活動・団体の紹介
NPO法人おりがみは、「ボランティアを、クリエイティブに」という理念のもと、若者が主体となって社会課題に取り組む仕組みをつくってきました。
2014年に学生団体として発足し、2021年にNPO法人化。東京オリンピック・パラリンピック関連企画や、障害のある人の外出を応援する「パラ旅応援団」、環境イベント「Green Adventure」、中学生・高校生と地域コミュニティをつなぐ習志野市地域わかもの会議「ちいわか」など、多様なプロジェクトを展開してきました。
これまで延べ18万人以上にボランティア体験を届け、メンバーの累計は900名にのぼり、日本最大級の若者ボランティアネットワークへと成長しています。

活動の背景、社会課題について
活動を続ける中で、私たちは「若者の居場所の不足」という課題に直面してきました。
学校でも家庭でもなく、安心して集まり、語り合い、挑戦できる場が少ない。特にコロナ禍以降、孤独や孤立を感じる若者が増え、地域との接点が失われつつあります。
一方で、地域社会もまた担い手不足に直面しています。町会・自治会や福祉活動を支える人材が減少するなかで、若者が関わりやすい“入口”をどうつくるかが大きな課題です。
こうした背景を受け、「若者と地域を自然につなぐ居場所」をつくるために、新たな拠点=“おりがみハウス”の設立を決めました。

活動内容の詳細、実績について
おりがみハウスは、千葉県習志野市・京成津田沼駅近くの一軒家を活用し、次のような機能を備えます。
- 2階:管理スタッフが住み込み、安心・安全を見守る運営体制
-
1階:高校生・大学生・地域の方が気軽に立ち寄れるスペース
(勉強会、イベント企画、交流、会議 など)
これまで私たちが育んできた活動を、この拠点を活用しさらに充実させていきます。
- パラ旅応援団:障害のある方と学生が一緒にスポーツ観戦を楽しむ新しいユニバーサルツーリズム。累計参加者745名。
- 習志野市地域わかもの会議"ちいわか":中高生と町会・自治会が一緒に地域を盛り上げる新しい協働の形。
- 環境活動「Green Adventure」:千葉県最大規模のゴミ拾いイベントを企画・運営、若手環境リーダーを育成。
- 全国学生ボランティアフォーラム:北海道から九州まで学生が集い、仲間と新しい社会参画の形を考える場。
これら多様な取り組みを「点」ではなく「線」としてつなぎ、若者と地域が出会う“ハブ”となるのが、おりがみハウスです。

代表者メッセージ
私はかつて、ボランティアに良い印象を持っていませんでした。
マニュアル通りの単純作業を繰り返すものだと思っていたからです。
しかし、学生団体おりがみを仲間と立ち上げ、オリンピック・パラリンピックに向けて活動するなかで、その認識は大きく変わりました。そこには「やらされる作業」ではなく、自らの夢や想いを持ち寄り、一緒に形にしていく挑戦がありました。衝突や迷いも多くありましたが、それを乗り越える過程で、かけがえのない仲間と深い絆が生まれました。
この経験を通じて、ボランティアとは単なる労働ではなく、人と人とが意志を重ね、社会に新しい価値を生み出す営みなのだと考えるようになりました。
おりがみハウスは、そうした豊かな経験を次の世代につなぎ、若者が挑戦できる場として育てていきたいと考えています。開所にあたり、「おめでとう!」「応援しているよ!」というお気持ちを寄附でいただければ大変心強いです。
NPO法人おりがみ 理事長
都築 則彦

寄付金の使い道について
いただいたご寄附は、拠点設立と運営に活用させていただきます。
- 物件契約費
- 家具・備品購入(机・椅子・本棚など)
- 若者が集える交流イベント費
- 光熱費・通信費などの運営費