わたしたちのこと
おひさまの丘宮城シュタイナー学園は、「穏やかに守られた環境のもと、子どもたちに豊かな学びを贈りたい」という願いから、2016 年春に仙台市保存緑地の森の中に開校しました。1年生から8年生(中学2年生)までの17 名の子どもが在籍しています。現在は複式クラスとなっており、3人の担任教師とともに、異学年の子どもたちが兄弟姉妹のようにクラスを形作っています。
子どもたちは、仲間と共に学ぶことを喜び、明日の授業を楽しみにしています。おとぎ話に夢中になりつつ世界を力強くみつめ、たくさん手足を動かし、静かにノートを書いています。子どもたちは創造の日々、毛糸を編み、水彩を描き、木を削って作品をつくります。たくさん絵を描き、詩を唱え、手をつないで歌をうたいます。
動きがあって、音が聞こえて、色にあふれる教育芸術とも呼ばれる時間が、ここおひさまの丘にも確かに息づいています。
特色のあるシュタイナー学校の授業
毎日の授業はエポック授業と専科授業で構成されています。
エポック授業は毎朝100 分、まとまった期間(3〜4週間)にわたり、ひとつの教科を集中して学びます。学ぶ内容は、フォルメン線描・文字・物語・数・理科・社会などの基本教科です。次に同じ教科を学ぶのはまた数ヶ月後、季節がめぐるように教科との出会いをくり返します。学んだことは静かに子どもたちの内面に受け入れられ、やがて知恵となり胸の奥深くに宿ります。
専科授業は、水彩・手仕事・音楽・オイリュトミー・運動遊び・体育・外国語・書道・粘土・木工などがあります。
それぞれの授業がゆるやかに繋がり、カリキュラムは学年が上がるにつれ、育ちゆく植物のように、より広く世界へ目を向けられる内容へと発展していきます。
ともに育つ学校
おひさまの丘は、保護者・教職員の力を集めて、あらゆることを全員で分担し運営されています。開校から10年に満たない、私たちのちいさな学園は、まだまだ成長途中の子どものようです。足りないものもありますが、大人たちが子どもを真ん中に手を取り合い、それぞれが得意な分野で、学園の運営に創造的に参加しています。
草刈りや落ち葉の片付け、校舎・設備の修繕などの日々の環境整備や、オープンデーなどの催しの準備、季節の祝祭のしつらえ、HPの更新や多くの事務手続き、各プロジェクトの活動と、その内容はとても多岐にわたります。
保護者の有志による、野菜を持ち寄っての手づくり「スープの会」や、四季折々の恵みを楽しむ「おやつの会」では、大人も子どもも、みんなが円くテーブルを囲んでいただきます。
月に1度のおひさま会では、保護者・教職員が集い、学校の運営にまつわる様々なことをみんなで考え、みんなで決めていきます。
おひさまの丘は、子どもたちだけでなく、学びたいと願う大人の方へも開かれた場所でありたいと考えています。大人のための夜間クラスであるケトルクラスや、外部講師を招いての専門講座を不定期で開催しています。
また、NPO 法人である学園は、正会員・賛助会員として学園づくりを応援してくださる方を募集しています。正会員の方は同じ想いの仲間とともに、ご自身でプロジェクトを立ち上げることができます。
運営費・ご寄付について
学園の運営費は、保護者からの学費、NPO 法人の正会員費、寄付金、助成金等から成り立っています。NPO 法人である学園は公的な支援がありません。これまで、2017 年にドイツのマーレ財団から助成金をいただいたり、支援者の方々からもたくさんのご寄付をいただいてきました。そのおかげにより2020 年に第二校舎として古いながらも一軒家を購入することができました。
壁を塗り替えたり、黒板や棚を手作りするなどの改装をみんなで協力し教室を整えました。その後もできる所から少しずつ環境整備を続けています。
また、これまでご寄付いただいた、たくさんの絵本や楽器なども、学園の子どもたちへ大きな恵みとなっています。あたたかく支えてくださるみなさんのおかげで、まだ小さなこの学園の毎日を運営することができています。子どもたちが今後も健やかに学んでいけるためにも、ぜひみなさんのお力をいただきたく、このプロジェクトを立ち上げました。
共感してくださる方は、子どもも大人も心から元気に生きていける学園を、ごいっしょに創っていきませんか? どうぞお力をお貸しください。
心豊かな子どもたちを、未来の社会へ
わたしたちは、一人ひとりの子どもが奥深くにもっている宝ものを大切にし、その子がその子として真に健やかに生きていけるように見守り、授業や日々の暮らしを通して、繰り返しその子に必要な働きかけをしていきます。
シュタイナー教育は健やかな人間を育もうとする祈りです。
みずからの意志で為し遂げていくこと、瑞々しい感受性で豊かに感じること、深くたくましく考えることを道しるべに、今日の中に明日を育んでいます。
いつか若者になったこどもたちが未来、社会に恵みをもたらし、自分を信じて人生を歩んでいくことができますように。
寄付金の使い道について
「おひさまの丘宮城シュタイナー学園」の運営費にあてられます。