活動・団体の紹介
現代社会では、孤独や孤立を抱える人が増えています。高齢化や単身世帯の増加、地域のつながりの希薄化、また病気や喪失体験、生活の困難などによって「誰にも話せない思い」を抱える人が少なくありません。また、情報の多さに振り回され、自分の本当の姿を見失い、理由の分からないしんどさを抱える人が増えています。様々な団体がこの課題に取り組んでいますが、安心して受けとめてもらえる機会は十分に整っていないのが現状です。
そのため、専門的な支援とともに「ただ傾聴してくれる存在」への社会的ニーズが高まっています。
善き隣人バンクは、靄の中で行く先を見失っておられる方々に寄り添い、お話し相手として伴走します。状況の整理や気づきを支え、ご希望があれば一緒にお祈りもいたします
声を、吐き出したい人がたくさんいます

「もしもし、話し相手になってもらえると聞いて.....」
「発達障害です。仕事が続きません。」
「どこへ行っても人間関係で失敗してしまいます。」
「進路のことで悩んでいます。アドバイスもらえますか?」
「一人暮らしの母のところへ時々話し相手になって訪問していただけませんか?」
「お父さんとお母さんが大好きです。仲良くしてほしいです。」
「妻が子どもと出て行きました。そんなに僕が悪いことをしたんでしょうか...。」
「.........クリスチャンです。私のために祈ってもらえませんか?」
「仕事から帰ったら、働かない息子が家に居ます。」
「愛していた教会が、変わってしまいました...。」
全国から、このような内容のメールや電話が、善き隣人バンクに入って来ます。
「ご連絡いただきありがとうございます。善き隣人バンクは医療でもなく、カウンセリングルームでもなく、お話し相手をさせていただく団体です。ただ、継続的にお話をしていく中で、なんらかの気づきが与えられたり、状況の整頓などのお手伝いができます。 ぜひ今後、私どもにお話し相手をさせていただきたいです。」
このように申し上げ、依頼者と訪問者(傾聴者)が定期的にお話をする時が始まります

定期的なお話し相手として長くお付き合いする
私たち訪問者は、定期的な傾聴を重ね、クライエントの状況にただ寄り添い、関係性を構築し、励まし、クライエントの内発的動機付けを促進しています。
クライエントの問題・課題に必要な情報提供、支援先の紹介、教会を紹介などして、具体的な解決を図ることもあります。
もちろんクライエントの方は、匿名で構いません。
利用依頼は年々増加、1年間で延べ1,804件!
24年6月〜25年5月の間にあった、傾聴の対応件数は1,798でした。21年の善き隣人バンク設立当初の10倍以上の件数です。
話を聞いてほしい人、思いを吐き出したい人、がたくさんおられます。
私たちの活動が少しずつ世の中に知られていき、ご依頼件数は右肩上がりが続いています。また、問い合わせも増えています。

「悩み解決」ではなく、「なんでも聞く」こと

「よく理解してくれてありがとう」
「一人じゃないと思えました」
「何度同じ話をしてもいいと言ってもらえたことで、心が救われました」
「話したくてたまらない気持ちが落ち着きました」
「みんな離れてしまったけれど、善き隣人バンクだけが寄り添い続けてくれました」
「善き隣人バンクが心の支えです」
これらは、クライエントの声です。
私たち訪問者は、変化を求めず、クライエントに寄り添い続けます。
寄付金の使い道について

▶︎フルタイムスタッフの人件費
▶︎傾聴のパートタイマーの給与、交通費
▶︎管理、労務のシステムや通信費
▶︎広報の活動費
▶︎その他諸経費
※トータルで年間約620万円程度の経費がかかっています。(2023年度、2024年度平均)