おてらおやつクラブ

「困ったときは、助け合う」を 実感した一年でした

コロナ禍で生活が困窮する子どもたちが増えています。「助けて」の声にお応えするため、この1年間おてらおやつクラブは活動を拡大してきました。その中で立ち返るべき原点や今後の方向性も見えてきました。 この1年の注目トピック ・直接支援家庭数の急増 ・「おすそわけ」は「たよっていい」という安心感に ・個人情報に配慮した匿名配送を開始

認定NPO法人おてらおやつクラブとは

「おてらおやつクラブ」は、お寺にお供えされるさまざまな「おそなえ」を、仏さまからの「おさがり」 として頂戴し、子どもをサポートする支援団体の協力の下、経済的に困難な状況にあるご家庭へ「おすそわけ」する活動です。お寺さまや団体さま、そして行政機関とも連携し、地域で助け合う社会の創出を目指し、全国に活動を広げるべくさまざまな取り組みを行っています。同時に、地域の支援とつながることが難しいひとり親世帯へ、事務局がある奈良から直接「おすそわけ」をお届けする直接支援活動も行っています。

 

全国のお寺の「ある」と社会の「ない」をつなげて無理のない範囲で支援活動を始めるきっかけを作ることで、「たよってうれしい、たよられてうれしい」と思えるような共助社会の実現を目指しています。2021年11月現在、この活動に賛同する寺院は1,712寺院、登録のある支援団体は568団体となり、全国的な広がりを見せています。

おてらおやつクラブにとっての2021年

新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、ひとり親家庭の多くが困窮しています。2020年2月末から始まった小中学校の休校措置以降、おてらおやつクラブに届く「助けて」の声は1年間で5倍に急増しました。その後も増加を続け、現在は約3,300世帯におすそわけをお届けしています。

「助けて」の声に応えたい。3日以内に届くよう、事務局としても精一杯取り組んできましたが、事務局からの「おすそわけ」だけでは家庭からの多くの声にお応えしていくのが難しい状況になってきました。

 

そこで2021年春から、個人情報に配慮した「匿名配送」の仕組みを整え、全国の寺院から家庭へ直接「おすそわけ」を届けられるようになりました。

直接⽀援により、⼼理的状況が改善された⽅は9割以上を占め、経済的な状況改善(8割)を上回ります。おてらおやつクラブの「おすそわけ」による支援の特徴は、誰かが見守ってくれている、自分はひとりではないと感じられることにあります。支援の要請に対して早急におすそわけを届けることは、人とつながっている実感を与え、心理的にも状況が改善することをアンケート調査で確認しています。

この1年に届いた声

2021年に事務局に届いた声をご紹介します。

ご寄付の使い道

お預かりしたご寄付は、ひとり親家庭へのおすそわけ事業にかかる配送費や消耗品費をはじめとした運営費として、大切に活用させていただきます。コロナ禍により当団体とつながる家庭は約 3,300世帯に増加しています(2021年10月現在)。 事務局への負荷も高まっており、今年は匿名配送による全国のお寺からの「おすそわけ」を拡充していきます。

 

皆さまからのご寄付により、全国の寺院から「おすそわけ」を送ることができます。お寄せいただいた温かいお気持ちを、困りごとを抱えるご家庭へとしっかりとつないでまいりますので、お力添えのほどよろしくお願いいたします。

団体情報
このページは寄付・ 会費決済サービス
コングラント」で作成されています。
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