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重度の水頭症と闘うサモエドと秋田犬のMIXのサモエド君をご紹介します。
サモアキーは、3歳半になるサモエドと秋田犬のMixです。
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生まれつき右目が見えず、生後3か月の時に繁殖業者からレスキューされ、おーあみ避難所に搬送されてきました。
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右眼は見えなくても、よく食べて!よく遊んで!よく寝て‥
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白熊の子供みたいに可愛くて、すぐ里親さんが決まるんだろうと思っていました。
保護されてすぐに、預かりボランティア宅に移ったのですが‥1週間が過ぎた頃から頻繁にてんかん発作が起こるようになりました。
2、3日おきに多い時は1日に3~4回も発作が起きました。
足を突っ張らせ泡を吹き痙攣し失禁します。
大学病院でMRI検査をしたところ、重度の水頭症であることが判明し、おそらく普通の犬のように長くは生きられないとのお話がありました。
シャント手術の説明もありましたが、色々な面を考慮し、投薬による保存療法を選択しました。
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※写真の傷はシャント手術をしたら、てんかんが治るのかどうか判断する為に、頭蓋骨に小さな穴を開けて脳髄液を抜いて様子を見るテストを行った傷です。
そのテスト後も病院や病院の駐車場で、てんかん発作を起こしてしまい、病院がストレスになってしまう事もありました(T_T)
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毎日沢山のお薬を飲み、2歳になる頃にはてんかん発作は治まりましたが1週間に1度位、てんかんとは別の発作が起きていました(TT)
酷い時は悲鳴をあげて倒れてしまってました。
色々なお薬を試し、今は5種類の薬を飲んでいます。効果が途切れないよう1日3回服用させる薬もあります。
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※サモアキー君が飲む1日の薬の量
合う処方が見つかり、発作の回数がかなり減り、本人の表情を見ても、以前に比べて調子が良いのがわかります。
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それでも季節の変わり目や気圧の変化には敏感で、本人がストレスを感じても発作が起きるようです。
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また、薬による副作用も心配なところです。
てんかん発作が起こり始め、倒れて硬直しそうな時に、大きな声で呼びかけ、身体をトントン叩いていると、痙攣に至らず意識が戻ってくることもありますが‥痙攣が始まってしまったら、物にぶつからないようにタオルを置いたり、大量の泡ヨダレや失禁に備えてペットシーツを挟み込むようにしています。
痙攣がおさまると、意識がはっきりしないままグルグル歩き回るので、行動範囲を狭くして家具などににぶつかりそうになったら座布団でガードしたり、落ち着くまで見守ります。
大学病院の先生から、知能が低いとのお話もあったのですが、甘える時は人の背中に顔を擦り付けたり甘噛みしたり、遊びたい時は色々な物を咥えて放り投げたり、大きな身体の子犬です。
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治ることのない病気ですが、今の状況が継続できるようにと願っています。
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お預かりさんのサモアキー君への愛を感じました。サモアキー君自身もとっても大きい病気とお付き合いしながら毎日一生懸命過ごしています。
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水頭症は治ることはなく、頭の中の脳髄液が徐々に溜まって、脳を圧迫し破壊していく病気です。
保存療法で、サモアキーがあと何年生きられるのか、わかりませんが‥これからも毎日、沢山のお薬を飲み続けなければなりません。
ハンディはあるけれど、できる限りサモアキーにとって楽しい犬生が送れますように。
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また、少しでも元気でいられる時間が長く続きますように。