Creative Garden “Core”について
みなさんこんにちは。作曲家・ピアニストの髙橋悠之輔です。
東京藝術大学音楽学部楽理科に入学以降、現代音楽、舞台芸術などを中心に研究と実践を続けて来ました。これまでオペレッタ、音楽劇などの舞台作品、劇伴音楽、コンサート用楽曲の作・編曲などを多数手がけています。
現在は、2021年に立ち上げたCreative Garden “Core”という団体で代表を務めております。このCreative Garden “Core”という団体は、作曲家、歌手、器楽奏者、学者、文芸批評家、写真家などで構成されるアライアンスで、それぞれの技能を活かして協業し、コンサートや舞台公演などを主催しています。これまで4回の舞台公演、3回のコンサートを実施してきました。本年も静岡県三島市への巡業や都内美術館での演奏会などが予定されています。
私はこの団体のディレクションや作・編曲、ピアノ演奏に従事しています。
ご支援の使い道
本企画の1年目の活動にかかる人件費および物件費に充てさせていただきたいと思います。
具体的な1年目の活動として、パネルディスカション+ミニコンサートと演奏会形式の公演を行います。演奏会形式の公演では、「語り」を活用し、編成も最小限のもので演奏します。現時点で作品は2つ、髙橋悠之輔と山田香氏の新作を取り上げる予定です。
私が今書いているオペラは、黎明期の江戸を舞台としたオペラです。家康の懐刀といわれる、謎に満ちた怪僧南光坊天海が江戸を守るために仕掛けたカラクリを題材に、人の支配とシステムの支配など、現代に通底するテーマを書きます。
Creative Garden “Core”は、演奏者や技術スタッフに適正な報酬を支払うことを重視しています。これは彼らが作品に集中し、公演の質を高める要因になることはもちろん、本プロジェクトの目指す姿としても大事なことだと考えています。継続的な演奏者や技術スタッフの雇用を産むことは、音楽文化の維持に貢献することになると私は思っています。
未来にかける思い
あらゆる文化活動において、新作を継続的に世の中に出していくことはとても大事なことです。新作をもって世に問う活動は、作品の作り手を育て、受け手を刺激します。その分野の土壌を豊かにするにはそういった営みが活発になることが不可欠です。
世界的な「名作」と呼ばれる作品の背景にあるのは決して卓越した個人の力だけではありません。「名作」の作り手を輩出する土壌の豊かさ、文化的強さが重要であると考えます。
オペラや音楽劇などの総合芸術にも同じことが言えます。
新作の上演は舞台人を育て、観客を刺激し、公演に関わる市場を活性化させます。市場の盛り上がりは、作品に関わる専門家の雇用を産み、雇用は彼らが芸術に専念することを可能にします。
結果としてより良質の作品が世に出され、良い循環の先に世界で愛される「名作」の誕生が約束されているのです。
商業的に成功した一部企業を除いて、オペラや音楽劇の「新作」は単発のプロジェクトとして制作され世に出されます。
発起人となる個人や小さな法人、任意団体が中心となって、ファンディング、マーケティングから作品づくり、舞台のしつらえまで全て自前で行います。大抵それは痛みを伴う結果に陥ります。公演が終了する頃にはコアメンバーは疲弊し、次の「新作」のことなど考えることもできないでしょう。
結果、新作を世に出す試みは多くの場合頓挫し、集まった人材は離散し、整備を始めたマーケティングシステムは放棄され、ノウハウは失われてしまいます。
このプロジェクトにかける思い
アジア有数の大都市東京において、「新作」を次々に出し続けるプラットフォームを作りたい!志ある個人・団体の協働によってマーケットを開拓し、技術を磨きます。
継続的に公演を行うことで「新しい作品を観たければそのプラットフォームの公演に行けば良い」と人々に認知してもらいたい。
