。
そこにかかるサポート費は、下の図のように一人あたり 約10万円です。
主たる活動(家庭訪問支援費)以外にも、養成講座のための運営費や、講座や広報のための出張費、パンフレットやチラシなどの印刷費、その他活動全般に関わる経費の大部分を、会費、寄付と少しの助成金でまかなっています。
今は、代表の持ち出しやメンバーが寄付をするというような状況のなか、常駐のスタッフもおらず、メンバー全員が少ない活動費で、平日の夜や週末を利用して活動を続けています。
メンバーの大半が、子育て支援に関わる福祉職であることから、広報や営業などのビジネススキルに長けた人材がおらず、これまでも「資金のめどが立たない」「困った」と言いながら、手立てを見つけられずに過ごしていました。
しかし、児童虐待を起こさせない「虐待を予防する」という観点に立った子育て支援は途絶えさせてはいけない、今の日本の子どもを取り巻く社会課題に大変重要な意義を持っていると確信しています。
子育てに苦しむ親御さんのために、そのもとで育つ子どもたちの未来のために、私たちは、この度クラウドファンディングを立ち上げることにいたしました!
オハナの活動
オハナの子育てサポートとは
- 妊娠期から生後半年までの間、週に一度、一時間程度、研修を受けた家庭訪問型育児支援員(ハウス・コール・サポーター)がご自宅に訪問します。
- 訪問では、支援対象者のご相談をお聞きしたり、赤ちゃんとの接し方(笑顔、思いやり、温かさなどの愛着形成)や子育ての方法(沐浴、寝返り、スキンシップなどの育児スキル)をお伝えします。
- また困ったときに頼れる相談先など、各地域で受けられる支援についてもお伝えしています。
子育てサポートの支援対象者
- 児童養護施設出身など親子の関わりが乏しい環境下で育ち、妊娠・出産を迎えられる方
- シングルマザーなど周囲にサポートをしてくれる方がおらず、はじめての子育てに不安を感じている方
支援対象者の条件・利用料
- 主に関西エリア在住(一部の関東地域を含む)
- 第一子出産予定~生後半年まで
- 訪問・ご相談、すべて無償です
子育てサポートの支援員(ハウス・コール・サポーター)について
私たちが開催している支援員養成講座を修了しており、ソーシャルワーカー、元児童養護施設職員、保育士、産後ドゥーラなど、サポーターはみんな育児のスペシャリストが、ご自宅に訪問させていただきます。
オハナの強みや特長
オハナの育児支援は、家事を一緒にしたり、赤ちゃんを共に見守ることで信頼関係を築き、愛着形成と育児スキルを支援対象者ご自身に身につけていただけるよう、伝え見守る伴走型の支援です。
産後うつや児童虐待、愛着障害を起こさせない「予防する」という観点から、支援員は、対象者のできていないところを指摘し、直させるのではなく、がんばっている所や長所を見つけてほめることを大切にしています。
「私は上手に子育てができている」「いい親になれている」と自信を持ってもらうことで、大変な日々の中にあっても、赤ちゃんを「かわいい」「愛おしい」と感じられる親子の愛着を育むお手伝いを心がけています。
実際に、オハナがこれまで関わり支援させてもらった方々も、当事者からのSOSではなく、彼らが育った児童養護施設の元職員たちから「こういった状況の方がいる」と連絡をいただき繋がった人たちがほとんどです。そんな彼らと関わることで「困った時は人に頼ればいい」「子育てに悩むことはみんな同じ」という、人と人とが「援助希求」し合えるコミュニティの一端をお伝えしています。
オハナの活動「虐待予防」の必要性と社会課題
妊娠中から出産後1年以内に自殺した女性が2年間で100人強
2024年7月11日 6時17分 NHKのNEWS WEBによると
妊娠中から出産後1年以内に自殺した女性が、おととしと去年の2年間で合わせて少なくとも118人にのぼることが、自殺対策に取り組む団体などのまとめで分かりました。
原因や動機について分析すると
▽妊娠中の女性では「交際問題」などの割合が高く
▽出産後の女性では子育ての悩みなどの「家庭問題」やうつ病などの「健康問題」などの割合が高くなっていたということです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240711/k10014508211000.html
(画像引用:NHK NEWS WEB)
令和4年度、児童虐待相談件数は過去最多。21万9000 件。
こども家庭庁は9月7日、令和4年度の児童相談所による児童虐待相談対応件数(速報値)を公表しました。件数は21万9,170件で、前年度より11,510件(+5.5%)増え、過去最多を更新しました。
(画像引用:子ども家庭庁)
子育ての苦しみにひそむ「助けて」が言いづらい社会。
援助希求能力の低い親たち。
困っている時に「助けて」と言える。
これを「援助希求能力」と言います。
これが当たり前のことではないと、知っていましたか?
「助けを求めても役に立たない」「叱られる」「どうせ助けてもらえない」、そもそも困っていることを相談したら解決できるかもしれないという発想がない、など、SOSを出すことができない「援助希求能力」の低い親たちが、子育ての苦しみにより一層拍車をかけてしまっている現実があります。
実際に、オハナがこれまで関わった方々も、当事者からのSOSではなく、彼らが育った児童養護施設の元職員さんから「こういった状況の方がいる」と連絡をいただき繋がったケースがほとんどです。
そんな彼らと関わることで「困った時は人に頼ればいい」「子育てに悩むことは悪くない」という人と人とが「援助希求」し合えるコミュニティの一端をお伝えしています。