寄付金の使い道について
本公演は、ナポリのサロンまたはホールを借りて行います。入場無料で開催したいと考えており、会場費や設備費、人件費に充てさせていただきます。
公演内容について
本公演はイタリアで音楽療法や音楽教育に携わり、ソプラノ歌手としても活躍されているTeresa Mannaさんと二人で行います。Teresaさんとは、今年の5月に法隆寺にて開催されたさわかみオペラ芸術振興財団の『トロヴァトーレ』合唱メンバーとして知り合いました。パートが同じで行動を一緒にすることが多く、お互いの活動を話す中で「いつか一緒に子どもたちのための演奏会をやりたい」という目標が生まれました。
公演では、日本の手遊び歌「ひげじいさん」をイタリア語に翻訳して子どもたちと一緒に歌って遊び、また、Teresaさんが勤めている音楽教室「Musica Piccina」で取り組んでいるリトミックを紹介、さらにナポリ民謡「'O sole mio」、日本でも有名な「Santa Lucia」や「Ave Maria」などを二重唱で演奏する予定です。
ナポリで得たいこと
イタリア南部のナポリは、経済的には豊かな北部よりも家族や友人関係を大事にする土地柄です。ナポリで生きる人々は、貧しく物質的に満たされていなくても、横のつながりで助け合い、自殺率も欧州の中で一番低いといわれています。生活は苦しいけれど死ぬほど思い詰める人が少ないというのは、人が不安な気持ちを解放しやすく精神的にも乗り越えやすい環境であり、その環境を作りだしている要素のひとつが音楽ではないかと考えています。
私は、日本でも同じことが言えると思います。ナポリの人々の感性や感情表現、生き方をみて、日本でのニーズに合わせた音楽を、子どもたちに届けていきたいと考えています。
昨今の日本では、様々な場面でデジタル化が進み、人との直接的な交流が減っています。これからの日本がどのように変化していっても、人と人が心を通わせること、心を豊かにすることは失ってはならない行動だと思います。そのために音楽は必要です。「音」は目には見えませんが、「言葉」と同様に心で感じることができます。
ナポリの人々がどのように周囲と交流を持ち、音楽を聴いてどのような反応があるか、全身で学んできたいと思います。
また、ナポリの子どもたちには、日本という国を知ってもらい、他にも世界には色々な国があり、色々な音楽があるということを知ってもらいたいです。国同士の争い、人種差別、貧困、自然災害…残念なことに現在も絶えず続いている問題ばかりですが、これまで乗り越えてきた様々な問題の背景には、音楽が解決のヒントになっていたことも多くあります。
「音楽は世界をつなぐ共通語」であることを子どもたちに伝えたいです。そして日本に関心を持ってもらいたいです。
声楽家としての高みを目指して
さらに、今回はバリトン歌手のMarzio Giossi氏の声楽レッスンを受講します。
Marzio Giossi氏は日本でのオペラにもご出演されていて、元々お名前と歌声を存じ上げておりました。
私は現在、東京二期会オペラ研修所に研修生として在籍しており、イタリアオペラを中心に取り組んでいる為、主に発音や音楽的なアドバイスをいただきたいと思っています。また、重唱や男声とのハーモニーの作り方や合わせ方をご指導いただき、スキルアップに努めます。「確かな実力」は信頼に繋がると思います。
未来にかける想い
私はどんな場でも、「本気の音楽」を届ける声楽家になりたいと思っています。お客様が1人でも、1000人でも、子どもでも、大人でも、音楽家の前でも。エンターテイナーとして、一緒に過ごす「時間」を楽しんでもらえたり、勇気や希望を与えられるような、常にパワーを持った存在でありたいです。
誰か1人でもこの声を求めてくれる方がいる限り、歌い続けます。
応援をよろしくお願いします。
寄付者のみなさまへ
