みなさんはご存じでしょうか。
厚生労働省が実施する「生活のしづらさなどに関する調査(全国在宅障害児・者等実態調査)結果」によると、2022年時点での日本の聴覚・言語障害者は37.9万人(1,000人に3人)。この数は障害者手帳を持っている人の統計ですが、手帳は無くても日常生活で“きこえにくい”と感じていたり、周りが“きこえていないのかな”と感じたりする人もいるため、潜在的なきこえない人はもっと多いと考えられているのです。
特に近年、ヘッドホン・イヤホンの長時間使用やストレスによる聴力の低下も増加していたり、加齢に伴う聴力機能の衰えもあり、一般社団法人 日本補聴器工業会などが実施した 2022年JapanTrackの調査 では、”きこえづらさ”を感じている人は約10人に1人という結果が出ています。
また、WHO(世界保健機構)によると2050年までに世界では4人に1人が難聴を抱えて生活するだろうとされており、自分自身や身近な人がきこえにくくなることは、誰にでも起こり得る可能性があるのです。
いかがですか?
お互いが変に遠慮などせず、普段から気軽にコミュニケーションをとって
理解しあっていればこんな状況は起こらないはずです。
しかし、残念ながらこのような悲しいことが実際に起こっています。
【知らない】ことで発生する、手話やきこえない人に対する“誤解”や“偏見”、
【伝えられない】ことで生まれる、きこえないことに対する”無理解”
それらが合わさって、縮まらない心の距離。
それを、私たちは「心のバリア」と呼んでいます。
きこえる人ときこえない人の間には
このようなバリアがいくつも存在するのです。
ちなみに、先に出した「きこえない人のイメージ」はすべて「×」です。
手話ができないきこえない人もいれば、声を出して喋る人もいます。
(例えば今きこえている人が突然きこえなくなったら、すぐに手話が使えるわけではないですよね。
他にも、家庭の教育方針で音声の環境で育ち、大人になってから手話を学び始めたという方もいます。)
そして、音楽を好む人もいれば、電話ができる人だっています。
そう、
“きこえない”とひとことで言っても、手話の習得度合いや
きこえる範囲(音の大きさ・高さなど)は、人それぞれ異なることを知ってほしいのです。
“きこえる人”と“きこえない人”が一緒におもしろがれる社会
上記のようなバリアを壊し、きこえる人ときこえない人が、気兼ねなく話ができる社会にしていくために、お互いをつなぐ手話をもっと広めたい。
そこで私たちが考えた方法が、手話とエンターテイメントを融合させた手話エンターテイメントです。
一般的にきこえる人が持つ、きこえない人や手話のイメージを変え”自分にも役に立つ・関係がある”と関心を持っていただけるように、私たちはオモロさにこだわっています。
▼ぜひこちらの映像をご覧ください。
真面目に説明するのではなく、コミカルな動きや数の力で伝えるだけで
印象が変わると思います。
エンターテイメントには、「人の関心を引きつける力」がある。
エンターテイメントでオモロく伝えていけば、手話"や"きこえない人"について、たくさんの人が興味を持ってくれ、きっとそれらへの関心が高まっていく。
じっとしているだけではバリアは壊れません。だからこそ、私たちはエンターテイメントの力で人々の心を動かし、積極的にバリアを壊していきます。
私たちは以下の段階を経てバリアクラッシュを実現し、コミュニケーションがより豊かな社会を創造します。
手話エンターテイメントが流行った理想の姿
▼手話を知らない人が楽しんでいる様子をぜひ映像で観てください
▼oioiが目指すバリアクラッシュされた世界「ニューオーサカ」。
バリアが壊されたあと、どんな風に社会が変わったのでしょうか?
