もしものとき子供たちが安心して病院にかかれるよう    ご支援をお願いいたします|POSSIBLE NEPAL

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POSSIBLE NEPALは2012年設立の小規模な孤児院です。現在は、日本でいうところの、小学生から中学生までの男子4名、女子6名の児童が代表のKapilDevkota氏のもと、庇護されています。背景はさまざまですが、(両)親と暮らすことのできない子供たちです。 私は、2015年より個人的に、ボランティア兼ドナーとして支援に参加し、公式ウェブサイトのデザインと制作、クリスマス毎の訪問、滞在時のこどもたちの引率、学費の一部を直接学校へ赴いて負担、ときにエベレスト街道のロングトレッキング2週間をノーガイドノーポーターで行いガイド料に相当する額を学費として寄付するなどのボランツーリスト活動を行ってきました。 とくに、今年2月に、男児2名があいついで感染症にかかり、手術と入院を要するシビアなケースが起こりました。その緊急対応のなかで、個人ボランティアの都度支援による限界ケース(こどもたちは治療を受けることができ回復しましたが)を知るとともに、また、とてもじゃないけれど医療費を蓄えられない環境下でこどもたちが常に暮らしているという事実が前景化され、とくに考えさせられました。 そして、この度、POSSIBLE NEPAL日本支部を立ち上げ、クラウドファンディングサイトを開設する運びとなりました。と言いますのも、この問題をすこしでもやわらげるため、医療費のためのたくわえを作ることを目指し、これまでの私個人の支援活動にご理解のある方々を中心に、お力添えをお願いすることにいたしたく。 今回は、皆様のご関心がどれほどのものかもわからないなかで突然、一回性の寄付をお願いするのですが、今後の支援のかたちを決める重要なテストケースとして位置づけています。 もしものときに、医者にかかることのできる安心を、こどもたちに。 目標金額15万円でこの医療費クラウドファンディングをはじめます! お時間のある方は、本文(所要20分)やブログ(https://ameblo.jp/possiblenepal/)もご覧になって、知ることも支援の一歩だと思っていただければ、幸いです。

ご支援の使い道(医療費)

子供が病気やケガをした場合に、すぐに医者に見せるためにつかいます

POSSIBLE NEPALのこと

POSSBLE NEPALはネパールの首都カトマンズの郊外に位置する、小規模な孤児院です。

ネパールの政府機関(Social Welfare Council)認定の施設です。NO: 664/70-071

様々な理由から両親と暮らすことができない10人の子供が、代表のKapil Devkota氏のもとで暮らしています。彼は、関係者と連携しストリートチルドレンなどの保護も行っている認定のソーシャルワーカーです。当組織は特定の宗教との関係はありません。また、人身売買に関係するような虐待的養護施設とも全く関係ありません。

①ネパール国内の恵まれない児童(Underprivileged children 注1)の保護

 関連保護機関に保護されたこどもを引き取る

②ネパール国内(主にへき地)の学校の支援

 教育関連の物資の支援


注1:Underprivileged children(恵まれないこども)とは

この施設で生活するこどもたちの背景はさまざまであるが、Underprivileged childrenをわれわれは以下のように定義しています。

●(両)親を失った子供(Orphan,Semi-Orphan)

● 親が危機に瀕しているあるいは養育能力がない家庭の子供(Helpless,The poorest)

● 児童労働者(Labor children)


虐待的養護施設とボランツーリズムについて、書きました

https://ameblo.jp/possiblenepal/entry-12562124578.html

ネパールのこと

世界最貧国の一つで農業以外の産業に乏しく、多くを外国(日本は3番目に大きな支援国です)から援助を頼っています。衛生事情はきわめて悪く、感染症の多発と栄養不良が大きな問題となっています。

衛生状態の指標となる乳児死亡率は人口1,000対78.5人、妊産婦死亡率は人口100,000対850人と高く、日本の50年前とほぼ同様の状態 ※注2

医療保険は存在せず、安価な食費に比して非常に高額となります。医療サービス、程度余裕のある都市部の住民に以外は、手軽に利用することができません。

POSSIBLE NEPALでは真冬でも水シャワーのみの環境ですが、たとえ中流家庭であっても、昼間の数時間しかお湯が出ない、計画停電があるなどインフラの未整備は日常的です。都市部の大きな幹線道路を除くとすべて悪路といっていい道路事情で、砂ぼこりによる空気汚染は深刻です。