認知が広まれば、意欲的な作曲家、執筆家、演出家、音楽家、 役者、美術家などが集まり、若手の活躍機会も増えていきます。
企業協賛なども積極的に呼び込んで、継続性の確保に努めていきます。
本事業はそのモデルを構築する「新作」であります。
寄付者の皆さまへ
プロフィール
1999年、東京芸術大学音楽学部楽理科入学以降、現代音楽、作曲、ステージパフォーマンスなどに強い関心を持って研究してきた。在学中より自主的な演奏会、演劇公演などを主宰。テキストと音楽の創造的な関係について思索と実践を繰り返す。当時より地域密着型の芸術祭・音楽祭の重要性を学び、将来はそういった事業にかかわりたいと考え、2018年からは市民参加型音楽祭「ちよだ芸術祭」のステージマネジメント、Webマーケティング、編曲などに従事。これまで都内で、音楽制作、ミュージカル制作、演劇・音楽祭制作や舞台監督として活動する。自身の創作活動としては、舞台作品5本、音楽劇2本、オペレッタ1本、オペラ台本1本の他、インターネットラジオドラマ付曲、ネットニュース番組用BGM、教会礼拝用オルガン編曲、各種演奏会用新曲及び編曲など多数。2021年よりCreative Garden "Core"のChief Gardennerとして主催公演に従事。
このクラウドファンディング(寄付)の運営について
さわかみオペラ芸術振興財団とは
「日本にオペラ文化を広め、多くの人々に心の贅沢を味わっていただき、それが人生の豊かさにつながっていく」という理念の下、活動を行っている公益財団法人です。2015年に日伊共同制作の野外オペラ公演を開催し、2016年よりイタリアの歌劇場と共に日本各地の文化財を借景に、「Japan Opera Festival(ジャパン・オペラ・フェスティヴァル)」の総称で公演を開催しています。公演活動の他に、若き芸術家への活動支援や教育活動も積極的に行っています。
https://sawakami-opera.org/
音楽家支援制度「みんなの寄付」
さわかみオペラ芸術振興財団では、音楽活動のための助成制度「みんなの寄付」を設けています。皆様から募った寄付金は運用諸経費を除き全額を、支援が必要な音楽家に届けます。また、助成金をすべて寄付金から給付することにより、支援者と音楽家を「寄付」というかたちでつなぎ、多くの人々を巻き込みながら、日本のクラシック音楽の文化発展、振興に寄与することを目的としています。
寄付方法は、特定の音楽活動を指定せず「みんなの寄付全体」に対して支援できる<助成型>と、寄付者の方が興味のある活動を指定し個別に支援できる<個別案件型>があります。
税制上の優遇について
当財団への寄附金は、税法上の特定公益増進法人への寄附金として、個人・法人それぞれに税制上の優遇措置がございます。公式サイト
※詳細は、所轄の税務署又は税理士などへお尋ねください。
- 個人の方によるご寄附
控除の方法は《税額控除》と《所得税控除》による方法がございます。
《税額控除》 下記算式より算出された額が、「寄附金控除」として、所得税から控除
(寄附金合計額-2,000 円)×40%=控除額
※年間所得額の 40%が限度となります。
※控除額は所得税額の 25%が限度となります。
《所得控除》 下記算式より算出された額が「寄附金控除」として、課税所得から控除
(年内に支出した特定寄附金の合計額-2,000 円)×所得税率=控除額
※年間所得額の 40%が限度となります。
《住民税》
当財団は、一部自治体の個人住民税、相続税についても優遇措置の対象となります。 - 法人様によるご寄附
一般寄附金の損金算入限度額(※1)とは別枠で、特別損金算入限度額(※2)の寄附金として損金算入することが認められています。
※1 一般の寄附金にかかる損金算入限度額
(資本金等の額等×0.25%+所得の金額×2.5%)×1/4
※2 特定公益財団法人に対する寄附金にかかる損金算入限度額
(資本金等の額等×0.375+所得の金額×6.25%)×1/2