本公演のあらすじ
「人であれ。」
長く続いた戦争が終わった。
特殊部隊『ロボット』の一員として無感情に戦ってきたイヴは、世間から切り離されて育った少女・エマのもとに引き取られることに。
「ロボットのイヴが“人になる”ことができるように」……エマはイヴから様々な感情を引き出し、彼女に生きることの喜びを教えようと奮闘する。
一方、『ロボット』の存在を好ましく思わない組織〈フマニタス〉が『ロボット』殲滅を目論み、イヴたちの動向を密かに窺っていた。
そんな中、ある事件をきっかけに〈フマニタス〉が大きく動き出す。
こどもたちの、鮮明で険しい、未知に出会う道のりがはじまる。
11月公演・演出挨拶
大きな災厄を前に、私たちは常に無力です。
特に、自分が愛してやまない物語や表現というものが「戦争」という悲劇に対して果たして何になるのか。
私が演劇と向き合う時間は、それを自らに問い続ける時間でもありました。
願わくはこの作品という小さなひと雫が、
今も一つまた一つと失われている人の命、他者を殺し心を殺さねばならない人の存在、
それらに目が向けられるための確かな波紋となりますように。
共にこどもたちの行末を見届けてくださると幸いです。
立教大学演劇研究会について
6月、11月、3月の年3回、本公演を行っています。本公演の他に、夏にはワークショップ公演や、親睦を深めるための合宿等、様々なイベントを行っています。
立教大学池袋キャンパス内ウィリアムズホール4階のスタジオを公演場所として使用し、役者や演出はもちろんのこと、音響や照明、舞台・チラシ等の制作、Web等の運営に至るまで、公演に関わる仕事はすべて私達で分担して行っています。
オンラインカンパについて
立教大学演劇研究会8月WS公演『異界混乱中』にいただいた寄付は、今後の活動維持費や、機材購入費などに充てられます。皆様からのお気持ちを心よりお待ちしております。