日本における、蛇口をひねればお湯が出ることやと停電がまれなことをとるだけでも、便利さや安定性で、そうではないネパールは大きく異なります。

注2: 参考文献:「海外生活と救急」海外医療事情レポート20ネパール https://jomf.or.jp/report/kaigai/21/300.htm

事例:ディネシュのケース

一例として、POSSIBLE NEPALで暮らす男の子のひとり、ディネシュ(Dinesh)のケースを紹介します。

http://possiblenepal.org/story-Dinesh.html

彼の父親(存命)が、ディネシュの実の母親と死別したあと、再婚し、ディネシュはその継母から身体的に虐待を受け、通学することを否定され、近隣で金銭を稼ぐことを求られました。さらに父親は蒸発しました。POSSBLE NEPALに保護される寸前までのディネシュは、孤立無援の状態で、栄養失調によって非常に衰弱していました。

我々は児童労働を次のように定義しています。

児童労働とこどもの仕事の違い(国際労働機関ILO基準)

子どもの健康や教育に良い、子どもの年齢や成長に見合った家や田畑での手伝 い、新聞配達など、健康的な成長を 助け責任感や技能を身につけること ができるこどもの仕事とは異なり、児童労働とは、子どもの教育を妨げ、健康的な発達を妨げ 、心身に有害・危険なもの、搾取的・反人権的なものをいう。

現在のディネシュはPOSSIBLE NEPALに暮らしながら、毎日通学して、人を助ける仕事に就くことを夢見ています。

ネパ―ルでの生活費、医療費と給与水準

事例:ネパールでの医療費
生活費に比して、医療費は高額です。
これを健康保険制度のない中で全額負担で支払う必要があります。

まず通貨。1ネパールルピー(Rs)≒1円(JPY)と考えて差し支えないです。

厳密には1ネパールルピー=0.96014円 (2019/12/25 10:00 現在)

以下ではネパールルピーを単にルピーと表記します

■生活費

野菜 玉ねぎ1kg 200ルピー 
外食(ランチ)150-300ルピー
ヘアカット100-200ルピー
ホテル シングルルーム 800ルピー ドミトリー 50ルピー~

■医療費
単なる風邪のケースでも安くはありません。

◇日常的なケース
風邪を引いた場合などの一時の通院には3000ルピーかかります
もうすこし重度の、気管支などの胸部の検査が必要な場合5500ルピーかかり、倍になる感じです。

◇歯医者
目安として軽傷治療の場合で4000ルピー 重症治療の場合で6000ルピー
衛生士などの専門家料が750ルピーと別途かかります
歯科治療は一回で終わらないので、1ケース5回として25000-30000ルピー

POSSIBLE NEPALの女の子の一人が歯科治療中ですが
このケースでの累積で22000ルピーがかかっている(4回)
おそらく日本でもそうですが歯医者が一回の通院で終わることがないので
この額の高さは不安になるレベルです

◇重篤なケース(今年2月にPOSSIBLE NEPALの男児2名が相次いで感染症にかかったケース)

総額50285ルピー

薬代 3500ルピー
タクシー 1700ルピー 2度利用の額
地域バス 500ルピー
手術費用 3000ルピー
診療治療費 17685ルピー
 Dineshの手の治療 8935ルピー
 Anishの治療 8750ルピー
入院費用 23900ルピー 2人とも入院を要しました
 11950ルピー*2名
  ベッド:一晩700*7泊=4900ルピー
   その間の病院食(8日間)6500ルピー
   朝食1120ルピー 昼食2000ルピー 夕食1750ルピー 果物など1630ルピー
  X線検査*550ルピー*1度=550ルピー

◇その他(医療系ランニングコスト 年間17000ルピー )
健康診断15000ルピー
 1人1500ルピー 年一回
救急箱(置き薬?)
 月800ルピー
女性用パッド
 1人1月200ルピー

