特定非営利活動法人子どもセンターぬっく

【寄付募集中】居場所のない子どもたちにぬくもりを

私たちは、虐待等により、安心して帰れる家がない子どもたちのための緊急避難場所や自立援助ホームを運営するNPOです。これまでに167人の子どもたちを支援してきました。 子どもたちに安心・安全な居場所を継続して提供するためには、公的資金だけでは足りません。 どうか皆さまの温かいご支援をよろしくお願いいたします。

子どもセンターぬっくとは ~居場所のない子どもたちにぬくもりを~

貧困、虐待、養育放棄などによって、家庭での居場所をなくし、心もからだも傷ついている子どもたちがいます。

私たちは、そんな子どもたちに、安心して、心とからだを休めることのできる生活の場を保障するため、子どもセンターぬっくを設立しました。大阪弁で暖かい状態を表す「ぬくい」が、「ぬっく」という名称の由来です。

    ぬっくが取り組む課題

    家庭に居場所のない子どもたちの実情

    ①制度のはざまに落ち込み、 支援が届きにくくなっている

    児童養護施設等は、義務教育を終えてから入居を希望する子どもたちを、ほとんど受け入れていない実情があります。また、18歳・19歳になってから児童相談所に相談しても、一時保護は制度的にできないため、してもらえません。

    中卒や高校中退した子どもたちだけでなく、全日制に通う高校生ですら、シェルターや自立援助ホームくらいしか、生活の場としての選択肢がありません

    ②受容と自立支援の必要性

    ぬっくの自立援助ホームには、自立の準備をする以前に、受容し、養育するところから始める必要のある子どもたちがたどりついています。受容と自立という2つの課題は両立しがたいところ、その両方の支援が求められる実情にあります。

    ③複合的な傷つきによる生きづらさを抱えている

    幼少期の課題の積み残し、心身の傷つきを抱えたまま、思春期を迎える子どもたちに、自立の支援をすることは大変な困難を伴います。

    虐待等により尊厳を傷つけられた子どもたちは、対人不信や深い孤独を抱えており、さまざまな生きづらさとなって表れます。そのため、細心の注意をもって支援しつつ、子どもの気持ちや特性を踏まえながらの対応が必要となります。

    ぬっくの活動

    子どもシェルター ぬっくハウスの運営

    子どもシェルターは、虐待・貧困・非行等で安心して帰れる家がなく、今日眠るところのない子どもの緊急避難場所(一軒家・家庭的な雰囲気)です。

    ぬっくハウスでは制度のはざまに置かれた、おおむね義務教育を終えた15歳~19歳くらいの女子(定員6名)を対象としており、一人ひとりに個室があります。

    入居した子どもに安心して過ごしてもらえるよう、スタッフ・ボランティアが常駐し、衣食住を提供します。一人ひとりにコタン(子ども担当弁護士、無償)が就き、スタッフや児童相談所職員と連携を取りながら、子どもに寄り添い、今後の生活や将来について子どもと一緒に考えていきます。

    そして、コタンやボランティアは、ぬっくハウスを退居した後にも、子どもの状況に合わせて、継続的に子どもと連絡をとり、アフターフォローをしています。

    女子専用自立援助ホーム Re-Co(りこ)

    男子専用自立援助ホーム Ma-Co(まこ)

    自立援助ホームRe-Co・Ma-Coは、家庭にいられなくなった子どもたちが仕事や学校に通いながら、自立に向けて生活する場所です。

    対象は、なんらかの理由で家庭にいられなくなった原則として15歳~20歳までの女子・男子(定員6名ずつ)で、一人ひとりに安心できる個室があります。ぬっくハウスと同様に、一人ひとりにコタン(子ども担当弁護士、無償)が就きます。

    ここでは、子どもたちは数か月~最大2年間の間、スタッフと共に生活しながら、生活リズムを整え、貯金をし、家事・金銭管理・対人スキル等を学び、経済的・精神的自立を目指します

    電話相談

    虐待等により居場所がないなど、さまざまな生きづらさを抱えた子どもの悩みや相談を聴き、今後のことを一緒に考えます。ぬっくハウス・ Re-Coへの入居相談に限らず、子どもの相談を受け付けています。

    10代・20代の若者が対象で、子ども本人からは子ども専用フリーダイヤルにて、子どもの支援者等の大人からは事務局の電話にて相談を受け付けています。相談者の性別は問いません。
    必要に応じて弁護士が子どもの担当(コタン)に就き、無料で法的支援・自立支援を行います。

    ●電話相談件数:131件 (2021年4月〜2022年3月) 
    うち 10 人がぬっくハウス、1人がRe-Coへ入居しました。
    相談の結果、入居以外の方法を選択することもあります。その場合は、協力家主の物件や一般物件における一人暮らし支援、他団体との連携、継続相談などを行っています。

    退居者等継続支援(アフターケア)事業

    ぬっくハウスやRe-Coを退居した子どもたちへ、退居時の引っ越しの手伝いや退居後の生活環境の整備、役所・病院等への同行、子どもの不安・寂しさなどを和らげ精神的な安定を図るための相談や、見守り支援等を行っています。

    ●相談件数:のべ43件
    コタンによるアフターケアは退居した子どもたちほとんどへ行っています。 
    ぬっくハウスでは、ぬっくメイト(入居中から関係を構築したボランティア)及びスタッフがのべ30件のアフターケア活動を行いました。 
    Re-Coでは、スタッフが随時、退居者からの相談や家庭訪問、定期面談等を行っており、13件の活動を行いました。

    子どもたちの声

    「ぬっくハウス」と「Re-Co」に入居し、巣立っていった子どもたちの声をそれぞれご紹介します。

        スタッフの想い

        皆さまにご協力いただきたいこと

        「子どもセンターぬっく」の運営は、国からの補助金だけでなく、皆さまからのご寄付があって初めて成り立っています。

        皆様からいただいたご寄付は、居場所のない子どもたちの生活支援、心身のケア、自立支援のために、大切に使わせていただきます。

        どうぞ、ぬっくの子どもたちに暖かなまなざしとご支援をお願いいたします。

        2022年6月、森本志磨子前理事長(現理事)の後任として、理事長に就任いたしました。
        ぬっくには設立時から理事として運営に携わるとともに、これまで、たくさんの子どもたちの
        コタンとしても活動を重ねてきました。

        今春、「ぬっくハウス」は開設から7年、「Re-Co」は開設から3年を迎えます。
        さまざまな事情を抱えた子どもたちとの関わりを続ける中で、支援は緊急的・一時的な保護では
        完結しないことを目の当たりにしてきました。

        これまで通り、子どもたちの安心安全な居場所としての「ぬっくハウス」及び「Re-Co」の運営に力を注ぐと同時に、新たに開設した「Ma-Co」、退居後のアフターケアも重視して取り組み、息の長い支援を行っていきたいと考えています。
        今後とも、子どもセンターぬっくの活動への温かいご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

        理事長 玉野まりこ

        団体情報
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