イラストにある「変化したポイント」をぜひ探してみてください。
(画像クリックすると、画像の全貌がご覧いただけます)
手話コント・手話歌など、あらゆるジャンルのエンターテイメントと共に、手話の楽しさや魅力をお届けしています。小さなお子様からご高齢の方々まで、幅広い層のお客様に「笑い」の力で巻き込み型のパフォーマンスを行なってます。また、既存のジャンルにとらわれず、新たなエンターテイメントを見出すべく、いろいろな方とコラボをしております。
「手話」や「手話エンターテイメント」の楽しさをたくさんの人たちに知っていただくため、講座やワークショップを開催しております。コントを交えたり、クイズ形式にして考えてもらうなど、みんなが笑って、楽しく学んでいただけるような工夫を行っています。
また、依頼に応じて講演や様々なワークショップも開催しております。
手話経験の少ない初心者向けのオンライン講座です。「手話」を覚えると同時に表情やジェスチャーなどの「表現力」も高めることができます。笑いや体操などを取り入れ、楽しみながら手話について学ぶことができます。
特定非営利活動法人 日本ファシリテーション協会主催の、ファシリテーション・サミット東京2022にて【オンライン手話講座】の取り組みが表彰されました!
コミュニケーションは何も「言葉」だけではありません。言葉に頼らないノンバーバル(非言語)・コミュニケーションの重要性を体感できる講座です。「きこえない人」とのコミュニケーションのためだけでなく、日常生活においてもすぐに生かせるスキルを楽しく身につけていただくことが可能です。
他にも、手話体験や、きこえない人についての講演、人権講座など、要望に合わせ楽しみながら学べるプログラムを用意しています。
「手話」や「手話エンターテイメント」の魅力、「きこえない人」への理解をさらに広めるため、学生向けの手話パフォーマンス大会や声なしでの合宿などのイベントを開催しています。
「きこえない人」に対する認識を深めていただいたり「手話」や「手話エンターテイメント」のさらなる発展、普及を図るため、各SNSを通して、記事・オリジナル映像や関連情報の発信しています。
▼あの名作をオマージュした短編映像「SHUWACHAN BARRIER CRASH」
未来から来た「シュワちゃん」がきこえない人たちを救う!?
こちらの映像は、クラウドファンディングにてご支援をいただき制作いたしました。
▼手話を楽しく学べるパフォーマンスを行っております
▼手話言語条例普及にも関わらせていただいております。
■各種SNS
Facebook・Instagram・Youtube
[メディア出演・新聞掲載・ラジオ出演多数]
2018年~2020年 NHK Eテレ「バリバラ」出演多数
2020年 NHK Eテレ「ろうを生きる難聴を生きる 前編・後編」
2021年 産経新聞・朝日新聞・毎日新聞・読売新聞 関西版
2022年 読売新聞 全国版・読売新聞web版
BS朝日バトンタッチ~ SDGsはじめてます~(6月25日放送)
NHK きん5時(12月23日放送)
2023年 newsおかえり(8月4日放送)
大阪府ボランティア・市民活動広報誌COMVO11月号(Vol.281)
2024年 がくしゅうひかりのくに(1年間 手話コーナーの監修と映像出演)
題名のない音楽会(11月2日放送)
FANY Magazine
手話を使ってとにかくオモロイことをする!!
そうすれば、みんなが手話に興味を持ってくれるはず!!!
このように考えて、私たちは全国各地のあらゆるところで、ハイテンションで、アホなパフォーマンス活動を行っていますが、その手応えについては確かなものをしっかりと感じています。
私たちの手話パフォーマンスを初めて観たという方々は
「手話に対するイメージが変わった!!」
「手話って面白そうだなって思いました!」
「自分も手話を覚えたい!」
という、大変ありがたい感想を寄せてくださることが多いです。
やはり「楽しい」というフィルターを通して「手話」を観ると、それまで以上に手話に対する関心が高まる効果があるのだと強く感じています。私たちは、この手話を使ったエンターテイメントを広めることで、「手話」という言語を今以上に身近な存在に変えると同時に、きこえる人ときこえない人がナチュラルに笑い合える・・・
そんな社会を実現させたいと考えています。
しかし、それを実現させるためには私たちの力だけではまだまだ足りません。もっと多くの仲間が必要となりますし、もっと多くの伝達者が必要です。私たちの活動理念に賛同していただける方は、ぜひとも私たちの
バリアクラッシュという夢の実現に力を貸してください!