■給与水準
平均月給は3万ルピーで、日本のサラリーマンの給与を雑ですが30万円とした場合10倍の差がありますが

医者や建築家の専門性の高い職種でこの水準というのはなかなか知られていないと思います

こういった職種別のデータも現地在住の日本人のかたから寄せられていました
2万ルピー以下で暮らす社会人は珍しくないといってよいでしょう
30日割りでの単純計算でも1日の生活費が700ルピー未満であることが想像できます。

>医者や建築家=約50,000ルピー
>エンジニア=約33,000ルピー
>行政関係=約21,000ルピー
>教師=約30,000ルピー
>飲食店=約10,000ルピー

参考
外国語話せない私がネパールと日本との文化や考え方の違いを発信するブログ
http://laulea-noah.fun/2018/09/09/nepal-bukka/

1年間に必要な医療費(子供たち10名)

風邪と虫歯程度ですめば8万ルピーで足りますが
重篤なケースが一例でもあると10万5000ルピー必要です
プレジデントのKapilが年間で12万5000ルピーあれば余裕があるかもしれないと言っていましたが確かにそうです

重篤なケース(入院や手術)50000
年一回風邪をひいたとして 3000*6+5500*4=30000
固定費ランニングコスト17000
歯科治療を受けている子供が1人いたとして30000

目標金額15万円で医療費クラウドファンディングを開始します!

わたしとネパール、POSSIBLE NEPALとのかかわり

私は旅人として2012年にネパールを訪れて以来、9度訪れています。ネパールは、自分の人生を豊かにしていただいた特別な国です。

初めてのネパール旅を前にして、山を旅しないことは考えられず、始めた登山は8年後の今も続いています。とくにエベレスト展望台として有名なカラパタールへの10日以上の徒歩旅行の完遂は、地元の方々の協力あってこそでした。

山旅からつながる、その後の、このオーファネージ(孤児院)での支援活動への関わりは、それ以上に私のその後の行動に影響を与えました。


2015年4月末のエベレスト地域を震源とする大地震からはじまりました。たくさんのネパールの方々が被害にあわれ、当時すぐにボランティア入国を考えましたが、英語力の不足の解消が先決と判断し、一旦国内とインドで語学を学び、約半年後の12月にネパールに入国しました。

しかし、一般に国際ボランティア組織は、私のような飛び込みの旅人にはボランティア活動のにかかる初期費用などの金銭面での敷居(ペイウォール)を圧倒的に高く設定しており、惨めに感じるともに断念しました。なぜ市民が希望する貢献に金銭的なハードルを設けているのか疑問に思い、いまも維持しています。

私の場合、コルカタで活動したボランティアが人道支援の原体験となります。事実、コルカタでは、救済に生涯をささげるシスターの姿を間近にみた、貧しいものがさらに貧しいものに手を差しのべるために集まっていました。そこでの活動と国際NGOの差に驚きました。目的と規模が異なるので、比較対象として適切かはわかりませんが。

それでも言えるのは、より小さき、弱きものへ手を差し伸べることが自然にできるのが人間であり、差し伸べないことが自分の幸福度を下げてしまうとの考えは。歴訪した諸国でのリアルを目の当たりにして確信したことのひとつであること。


限られた時間のなか、すぐに気持ちとプランを切替え、オンラインでPOSSIBLE NEPAL代表のKapilと出会うことができました。その間のアコモデーションを提供してくれたのは、私の英会話教師の一人であるカトマンズ出身のSunilです。背景を伝えていたことから、それが牧師である彼の父Pradhan氏にも伝わっており、提供の申し出を頂戴し、キリスト教徒でもない私を毎年末実家である教会の一室に迎え入れていただいています。

さらなるネパールの方々の手助けもあり、POSSIBLE NEPALでの最初の滞在では、塗装作業や子供たちの送り迎えをしながら、現地になじみ、ウェブサイトをプロトタイピングして帰国。その後にすきま時間をみつけて、ウェブサイトを完成させました。それがいまも利用されているPOSSIBLE NEPALの公式ウェブサイトです。http://possiblenepal.org/


