今、日本で起きていることの深刻さ
近年、子どもの自殺は増え続け、2023年度の調査では年間500件を超えました。
さらに、自傷行為をする子どもに対応したことのある養護教諭は、98%にも及んでいます。
虐待・ネグレクト・親の離婚等を含む10種類の「小児期逆境体験」の内、4つ以上体験した子どもはそうでない子と比べ、大人になってからの自殺リスクが12倍、アルコール依存症リスクが7.4倍、学習等問題行動32.6倍である、という研究結果が近年明らかになっています。
かつて子どもだった時期に家庭環境に問題を抱えたまま、何も手当てされず大人になり、ついには大きな事件を起こしてしまったという悲惨な事例は、少なくありません。
「家庭の問題」を抱える子どもに寄り添う、私たちの活動とは?
私たちNPO法人ウィーズは辛い状況下にいる子どもたちが、その負の影響を引きずったまま大人にならなくてもすむように、そして自分らしく人生を歩めるように、様々な伴走支援を提供しています。
(1)オンライン相談・支援
LINE相談を中心に、24時間365日のオンライン窓口を運営しています。
顔が見えないLINEというツールだからこそ、子どもたちは勇気を出して相談にきてくれます。
LINEでは毎月2,500〜3,000通のメッセージが寄せられています。
私たちはこの相談に「初回は必ず10分以内に返信」かつ「人間が返信すること」を徹底しています。
子どもが直接繋がることのできるオンライン上で情報提供を行ったり、適切な窓口をご案内することを通じて、子どもたちの孤立を防いでいます。
似たような経験を持つ支援員が真摯に悩みに向き合い、寄り添いのメッセージを届けることで、『自分だけじゃないんだと思えて元気が出ました』と子どもたちが言ってくれることもよくあります。
(2)対面相談・支援
オンラインのみでは困りごとの解決や軽減が見込めない場合には、対面での相談や支援を通じて働きかけをおこなっています。
千葉県松戸市に『みちくさハウス』という宿泊もできる施設を2拠点運営し、緊急的におうちにいることが難しい子どもや親子を受け入れ「ヒトヤスミ」してもらったり、対面での相談対応や物資の支援を実施するなど、子どもたちの「今必要なこと」を包括的にサポートしています。
(3)親子交流支援
親の別居・離婚後の親子交流(面会交流)の支援を10年以上おこなっています。
うまくコミュニケーションがとれなくなった父母の間に入り、子どもと離れて暮らす親との交流に負担感や義務感が起きないよう支援することで、子どもたちが自分の親・ルーツを適切に、正しく知る機会を守っています。
親の別居・離婚は親の問題ですが、子どもにはそれを止めることも、自身の希望を選択することもできないのです。
交流ができるのならば、その機会を安心できる状態で用意し、できないのであればその理由は子どもに丁寧に説明されなければなりません。
ウィーズでは親子交流(面会交流)を子どもの権利に基づくものという理解の上で、支援料を初めて無料にした民間機関です。
現状いただいている年会費や交通費などの負担もなくし、ゆくゆくは全ての子どもたちがこの機会を通じて得られる「成長の糧」を、自由/平等かつ自然に受け取ることができるようチャレンジを続けています。
(4)その他の活動
「支援員養成講座」
ウィーズ独自の「支援員養成講座」を実施し、過去に家庭問題を経験したスタッフが自らの経験を消化し、子どもたちの力になるピアサポートを実現しています。
「生きる力を育むプログラム」
学習支援や法教育・金銭教育などの「生きる力を育むプログラム」も実施しています。子ども向けのものはすべて無料でおこなっています。
「だがしやウィーズ」
他店に比べて格段にリーズナブルな『だがしやウィーズ』をみちくさハウスで定期運営し、『支援』が入り口でない子どもたちや親子との接点づくりもおこないながら、常に子どもたちの真のニーズをくみ取ることを忘れないようにしています。
また、X・Facebook・Instagram・note・stand.fmといったさまざまな媒体での発信活動も精力的におこなっています。
なぜ、「ウィーズくん応援パートナー」?
