プライドハウス東京とは
「プライドハウス東京」は、セクターを超えた団体・個人・企業などが協働するプロジェクトです。東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が開催されるタイミングを契機と捉え、LGBTQ+などの性的マイノリティ(以下、LGBTQ+)に関する情報発信を行うホスピタリティ施設を設置し、多様性に関する様々なイベントやコンテンツの提供することを目指しています。
国際カミングアウト・デー(National Coming Out Day)である2020年10月11日(日)に、日本で初めてとなる常設の大型総合LGBTQ+センター『プライドハウス東京レガシー』を、東京都新宿区にオープンしました。団体・専門家、企業、そしてアスリートやスポーツ関係者、自治体などがセクターを超えて連携しています。
どなたでも訪れることができる安心・安全な多目的スペース、各種相談を行う会議室、多くの方のサポートのもと生まれた「LGBTQ+コミュニティ・アーカイブ」のライブラリーなどを有した、日本初の常設総合LGBTQ+センターとして運営しています。

日本における、LGBTQ+支援をとりまく課題
①全国各地にNGOがありながら、個々の団体規模・リソースが限られていることで、取り組みの拡大や大きなインパクトを生み出すことが難しい構造になってしまっている。
②まとまった情報にアクセスしたくても、情報が分散しており個別のNGOに問い合わせが行ってしまうなど、ポータル・ハブ的に情報を提供する仕組みがない。
③地方自治体のソーシャルワーカーやNGO担当者の中には、学ぶ意欲があっても、支援に関する知識や実践的なスキルを強化する機会が限られている。
こうした中、プライドハウス東京は、蓄積してきた支援のノウハウを共有するとともに、プライドハウス東京をハブとして様々な団体が互いの取り組みから相互に学び合える場所を提供できると考えています。
「プライドハウス東京」は、LGBTQ+の自殺防止事業や他の地域・自治体との連携を通じて、コミュニティのハブとなり、各地の団体に支援のノウハウを共有するという大きな役割を担っています。

活動内容の詳細
レガシーでは、LGBTQ+アスリートからのメッセージ展示、スポーツ団体向けの冊子・メディア向けガイドラインの配布など、LGBTQ+とスポーツ・文化・教育の情報発信を大会期間中に実施。その後も、いのちやユース向けの無料相談窓口事業や、LGBTQ+関連の書籍ライブラリーの設置、交流イベントの実施など、あらゆる人々にとってインクルーシブな空間を整えております。
【レガシーのご利用スタイル】
①ゆるく交流
スタッフや来館者とおしゃべりするなど、気軽に交流することができます。もちろん、ゆったりと過ごせる場所としてもご活用いただけます。
②豊富な情報のラインナップ
LGBTQ+関連の書籍・雑誌・リーフレットを閲覧することができます。
③便利な設備・機能
充電器、コンセント、Wi-fiなど、便利な機能がそろっています。
④無料の相談窓口

LGBTQ+当事者、そうかもしれない人、そのご家族やご友人もご相談いただける窓口を設置しています。
⑤あらゆる人に開かれたイベント・企画
気軽に立ち寄り、人とつながる場となるよう、さまざまなイベントを実施してきました。たとえば、①日本手話でコミュニケーションができる「デフデー」、②ノンバイナリー、Xジェンダー、トランスジェンダーの人を対象とした「トランスデー」、③24歳以下向けの「ユースデー」、④年齢を問わず誰でも参加できる「ふれあい交流会」など。多様な背景や属性を持つ人々にとって、安心して過ごせる居場所となることを大切にしています。
代表者メッセージ

自分らしくあることを否定されることなく、まるごと受け止めてもらえる居場所や仲間は、誰にとっても大事なものです。特にLGBTQ+当事者にとって、それらは「命綱」にもなると、プライドハウス東京への参画や常設センターの運営を通じて、強く実感してきました。また、LGBTQ+関連の課題に関心を寄せ何か貢献したいと考える方々が集う「プラットフォーム」として、組織の枠を越えた協働も数多く生まれています。
今後の安定、持続的な運営を多くの方と一緒に進めながら、どのような性のあり方であっても尊重され、安心して暮らせる社会を、みなさんと一緒に作っていきたいです。今後も、プライドハウス東京にご期待を!
寄付金の使い道について
あらゆる人々にとっての安心・安全な居場所や、LGBTQ+インクルーシブな環境を整える活動を進めていくためには、これまで以上にリソースの確保・拡充、体制基盤の強化が不可欠です。
そのため、皆様からのご支援金は下記のようなプライドハウス東京の運営に使わせていただきます。
①毎月500円をご寄附いただける方が5名いると、さまざまな独自イベントの開催が1回できます。
②毎月500円をご寄附いただける方が100名いると、より来館者の目的に応じたレガシー館内の設備・サービスの拡充の費用が捻出できます。
過去の使用例)入口ドア下の段差を解消、来館者からリクエストに沿った書籍の購入、だれでもトイレのドアの改修など
③毎月500円をご寄附いただける方が200名いると、レガシーの現場を運営するスタッフを1名雇用することができます。
④毎月1,000円をご寄付いただける方が125名いると、全ての主催イベントで情報保障のための手話通訳を手配することができます。
⑤毎月2,000円をご寄付いただける方が100名いると、プライドハウス東京事務局の常勤スタッフ1名分の人件費を確保できます。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
ご支援のほどよろしくお願いいたします。