プロフィール
土師 伊久美(声楽家)
1997年生まれ。岡山県出身。3歳よりピアノ、9 歳よりトランペット、15 歳より声楽を始める。
就実高等学校(芸術クラス)卒業。武庫川女子大学音楽学部演奏学科卒業後、同大学音楽専攻科声楽専修修了。大学在学中にドイツ(ドレスデン)とチェコ(プラハ)にて音楽研修を受講。在学時に学内演奏会に出演。大学オペラでは『カプレーティ家とモンテッキ家』ロメオ役、『オルフェオとエウリディーチェ』オルフェオ役、『魔笛』童子Ⅲ役で出演。第54 回岡山県新人演奏会出演。その他、「クラシック音楽×演劇×謎解き『音楽探偵バッハの事件録』」や内閣府主催「ぼうさいこくたい2023 」、FMラジオ「いくみそのどみそ!クラシック」パーソナリティなど、舞台やメディアでの活動も行っている。声楽を坂元陽子、大森地塩、三井ツヤ子の各氏に師事。
このクラウドファンディング(寄付)の運営について
さわかみオペラ芸術振興財団とは
「日本にオペラ文化を広め、多くの人々に心の贅沢を味わっていただき、それが人生の豊かさにつながっていく」という理念の下、活動を行っている公益財団法人です。2015年に日伊共同制作の野外オペラ公演を開催し、2016年よりイタリアの歌劇場と共に日本各地の文化財を借景に、「Japan Opera Festival(ジャパン・オペラ・フェスティヴァル)」の総称で公演を開催しています。公演活動の他に、若き芸術家への活動支援や教育活動も積極的に行っています。
https://sawakami-opera.org/
音楽家支援制度「みんなの寄付」
さわかみオペラ芸術振興財団では、音楽活動のための助成制度「みんなの寄付」を設けています。皆様から募った寄付金は運用諸経費を除き全額を、支援が必要な音楽家に届けます。また、助成金をすべて寄付金から給付することにより、支援者と音楽家を「寄付」というかたちでつなぎ、多くの人々を巻き込みながら、日本のクラシック音楽の文化発展、振興に寄与することを目的としています。
寄付方法は、特定の音楽活動を指定せず「みんなの寄付全体」に対して支援できる<助成型>と、寄付者の方が興味のある活動を指定し個別に支援できる<個別案件型>があります。
税制上の優遇について
当財団への寄附金は、税法上の特定公益増進法人への寄附金として、個人・法人それぞれに税制上の優遇措置がございます。公式サイト
※詳細は、所轄の税務署又は税理士などへお尋ねください。
- 個人によるご寄附
(1)所得税
控除の方法は《税額控除》と《所得控除》による方法がございます。
《税額控除》 下記算式より算出された額が、「寄附金控除」として、所得税から控除
(年中に支出した公益財団法人等に対する寄附金の合計額-2,000 円)×40%=控除額
※寄附金の合計額は年間所得額の 40%が限度となります。
※控除額は所得税額の 25%が限度となります。
《所得控除》 下記算式より算出された額が「寄附金控除」として、課税所得から控除
(年中に支出した特定寄附金の合計額-2,000 円)×所得税率=控除額
※特定寄附金の合計額は年間所得額の 40%が限度となります。
(2)住民税
一部自治体の個人住民税についても優遇措置の対象となります。
(3)相続税
相続税についても優遇措置の対象となります。 - 法人によるご寄附
当財団への寄附金は、(1)一般の寄附金の損金算入限度額とは別枠で、(2) 特定公益増進法人に対する特別損金算入限度額以内の金額を、損金算入することが認められています。
(1)一般の寄附金にかかる損金算入限度額
(資本金等の額の合計額または出資金の額×0.25%+所得の金額×2.5%)×1/4
(2)特定公益増進法人に対する寄附金にかかる損金算入限度額
(資本金等の額の合計額または出資金の額×0.375%+所得の金額×6.25%)×1/2