活動・団体の紹介
本研究会は、1972年に「邦楽育成会」の卒業生を中心に、(現)NPO法人大分県芸術文化振興会議の中に創立されました。2006年に初代代表の菊池紅秀より引き継ぎ、現在は仙波歌月(生田流筑紫会箏曲大師範)が代表を務めております。
この会の目的は「お箏で新しい現代音楽を創り奏でる」ことにあります。邦楽では古典が中心だった創立当時、菊池紅秀は竹田市出身の藤井凡大先生と協力し、洋楽器と共演できるよう和楽器での新奏法を研究し、先駆的に大分に広めてまいりました。その意思を引き継ぎ、現在も既存の枠にとらわれない活動に日々励んでおります。
活動の背景、社会課題について
和楽器の演奏者人口や演奏会などへの観客動員数は年々減少していると言われております。娯楽があふれている現在、特に若い方に興味を持っていただくことが難しくなっていると思います。お箏は初心者でも演奏しやすく、誰でも演奏できるように楽譜の表記も工夫されております。楽器は見た目は長くて大きいですが、演奏しない時は立てておけば邪魔になりません。若い人に少しでもお箏を演奏する楽しさを知って欲しいと考え、公民館での無料講座や学校訪問などの活動を積極的に行っております。
活動内容の詳細、実績について
2021年から文化庁支援事業の一環である「子どもたちのための親子伝統文化体験 in OITA」に参加させていただき、子どもたちや保護者の方にお箏だけでなく、津軽三味線、尺八、日本舞踊など様々な伝統文化を体験していただくイベント企画し実施してきました。
学校訪問なども積極的に行い、様々な小学校、高等学校などで和楽器演奏会、可能であれば体験会を実施しております。
お箏演奏の楽しさを少しでも広げたいと、初心者の方対象に別府市内の公民館で無料体験講座を2024年5月から行っております。お箏を持っていなくても演奏を楽しんでもらえるように支援体制を整えております。
和楽器の演奏者の方々だけでなく、洋楽器や演劇、舞踊など異なるジャンルとのコラボレーション活動も積極的に行っております。
代表者メッセージ
私たち大分県現代箏曲研究会の活動に興味を持って頂きありがとうございます。今年は思いがけず大変大きな舞台を担当させて頂くことになり、皆様にご支援をいただけると非常にありがたいです。お箏だけでなく、和楽器演奏の文化を今後も繋いでいくために、今後も地道な活動を続けてまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 代表 仙波歌月
寄付金の使い道について
第26回大分県民芸術文化祭(2024)開幕行事である「KAGUYA~映像と生演奏・舞踊・演劇の芸術コラボレーション~」舞台制作費用に利用させて頂きます。アニメーションや演劇、舞踊などさまざまなエンターテインメントを盛り込んだ舞台のため、皆さまの温かいご支援をいただけますと大変ありがたく存じます。