REEP財団代表の加藤です。並行して準備をしていたプロジェクトも進み始めたことをクラウドファンティングの最後の3日間を迎えるにあたっての報告とさせてください。
まずは、金融包摂の第一弾として、NPO法人日越ともいき支援会と協働し、日本の外国人労働者の中で最多の24.8%を占めるベトナム人労働者(「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(令和6年10月末時点))を対象とした、技能実習生の卒業段階や特定技能ビザの労働者の経済的自立を目的とした中型自動車免許取得ローンの実現を目指すことが決まりました。
まずは、REEP財団から100万円の資金を投じ、プロジェクトの進捗を確認しつつ、このクラウドファンティングで支援を頂いた資金を上乗せします。
このスキームが実現すれば、技能実習生の卒業段階や特定技能などのビザで働いている外国人労働者の不安定な経済的状況が抜け出すことができるだけではなく、向上した所得からローンを返済するという持続可能なスキームが実証されることになります。そして、この実証されたことによって、その他の在留資格やベトナム以外の国籍の外国人に対しても広く金融包摂が可能となる道筋をつくることができると考えています。
もちろん、その結果、新たな社会の担い手を迎えることができ、日本の税収が増加することも期待されます。

金融包摂の意味は所得の向上か人権の確保か?
さて、これは私自身の反省なのですが、これまで私は金融包摂の意味合いを軽く捉えてしまっていました。つまり、金融包摂は金銭を日本人と平等な条件で借りることや、借り入れた金銭を有効に使うことを通じて、所得が向上したり、税収が上がることが良いことだと思っていたのですが、実態はそれだけではなかったのでした。
協働する日越ともいき支援会代表の吉水慈豊さんから伺ったのは、負債を通じて身動きができなくなってしまっている外国人労働者の姿でした。まず日本に来る過程で斡旋団体に借り入れすることが多く、さらに免許取得などの職業投資資金を劣悪な企業に肩代わりしてもらうことにより、職業選択や経済的自立を制限されるケースが目立つということでした。
実は、外国人労働者の置かれている職場環境は劣悪なものが目立ちます。例えば、転倒や激突、機械に挟まれるなどの労働災害の発生率は、今回のプロジェクトの主な対象とする技能実習生や特定技能ビザの場合、日本人の平均と比べて約2倍にのぼることが明らかになっています。(令和5年 外国人労働者の労働災害発生状況 厚生労働省労働基準局)。
外国人労働者にとって、日本人と同等の条件で金融へアクセスできるかどうかは、経済的な問題でありつつも、自らの命を守る問題でもあったのです。つまり、金融包摂を通じて、人権や命を守ることもできるのです。

NPO法人 日越ともいき支援会の吉水慈豊さんとの対話の様子
[「外国人住民 金融排除白書」報告会(7月24日(木) 開催)より]
良き外国人はいるか?どんな人か?
メディアから流れてくるのは、国内の外国人の犯罪もしくは、可哀想な外国人の物語のいずれかに偏ってしまっていると感じます。しかし、我々が今回のクラウドファンティングに先立って行った調査の中で出会ったのは、「良き外国人」たちでした。
みなさんは日本の中で「良き外国人」に出会ったことはあるでしょうか?例えば、我々が松戸で出会ったインドネシア人はまちづくりのリーダーから支援を受け、コーヒー店を開業。地域の交流拠点の一つとなる場を運営しています。彼なしでは生まれなった出会いも松戸の中では多いはずです。また、東京で出会ったネパール人は、増加しつつあるネパール人の子どもたちのニーズを受け、ネパール語と英語、日本語で授業を行うインターナショナルスクールを開設。この新しいインターナショナルスクールを経て、日本のリーダーとして活躍する人材も出てくることでしょう。このような「良き外国人」の活躍は地域の活性化に彩りを添えるだけではなく、グローバル化の中での日本の未来を切り拓く原動力かもしれません。
また、彼らの日本との共生のあり方も示唆に富んでいました。彼らは平均的な日本人以上に日本の伝統的な慣習などを知り抜き、日本への配慮を大切にしていました。他文化の中で生き抜くということは、他者への配慮なしでは実現できないこと。彼らが学んできた日本社会との共生のあり方は、翻って、グローバル化と共に生きる日本人の知恵に変わるのだと私は捉えています。
私がこのクラウドファンティングを通じてあらためて共有したいのは、苦しいときこそまだ見ぬ他者に可能性を見出し、手を取り合うべきであるという信念です。私は外国人排除の機運が目立つ今だからこそ、彼らのような「良き外国人」を応援する仕組みをつくりたいと考えています。
私はこのプロジェクトが日本の共生のあり方を左右する一つの選択となることを信じています。クラウドファンティング最終日も近づいてきましたが、ぜひ、あらためてご支援頂ければ幸いです。
金額25,000円 |
金額70,000円 |
金額100,000円 |
金額200,000円 |
金額300,000円 |
金額1,000,000円 |
金額25,000円 |
金額70,000円 |
金額100,000円 |
金額200,000円 |
金額300,000円 |
金額1,000,000円 |