『おもがえっコ』とは
『おもがえっコ』は、長野県北佐久郡御代田町面替(みよたまち おもがえ)地域にて、2022年から活動をしています。
『おもがえっコ』は、「大星クラス」の子ども達を含め、赤ちゃんから大人まで、どなたでも参加が可能です。幅広い年齢層で、一緒に農作業をしたり、ご飯を作ったり、物を作ったり、話をしたりしています。子どもも大人も、自分がやりたいことを大事にしながら、活動をしています。
「大星クラス」とは
※2024年7月長野県フリースクール認証制度において、『おもがえっコ』は信州型フリースクールとして認証を受けております。
『おもがえっコ』と「大星クラス」の関係について
おもがえっコ | 大星クラス | |
預かりの有無 | 無し・親子参加のみ | 有り |
学校との連携 | 基本的に無し | 有り |
大きな違いは、お子さんの預かりの有無。そして、学校との連携について。
活動自体は『おもがえっコ』も「大星クラス」も一緒に行っております。
「大星クラス」は現在、定員になり受け入れができない状態ですが、学校に行けなくて困っている方から問い合わせがあった場合は、『おもがえっコ』の方で親子参加は可能という事を案内させていただいています。
「大星クラス」活動全体像
「大星クラス」の課題について
参加費用について
『おもがえっコ』では、参加費用を以下のようにしています。
おもがえっコ | 1人・1回500円 |
大星クラス | 預かり1人・1回1000円 |
フリースクールを月額数万円とした場合、保護者としては「参加しないと利用料がもったいない。」という心理が働きます。お子さんの「学校に行ってみたい。」という選択肢をなくさない為にも、利用料を低額にし、参加毎の支払いにしています。
代表者メッセージ
十人十色の学びを支えていく為には、多くの学びの選択肢と、お子さんと選択肢を繋げるサポートが重要だと感じています。
私は、大人でも子どもでも、安心することができれば、本来の能力を発揮できるようになると考えています。学校が苦手な子ども達にとって辛い事は、みんなと違うという不安に襲われる事です。そんな時、フリースクールに参加することで仲間に出会ったり、学校以外の選択肢を知ることで視野が広がり、安心することができれば、苦手な学校に挑戦するエネルギーも生まれてきます。
「大星クラス」の学びを充実させることも、学校が苦手で悩んでいる親子さんのサポートをする為にも、人材と資金が必要です。
『おもがえっコ』の「大星クラス」発・新しい学びや成長のカタチを一緒に支えていただけませんでしょうか?寄付のご協力、どうぞよろしくお願いいたします。
寄付金の使い道について
『おもがえっコ』「大星クラス」を支えてくれているスタッフの人件費となります。
新しい学びのカタチを継続・発展させていく為には、スタッフの安定が欠かせません。スタッフも参加者も安心して過ごせるために、大切に使わせていただきます。
参考資料:「大星クラス」の子ども達やそのご家族の様子
2024年4月に「大星クラス」を始めて約半年。「大星クラス」の子ども達とそのご家族の様子です。(全て保護者の方からのヒアリングを元に掲載しています)
Sくん(小学校3年生)
1年生はほとんど通っていません。当時は、良く「自分はダメだー」と言っていました。2年生は3学期に少し通うようになり、3年生になって、大星クラスと小学校に少しづつ行くようになりました。学校には、勉強しに行かなきゃという思いがあるようで、大星クラスと小学校両方に通っています。
現在は、学校に週2日〜3日、本人が決めて学校に行っています。大星クラスは、1日〜2日くらい通っています。頑張りすぎないようにバランスを考えるように私がいうこともありますが、本人が決めて登校しています。
学校と大星クラスと選べるようになったことによって、本人のストレスが減ったように思います。友達に影響を受けて、1年生の7月からダンス
教室に参加していました。それが、今年は本人の希望で、ダンスは週1から週2になり、ダンス教室でも一番張り切ってレッスンに取り組んで
います。ダンス、学校、大星クラス、家の4つの拠点になり、良い感じで 使えています
大星クラスが、すごく本人にハマって良い場所だと感じています。ここが無ければ、本人だけ小学校に行っていないと感じてしまうけれど、同じような仲間がいるのが、他の環境と全然違うと思います。良い意味で、親も子も力を抜いて生活ができています。
Hくん(5年生)・Wちゃん(3年生)
長男が小2の6月、長女は年長の夏から幼稚園に行かなくなりました。その当時は、本人を学校に行かせなきゃ行けないという思いが優先してしまい、長男の困りごとには気づいてあげられませんでした。本人は、学校に過剰適応していると、カウンセリングの先生に教えて頂きました。
現在は、週3くらい大星クラスに参加しています。友達との関わりが全くなかった子ども達は、明らかに明るくなりました。以前はなかった、友達の話をするようになりました。他の大人や子供たちと話すことが増えました。また、大星クラスは、先生という感じがありません。大星クラスで、あっちゃん(共同代表)に話をすれば解決するというのが分かり、行動が変わりました。信頼出来る大人が増えたようです。
家にいる時は、去年の夏から飼い始めた、インコの面倒を見ています。そこが家族の共通の拠り所となっています。それ以外は、おもがえっこで出会った友達とオンラインゲームをしたり、遊びに行ったりしています。長女にとっては、おもがえっこで出会った友達と、どうやって仲良くなったのかを思い出すのが楽しみのようです。以前と違って、本人が行きたいと言って、外に出るようになりました。
大星クラスのおかげで心強くなりました。無駄な孤独感がなくなったのが大きいです。色々な経験を持った人がいるのが心強いです。物の見方は180度変わりました。それを一緒に、そうだよねと分かり合える人がいるのが、すごく大きいです。
Sちゃん(小学2年生)
1歳の頃から人が集まる場所が苦手。子どもの集まるイベントや、店、旅館などに泣き叫んで入れない。幼稚園の年長では夜泣き朝泣きが大変になりお休みを決める。そのまま不登園→不登校に。
おもがえっこの場では絵を描いたりフラフラと外に出て花を摘んだり、体が固まらずに自分らしくしている。(家での様子と似ている)学校に行かない平日の過ごし方に、大きな変化ができた。
集団行動した方がいい「雰囲気」さえないこと、場が1箇所でなく屋内、田、山、川、と多義にわたり、子供たちの違った表情が見られること。大人も、好きなことを楽しそうにやっている。「大人が子供を楽しませる」「大人が子どもに教える」ような雰囲気がない。
スタッフのお子さんが、不登校を経験した先の姿を見せてくれ、その姿にも助けられ勇気づけられること。
子どもとなかなか離れられないことが続いていたので、どこへ連れて行っても私はその場で待っているのですが、その時間を有意義に感じられないことも多くありました。おもがえっコでは、大人たちがおしゃべりしながら自分の好きな農作業をし、その周りでこどもがのびのび遊んでいる時間は、とてもいい気分転換になっています。
おもがえっことしての活動だからこそ、お友達を誘って行きやすい気楽さ、大星クラスに入れていただいているからこそ「いつものお友達」がいる安心感、両方味わわせてもらっています。