🌱マンスリーサポーター=ウィーズくん応援パートナー
私たちはマンスリーサポーターさんを『ウィーズくん応援パートナー』と呼んでいます。
団体名でもある「ウィーズ」は英語で「雑草」を意味し、どんな環境でも生き抜く子どもたちを象徴しています。
雑草は踏まれても強い風に吹かれても、一度芽吹けば、そこにしっかりと根を張る強さがあります。私たちは『人生の中でしんどいときがあったとしても、これまで経験したことは種としてまかれ、それが芽吹くための土も水も光も、かならずある。』ということを子どもたちに伝えていきたいと思っています。
子どもたちはありのままでも力を持っていますが、その力が最大限に、早い段階で花開くために「伴走」があることは、とても大事なことです。
ウィーズくん応援パートナーは、土壌を広く豊かにし、そこに種を蒔き、暑い日にも水をやって、暗い日にも光を差し出す、そんな存在です。ウィーズくん応援パートナーさんからの月額寄付を受けて、私たちはみなさんの手となり足となって、子どもたちへの支援を継続していきます。
NPO法人ウィーズは2016年の設立以来、一貫して「子どもファースト」を活動の主軸とし、LINE相談や居場所の提供、親子交流支援などを通じて、子どもたちの健全な育成を目指し、親の離婚をはじめ家庭環境に悩む子どもたちを伴走支援しています。
あなたがウィーズくん応援パートナーになって実現できること
家庭環境に悩む子どもに寄り添う伴走支援は、常に細やかな配慮や強い責任感を伴うため、より多くの支援員に活躍してもらうため、有償ボランティアの形で現場対応しています。
有償ボランティアに対して、LINE相談では、1文字0.1~0.5円の謝金を支払っています。ケースによって変わりますが、1,000円のご寄付で約8名の子どもたちの相談に対応することができます。
また、親子宿泊施設であるみちくさハウスは、物件を借りて実施しているのでコストが大きくかかっています。家賃だけで月額18万円ほど、その他光熱費や通信費で8万円ほどがかかり、宿泊などの人数が増えれば、それだけ食費などの消耗品や人件費にかかる費用が発生します。もっともみなさまからのご寄付によって維持ができている事業になります。
代表者メッセージ
私たちの願いは、ゆくゆくは、ウィーズの「支援」がなくても、「支える/支えられる」コミュニティの中で、ひとりひとりが輝きながら暮らしていける社会です。
そこには『地域で子どもを育てる』が根付いている社会が必要だと考えています。
今年度からはそのための新事業として、新たにフランスの『パランパルミル』と呼ばれる半里親制度を参考にした1,000人の親プロジェクトがスタートしています(パランパルミルについて詳しくは当団体代表 光本のnoteを見ていただけると嬉しいです。)。
ぜひ、ウィーズの今後の活動にも注目してください。
ウィーズくん応援パートナーに登録していただくと、会員専用ページへのログインID/PWが発行されます。
ウィーズの活動を見ていただいた後、この団体には子どもたちの支援を任せられないと思ったら、すぐに解約していただいてもかまいません。
私たちが接する子どもたちは、家庭をはじめ、自らが生きるコミュニティの中での経験から、大人や社会に不信感を持っていることも少なくありません。しかし『たったひとりに対して「この人なら大丈夫かも」と思えたら、この社会も悪くないかもと思えるかもしれない』、そんな思いで私たちは毎日の活動に取り組んでいます。ぜひ一緒にできることからやっていきましょう!
まずは、子どもたちの声と私たちの活動に触れていただけると嬉しいです。みなさまのご登録と子どもたちへのメッセージを心よりお願い申し上げます。
最後に…
『どうしてお父さんとお母さんは仲が悪いんだろう……?』
『どうして私には父(母)がいないんだろう……?』
『どうしてうちは「普通」じゃないんだろう……?』
『どうして私は生まれてきたんだろう……?』
これらは日常的に、私たちの元に届く子どもたちからの声です。
みんな、「なんでうちだけ……」 「私が悪いから……?」と辛い気持ちを抱えています。
ウィーズでは、子どもたちに対して
『私もこういう思いを持っていた』
『報道でこう言っている子どもがいて何かできないかと思って』
と共感できる大人たちに支援員(草の根子どもサポーター)になってもらい、毎日ひとつひとつの声に応答しています。
今回、支援員としてのコミットは難しくても、『私も子どもたちの気持ちに共感する!』というみなさんにマンスリーサポーターになっていただき、子どもたちに『ひとりじゃないよ』 『あなたを応援する大人はいっぱいいるよ』と伝えたいと思って、このキャンペーンを始めました。
来年は、ウィーズ活動10年目に入ります。この節目イヤーにますます多くの子どもたちに伴走していけるよう、みなさんと手を取っていきたいと思い、はじめたキャンペーンです。
月額500円から始められますので、ぜひこの機会に登録いただいて『応援コメント』で子どもたちへのメッセージをいただけないでしょうか。
今の大人たちが子ども時代にしんどい思いを抱えながらも未来を切り開き、今を生きる姿は、子どもたちが前を向くきっかけになります。
『子どもの時は○○だったけど、大人になって今こうなったよ!』と子ども達に伝えたいのです。
みなさまのご支援を心よりお待ちいたしております。