その後も、クリスマスごとの訪問で支援を重ねましたが、それ以外の貢献もできず、歯がゆい思いをしていました。というのは、ボランティアとドナーは裕福さの点で本質的に違います。つまりボランティアのうち、みながドナーに成れるわけではありません、ほとんどがなれないでしょう。

自分も、あげられるものや大金、特別なスキルはないけれど、自分の大切な時間の一部をあげようと思う旅人のひとりでした。とくに一介のバックパッカーが経済的な支援にも上限があるというよくある現実です。

実行できなければいずれ揮発してしまう助けたい気持ちだけ持っていても、何も残らないという焦りと悔しさ。それでもひとは気持ちを持っていると確信しています。

貢献したい気持ちが眠っているけれど、ネパールには行けないけれど、大きなお金は出せないけれど、私以外にもそのような人がいると思ってもいます。それをどうにかできないか?


生活コストの章で紹介した通り、ネパールの生活は一層厳しさを増しています。この施設も例外ではありませんし、支援の不安定さが常に付きまといます。だから年々、生活の困窮を垣間見ることが増えました。

それに対して、彼らも自助努力を怠っていません、地元の良心的な方から、土地を借り、養鶏(2018年末時点で鶏舎のみが準備中でした)、野菜作りで食費を節約し、近隣の障碍者施設と連帯してクラフトワークで収入減を補おうともしていました。しかし、この試みは順調に行っていましたが、今年あったネパールの法律の改正により、孤児院側に利益をもたらすことができなくなりました。

その最中に、今年2月、子供のうち2人が施設内で感染症にかかる事態が起こりました。単独での支援の限界を決定的に感じたのでした。


誕生日にこそむしろ与えよというトレンドが見え隠れする昨今、私も先日の誕生日を機に、このクラウドファンディングを意識でき、今に至ります。

最後に

私のネパールへの恩返しもそうですが、私の母方の祖母は幼少期から天涯孤独の人でした。彼女あって母、ひいては私が存在するのですが、普段その重要なルーツを考えることすらありませんでしたが、この活動に携わるなかで、そのような自分のなかに何ものかを感じながら、彼らも家族と感じられ、また彼らと私をつなげるも分かつも自分自身の決断でしかないのだと思えて、亡き祖母にも胸を張れてるような選択ができればとより願うようになりました。

第一に、子どもたちが教育を十分に受けることで、だれにも騙されず、だれを騙すこともない人物に成長することを願っています。ただでさえ、愛されることが仕事というべき幼少期に、深く傷つきハンデを負った子供たちに、学習の大前提となる健康を将来の基盤として、いくばくか提供することが、Equity(公正)への入り口であると、信じるもののひとりです。

というのも、ここまで読んでいただいたあなたこそわたしであったかも知れません。彼らの置かれた状況を少しでも知っていただき、「なぜわたしではなくのか、あなたがたなのか?」と誰にでも問える根源的な問いを自然に発していただくことや、細く小さくゆっくりでもよいのでより多くの手で支えていただければ、ネパールヒマラヤの神々のもとで暮らすこどもたちも、より心強く温かなことでしょう。


最後に、貴重なお時間を割いて、最後まで目を通していただけましたことに感謝いたします。よろしければご支援ください。

ビスタ―リ(※ बिस्तारै)でよいので。

※ネパール語でゆっくりの意

年末の連絡先(12月21日~12月31日)

12月21日~12月31日カトマンズ現地へ入っておりますので、

日本国内電話への連絡は申し訳ありませんが通じなくなります。

・Facebookメッセンジャー(個人) Shinjiro Kamuraで検索してください 象のアイコンです

最新情報はブログでもお知らせします。子供たちの日常や。このプロジェクトはちょうどクリスマスの訪問の時期なのでそういったコンテンツをお伝えできれば。

『カトマンズで暮らす10人の子どもたち』
https://ameblo.jp/possiblenepal/

よくあるご質問

支援を考えてくれている方々からの、よくあるご質問を以下にまとめました。必要に応じて順次更新していきます。
https://ameblo.jp/possiblenepal/entry-12562237766.html

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