活動・団体の紹介
がん情報サイト「オンコロ」が音楽を通して、一人でも多くの方に、小児がん・AYA世代のがん、臨床試験のことを知っていただき、社会の理解が進む一助となることを目指し2016年より毎年開催しているチャリティーライブです。2021年より、「豊島区がん対策推進計画(第3次)」にて小児・AYA世代を含むライフステージに応じたがん対策と啓発に取り組む豊島区と共催しています。
代表者メッセージ
「そんなことやって意味あんの?」
これは、小児がん・AYA世代のがん・臨床試験の啓発ライブ「Remember Girl's Power !!」を始めた頃、協力を求めたメディアの方や、医療者に言われた言葉です。
このライブを始めたのは2016年に遡ります。当時、がん患者支援団体のNPO法人の理事を務めていた頃、がん情報サイト「オンコロ」の責任者、運営会社の社長との3人で初めてのミーティングの待ち合わせは、お台場のZepp DiverCityでした。ご縁ある方から招待頂いたアイドルフェスのライブ会場でした。
私自身はジャンルに拘らず、ハードロック・ヘヴィーメタルからアイドルまでライブを観るのが大好きでしたが、二人はアイドルのパフォーマンスを観るライブは初めてのようで、正直どんな感想を持つのかが不安でした。社長の第一声は、「こういったチャリティーライブをオンコロでできませんか?」でした。
実は、NPOでもチャリティーライブの開催には取り組んでいたので、こういったポジティブな反応はうれしい反面、正直なところ、こんな私へのリップサービスかなとも思っていました。
がん情報サイト「オンコロ」は、がんに罹患した方々、がんと闘病される方々にがん医療情報を届け、製薬企業やヘルスケア企業と協力するビジネスモデルです。そのような業態で、企業として姿勢を示し、CSRとしてもこういったプロジェクトに取り組むことの重要性を鑑み、初めてのミーティングから1年半後の2016年9月9日、無謀にもZepp DiverCityで第1回目のRemember Girl’s Power !!が開催されたのでした。
このライブのコンセプトは、日本で誰もやらないであろう開催形態でした。女性アーティストによるチャリティーライブは、海外のモデルを参考にし、当時も今もない「がん疾患啓発」×「小児がん・AYA世代・臨床試験」×「アイドル・アニソンなど」をテーマに、開催費用は自己資金と企業からの協賛で運営し、手数料を除くチケット代と参加者からのご寄付は100%外部拠出する、そんな形態でした。
第1回目から数回目までは持ち出しが続く厳しい運営でしたが、ご寄付は100%外部拠出を続け、2020年からはサブカルを支援する豊島区の賛同を得て、共催形態となり徐々に支援者、賛同者も増え、2024年9回目の開催に至りました。
冒頭の「そんなことやって意味あんの?」に戻ります。今も答えはわかりません。ただ、8回開催してきて、「意味あんの?」は、確実に誰かにとって意味があるということがわかりました。
9回目の開催となるRemember Girl's Power !!。多くの方々に支えられ、このチャリティーライブは年々成長し、がんと闘う子どもたちや若者たちに希望の光を届けるイベントにしたいと思っています。皆さんの温かい支援のおかげで、私たちは共に未来を変える力を信じています。ご協力よろしくお願い申し上げます。
寄付金の使い道について
寄付金は小児がん・AYA世代のがん・臨床試験の領域で活動する団体・プロジェクトに対し外部拠出されます。昨年の寄付総額は1,812,992円となり、13団体・プロジェクトへ外部拠出いたしました。
① 認定NPO法人ゴールドリボン・ネットワーク
(https://www.goldribbon.jp/):300,000円
小児がんの子どもたちが安心して笑顔で生活できる社会の創造に向けて日々活動する団体です。
② 一般社団法人名古屋小児がん基金(https://npcf.or.jp/):500,000円
名古屋を基盤に、新しい治療法の開発と治療環境の充実を支援する小児がん支援団体です。
③ 若年性がんサポートグループAYACan(https://ayacan.org/):500,000円
AYA世代(15歳から39歳まで)にがんに罹患された方が、おしゃべり会や勉強会などの楽しいイベントを通じ、ガンと共に生きるための知恵と栄養を得て”自分らしく生きる”をサポートするグループです。
④ 認定NPO法人にこスマ九州(https://nicosuma.net/):200,000円
九州を拠点に、小児がんの子供たちのキャンプなどを実施する小児がん経験者のための支援団体です。
⑤ ダカラコソクリエイト/カラクリLab.(https://lab.dakarakosocreate.com/):100,000円
「がん経験者の視点」を「新しい価値」に「問題解決療法」×「デザイン思考」「私は私に生まれてきてよかった」と思える未来を目指すソーシャルデザインプロジェクトです。
⑥ 公益財団法人 がんの子供を守る会(http://www.ccaj-found.or.jp/):300,000円
小児がんと闘う子ども・家族を支援する患者家族の会です。
⑦ 一般社団法人みんなのレモネードの会(https://www.minnanolemonade.com/):50,000円
小児がん患児家族の立場で「小児がんのことをもっと知ってほしい」、「患児や患児家族でつながりたい」と小児がん啓発活動、患児やその家族の交流会などを開催する団体です。
⑧ 特定非営利活動法人キープ・ママ・スマイリング(https://momsmile.jp/):50,000円
病気の子どもを育てるお母さんとご家族を支援するNPO法人です。
⑨ 第6回AYAがんの医療と支援のあり方研究会学術集会 (https://square.umin.ac.jp/ayaken-cong6/index.html):300,000円
2024年5月11日(土)~12日(日)小澤 美和(聖路加国際病院)を会長に「AYA世代がん患者が持つ”力”を発揮出来る社会を考え、彼らの“しなやかさ”に学ぶ」をテーマに開催されるAYAがんの医療と支援のあり方研究会学術集会です。
⑩ AYA week2024(https://ayaweek.jp/2024/):102,992円
2024年3月2日~10日の15歳~39歳のAYA世代のがんの啓発週間に対する助成です。
⑪ AYA GENERATION+group:(https://agutas.com/):50,000円
AYA世代のがん患者さんを、必要な時、必要な人へ場所へ情報へと繋ぐ。必要なものをつくる。がん患者だけでつくった患者コミュニティです。
⑫ 樋口宗孝がん研究基金(http://m2cc.co.jp/mhf4car/):100,000円
世界的なヘヴィメタルバンドLOUDNESSのリーダーでドラムであった故 樋口宗孝さんの名前を関する小児がん・AYA世代のがんを支援するプロジェクトです。
⑬ オンコロライブAYA week イベント(https://oncolo.jp/rgp2023/):160,000円
「オンコロライブ」がAYA weekに実施する啓発プログラムに対する助成です。