「大切な我が子に、何かしてあげられたんじゃないか」
「何もしてあげられなかった」
「どうしてあげれば良いかわからなかった。」
流産や死産などで大切な赤ちゃんを失ったご両親、そしてそのご家族は計り知れない悲しみに包まれます。『その悲しみを少しでも和らげることげできないか』私たちはその一心で活動しています

赤ちゃんを失うということ
赤ちゃんを失うということは、それがどのような経緯であれ、親にとっては衝撃的な出来事です。予期せずに子どもを亡くす、あるいは自ら亡くすことを選択することが、どれほどのダメージを親に与えるか、赤ちゃんを亡くした親たちは、長い期間、ひとによっては生涯にわたり、赤ちゃんとの死別の痛みを抱えていくことになります。日常生活への影響は、時間の経過とともに変化しますが、初期には様々な困難があります。何かのきっかけで、突然気持ちが深く落ち込むことがあります。
流産や死産の場合は、「社会に認められにくい喪失」と言われています。特に妊娠初期の場合、妊娠や出産の事実を知っている人も少なく、また赤ちゃんを失った家族も事実を話すことを躊躇します。
また、赤ちゃんを亡くした人の力になりたいとは思っても、実際に手をさしのべることはとても勇気がいることです。自分に何ができるか分からない、相手にとって助けになっているのかもわからない中で、行動を起こすことは難しいです。
だからこそ、周囲からの支援が必要とされています。

赤ちゃんを失った当事者への支援が必要な理由
お腹の中に赤ちゃんがいる時、赤ちゃんが生まれた後、いずれの時も様々な支援制度やサポート体制があります。公的助成による妊婦健診や母親学級、育児休業制度や産後ケア事業などの支援です。また、妊娠中も出産後も目に見てすぐにわかることから「社会に認められる」ことで支援を受けやすい、周囲も支援を行いやすかと思います。
では、”赤ちゃんを失った当事者への支援” 何か思い浮かぶものはあるでしょうか?
なかなかどういった支援があるのか、何が必要かを思い浮かべる事は難しいかと思います。実際に、まだまだ医療や福祉といった公的支援制度の整備は不十分であり、周囲の方々の理解やサポート環境も不足しているのが現状かと思います。
だからこそ、支援体制構築やペリネイタルロスに関する社会的理解の浸透が求められています。

NPO法人ペリネイタル・ロスサポートなごみの紹介
NPO法人ペリネイタル・ロスサポートなごみは、ペリネイタル•ロスと呼ばれる流産や死産などを経験したご両親やそのご家族、関係する方々への、精神的支援の提供、ケア環境の整備、ペリネイタル・ロスに関する啓発及び研究活動の推進事業を行っています。
当法人のホームページ:https://pls-nagomi.or.jp/
代表者メッセージ
NPO法人ペリネイタル・ロスサポートなごみで代表理事を務めております村田美沙希です。
私自身、2019年に妊娠39週0日で「常位胎盤早期剥離」により大切な我が子を死産により失いました。
その際に流産や死産などで赤ちゃんを亡くされた「赤ちゃん」と「お母さん」、そして「ご家族」の支援が不十分で、また当事者からは切り出しにくいことであると気づかされました。
そこで、看護師としての多くの患者さんに接してきた経験やスキル、また、自身の経験と歩みを進めていくために取得した”グリーフ専門士”としての知識を活かし、当事者とそのご家族のペリネイタルロスのサポートをスタートしました。
個人でサポートを進めていく中で、個人ではできないことがたくさんありました。そこで、より多くの方をサポートできるようにとNPO法人を設立し活動を開始しました。私たちはまだまだ未熟ではありますが、ペリネイタルロスを経験したお母さん・お父さん、そしてそのご家族や関係者の皆さんが前を向いて生きていける社会づくりに寄与したいと思っています。是非、ご支援頂けますと幸いです。

活動内容・寄付金の使い道について
- 情報提供WEBページ・SNSの充実
赤ちゃんを亡くしたご家族が必要な正しい情報を入手することは難しいです。私たちはお母さんたちに情報が届けられるようホームページやSNSによる情報発信を強化していきます。 - ペリネイタルロス当事者のコミュニティーづくり
流産・死産・新生児死などで赤ちゃん亡くした女性とその家族のグリーフ(Grief:悲嘆)ケアやコミュニティづくりを目的とし、当事者同士が集まって経験を分かち合う場(分かち合いの会、お話会など)やワークショップを開催しています。 - 医療現場と地域の自助グループ・行政との情報交換推進
流産・死産・新生児死などで赤ちゃん亡くした当事者は医療機関に通院することが少なく、また、行政などからの公的支援も少ないのが現状です。そのような中で自助グループによるサポートが行われるケースが多くありますが、医療機関や行政との交流が少なく社会全体で支える仕組みづくりが不足しています。我々は、医療機関・行政・自助グループによる当事者サポートを推進してまいります。 - 亡くなった赤ちゃんのお洋服寄付
全国各地にボランティア団体さんや当事者の方が亡くなった赤ちゃんのために産着を作り医療機関や個人の方に寄付を行なっています。しかし、それは一部の地域に限られているのが現状です。赤ちゃん一人ひとりの人としての尊厳を守り、赤ちゃんを出産した女性とその家族のグリーフケアの提供により、日本どこの地域に住んでいても質の高いケアが提供できることを目的として行なっています。また、流産・死産・新生児死亡に携わる医療従事者がもつペリネイタル・ロスへ介入の難しさを少しでも和らげたいという思いからも実施しています。 - Baby Loss Awareness啓発活動
赤ちゃんを亡くした家族への支援について啓発する目的で、毎年10月9日〜15日が国際的な啓発習として設定されています。国際的な啓発習慣を日本でも広げるため、死亡する赤ちゃんの数を減らし、出産前、出産中、または出産直後に、赤ちゃんが死亡した人をサポートするために活動している英国の "Sands" に賛同し、私たちは活動しています。
ピンク&ブルーリボンのピンバッジを支援のお礼として提供
年間で3000円以上の寄付にご協力いただいた方で、Baby Loss Awarenessのシンボルであるご希望されるピンク&ブルーリボンのピンバッジを提供させていただきます。こちらは、私たちのオリジナルピンバッジとなっております!
現在、制作中で2025年7月よりお届けさせていただく予定です。
