活動・団体の紹介
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当会は、「子どもの権利条約」を基盤として、インドシナ(ベトナム・カンボジア・ラオス)の子どもたちの権利を守り、子どもの社会参画を推進することによりインドシナの平和を実現するため活動しています。
私達が掲げる「平和」とは、単に戦争が起きていない。ということではありません。
平和とは、私たちが調和して生き、互いに争うことがないときです。
世界の誰もが平和であるならば、それはきっと素敵な平和な世界になると考えています。
私たちは任意団体として1996年からインドシナでボランティア・チャリティー活動を行ってきましたが、食糧・日用品支援、金銭的支援などが主であり、これらの支援は一時的なものでしかありませんでした。
しかし、これまでの活動支援をする中で、教育の重要性を認識し、教育環境を提供することは持続可能な支援で、教育こそが困難を乗り込え、生き抜くために必要で、平和につながると確信しました。
私たちは各国で長年活動を行い、それぞれの国の問題を理解したエキスパートスタッフ、
関係省庁とのコネクションを有し、均一な支援では無く関係者と相談を行いそれぞれの
ケースに合った支援を届けております。
今後とも法人・個人を問わず皆様の積極的なご協力・ご支援をよろしくお願いいたします。
活動の背景、社会課題について
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私たちは、これまでの活動支援をする中で、教育の重要性を認識し、教育こそが困難を乗り込え、生き抜くために必要で平和につながると考えるようになりました。
ベトナム・カンボジア・ラオスの一部地域では、最低限の義務教育を修了できても、
働き口はなく多くの人は出稼ぎに出るほかない状況で、生活のすぐそばに人身売買の危険や、過酷なプランテーション労働があるという、負の連鎖、悪循環が繰り返されていました。
教育を受けれないことが貧しさに繋がり、貧しさが生み出す負の連鎖が繰り返される実情を見て、教育こそが負の連鎖を断ち切ることが出来ると信じ活動を行います。
また、これまでの任意団体として行ってきた活動をNPO法人として、活動の規模を拡大し、より多くの人々に支援を届けていきます。
同じ障害を持った人や、同じ環境で育った人たちがどのように困難を乗り越えたかを伝える講演活動や、職業訓練所の設立、地方自治体(人民委員会)と連携した医療支援、教育支援、生活支援活動を実施し、こども達の“生きる権利”“平和な地域&生活”を守り、安心した生活を送れる環境を作る活動を行います。
活動内容の詳細、実績について
第1期目:小学校の新校舎建築
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ただの支援ではなく、住民参加型のプロジェクト
学校を建設する村やコミュニティをパートナーとして、プロジェクトの管理責任の一端を担ってもらっています。
学校建設に主体的に関わり、子どもの教育に対する意識を高めること、建設完了後も住民が学校に愛着を持ち、建設後の維持管理してもらう事を目指しています。
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開発途上国、とくに地方の農村部において、適切な環境を備えた学校が不足しています。
政府からの予算も限られており、公立学校の多くは、土の床やトタン屋根で今にも崩れてしまいそうです。
子どもたちにとって安全な環境ではないとわかってはいても、他に選択肢がないのが現状です。
プロジェクト始動から約8ヶ月かかった新校舎の建設工事
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ラオスは社会主義国家のため、敎育省、地元の人民委員会(日本でいう市役所)など関係省庁への書類作成のため、何度もナムアン村、役所へ足を運ぶことから始まりました。
次は、最寄りの資材屋になんども足を運び. 必要な材料を相談しながら計画。
大きな作業の日は、村人総出で助け合い. 少しづつ形が出来上がり、初めての視察に訪れてから約8ヶ月後に立派で大きな小学校と清潔なトイレと手洗い場がようやく完成。
ビエンチャンへの遠足
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日本では子供のころに修学旅行や遠足に行きますが、ラオスではあまり見かけません。
そこで、私達はナムアン村の子供たち、父兄、先生を日帰りのビエンチャン遠足に招待しました。
初めての遠足で首都の光景に目をみはる子供たち。多くの刺激を受け、とても楽しそうでした。
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第2期目:図書館のリノベーション
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2019年11月22日
久しぶりに、ナムアン村へ。
この季節はすごく乾燥していてホコリだらけ。
あまり緑は見えませんが牛たちが楽しく草を食べているのがたくさん見え、移動中もラオスの大自然を満喫できます。
2019年12月11日の作業まずは建材を買いに!
その後、ドアを作り、天井などもすべて修理しました。
2019年12月21日の作業
そろそろ図書館のリノベーションが終わるとのことで、子どもたちが涼しく読者や勉強できるよう扇風機を新調。
2019年12月27日
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図書館の完成予定が年末年始ということで、子どもたちに早めの新年のプレゼントを用意しました。
スタッフ総出でノート、えんぴつ、定規、お菓子、ヨーグルトを合計65個袋詰しました。
子どもたちはとても行儀がよく、お菓子を受け取る際は一列に並び自分の番を待っていました。ナムアン村に到着後、村民の皆さんが準備していたので、すぐに引き渡しセレモニーが始まりました。
代表の真々田会長にいっぱい感想の言葉を頂きました。 これからのご利用・ご管理をお願い致します。
図書館内、明るい色にしました!この色は皆で決めましたが、いかがでしょうか?
子供たちも静かに聞いてもらいました。
セレモニーの後、皆で遊びました。また子供の気分を戻りました。
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第3期目:新しい井戸の建設と水洗い場の設置
ラオスの人口が少ないナムアン村もコロナの影響で学校はしばらくの間、休校になり村や都市間の移動、外出制限が厳しく制限。
その結果、ナムアン村の校庭は雑草が生い茂り、水洗い場や屋根は無惨な姿に。
次のプロジェクトは教師の宿舎を建設予定でしたが、急遽支援内容を変更し、村長が強く希望した新しい井戸を設置することに決定
コロナの影響でプロジェクトが延期に
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現在、ナムアン村には水道が通っていますが、村全体には足りておらず既存の井戸は使えなくなっており前期プロジェクトで実施した手洗い場などが利用できない状態で、一番重要となるインフラ整備の支援を村長から要請。
本来であれば次の段階となる敎育支援につながる教師の宿舎を建設したかったが、次回プロジェクトへと延期に。。。
下記画像の建物は校舎のすぐ近くにあり、先生の奥さんたちが子どもたちのためにも毎日給食を作っている台所です。
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手洗い場の設置をするのはこれで2度目だが、私達は常にきれいな水で手を洗うことができる環境に暮らしており、手を洗うという体験だけで笑顔になるナムアン村の子どもたちを見ると、私達がいかに恵まれており、子どもたちが純粋なのかを思い知らされます。私達は1回限りの支援ではなく長期間にわたって、ナムアン村、ラオスの子どもたちを支援していくことを信条にしており、実際にナムアン村に暮らす人々からの意見を真摯に受け止めています。
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寄付金の使い道について
弊団体では、支援のニーズに対して寄付金が追いつかず、まだまだ多くの子どもたちが支援を待っている現状ですので、こうしてご寄付をいただけますこと、本当にありがたく感じております。
頂いた支援金はラオス・ナムアン事業に充てさせていただきます。
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