1.火災について
市民のお買い物や飲食の場として、40年以上の歴史がある魚沼市小出地区の小出南本町商店街エリアが令和5年9月26日未明、大規模な火災に見舞われました。
未明の発生であったことや、建物が密集した地域のため消火活動が困難だったことにより、火元から燃え広がり13棟の建物が焼損(うち商店は5棟で全焼)しました。
2.南本町商店街エリアについて
現在の南本町商店街は魚沼市内を流れる魚野川の河川改修工事に伴い、45年ほど前に誕生しました。
かつて南本町にある商店群は河川改修以前に存在した「柳原地区」(現在は魚野川河川改修で、かつての柳原の面影は残念ながらほとんど残っていません)という繁華街にありました。柳原地区は船着場があり、船宿、料理屋、人力車屋、荷馬車屋など魚野川に沿って店や家が並ぶとてもにぎやかな町でしたが、奥只見ダム開発による好景気でさらににぎわいを増しました。飯場の作業員が給金が出ると一斉にかけつけ、また近隣の町村からも大変な集客があったため、「人口規模でこれだけ飲食店が多いのは、全国でも小出町くらいだ」とも言われたそうです。また、夏場は毎週土曜日に露店が集う「夜店」が開催され、大いに盛り上がっていたそうです。
その後、旧小出町の役場が南本町地区に建設されることになり、新たな中心地で商売ができるよう商店群も柳原地区から現在地に移転。当初は30軒を超える規模の商店街となりました。お客様用の駐車場が確保できなかったため、市道を毎月15日ごとに南側北側交代で片側駐車場としている全国的にも珍しい地域である他、柳原地区で行っていた「夜店」も年に1回のイベント「ヘソ市」として復活開催する等、移転後も町の中心地、小出の「ヘソ」として役割を担ってきました。
近年は、スタッフ不足等の理由から「へそ市」は休止しているものの、お酒を飲んだ後の「〆パフェ」で多くのファンを持つ飲食店の『スタッフ』、魚沼産のもち米「こがねもち」を使った餅や大福、赤飯が人気の『若井餅店』、商店街の中で最も若い店主がお花の楽しみ事を教えてくれる『清花園』等、地元内外で人気の商店が軒を並べ、昔から変わらない団結力のある商店街地域です。
令和2年に市役所庁舎が移転し、令和5年に建物も解体。ここ数年は少し寂しさもありましたが、令和7年度には跡地に生涯学習センターが建設されることになり、地域を挙げて新たなにぎわいの場所として盛り上げて行こうとしています。
3.支援の使い道
全額、小出南本町商店街地区の復旧支援(解体、及びがれき撤去)に使います。 被災された13棟の皆さん全員が一括して解体撤去に取り組むため、少なくとも1,000万円を超える費用が見込まれます。
そのため本クラウドファンディングについては、既に現地にて実施している義援金の窓口受付、銀行振込と並行し、市外県外にお住まいの方、及びネット経由でのご寄付をご希望の方向けという位置付けで実施します。
4.支援者からのメッセージ
火災発生後、当団体には多くの皆様から応援メッセージをいただいております。大変ありがとうございます。一部ご紹介させていただきます。
◯このたびの火災、お見舞い申し上げます。大変でしょうが、1日も早く立ち直り頑張ってください。
◯若井餅店さんの赤飯をもう一度食べたいです。
◯この度の火災は、被災者の方はもちろん、町内および小出地域にとってもつらい出来事です。心からお見舞い申し上げます。
◯スタッフさんのなつかしのナポリタンを再び食べたいです!
5.復興支援ソングについて
「南本町商店街火災再生プロジェクト」では、新潟県魚沼市にある南本町商店街で発生した大規模火災を受け、復興支援ソングを制作しました。
制作に当たっては洗足学園音楽大学講師の高波礼子さんから話を持ちかけて頂き、日本フィルハーモニー交響楽団トランペット奏者の星野究さん、そして魚沼吹奏楽団の指導者で今回の火災被災者でもある若井文康さんらのご協力の元実現できたものです。
復興支援ソング「未来の扉」 〜ベートーヴェンピアノソナタ悲愴第二楽章より~
作詞 高波礼子
さあ 手を差しのべて
歩くあなたと
扉をひらこうよ
トランペット:日本フィルハーモニー交響楽団 星野 究
ソプラノ:洗足学園音楽大学 藤原歌劇団正団員 高波 礼子
ユーフォニウム:魚沼吹奏楽団 若井 文康
ピアノ:高波 庸子
ナレーション、ソプラノ:金内 美代子
収録:魚沼市小出郷文化会館大ホール 2023年10月20日
6.各種取材動画等の紹介
7.主催者について
南本町商店街火災再生プロジェクト 事務局:〒946-0011魚沼市小出島1209-11 小出商工会内
※南本町商店街火災再生プロジェクトは今回の火災で被災した一同を筆頭に、商店街組合、自治会、小出商工会の有志が火災から早期復旧するために立ち上げた任意団体です。