活動・団体の紹介
「さが・こども未来応援プロジェクト」は、「どんな境遇の子どもたちも見捨てない!」をテーマに、地域で活躍している各種支援団体の皆様とともに、子どもたちの「たべる」「あそぶ」「まなぶ」を支援しています。
活動の背景、社会課題について
「給食が唯一の食事である子ども」、「遠足や修学旅行などの支払いができなくて参加できない子ども」
子どもの貧困の現状は、「親も子どもも生活に困っていることを知られたくない」「親が忙しくて『困っている』という声をあげる余裕がない」等の理由から社会からは分かりにくく、そのために親も子も孤立しがちになり、状況はますます複雑に、そして深刻になっています。
その他にも、「親が仕事で帰りが遅いため、家に帰りたくない子ども」「虐待などを受け、それでも、親が好きで苦しんでいる子ども」など、支援機関での相談の中には、子どもや親の様々な「SOS」があり、行政やNPO等の支援機関では、声なき声を拾い上げようと、最前線で立ち向かい、精一杯支え続けてくれています。
『子どもの貧困』という言葉に、あなたはどんな情景を思い描きますか?
どうしても、経済的な貧困のイメージが最初に浮かぶかもしれません。
そのせいで、日本独特の中流階級意識と偏見などがあり、表面化しにくく把握が難しくなっています。
・家庭が安心できる場所ではなく、心の声を発することなく苦しんでいる子ども。
・事情により就労が叶わず、家計を切り盛りできないまま八方ふさがりで苦しむ親。
・陰湿ないじめにあっていることを誰にも相談できずに、自分の存在を肯定できずにいる若者。
このどれもが今、日本社会が、そして地域が抱えている『貧困』だと私たちは考えます。
お金があるからといって、幸せな家庭が築けるとは限りません。
お金がなくても幸せな家庭はいっぱいあります。
私たちは、『子どもの貧困』が起きる原因は『経済的貧困』だけでなく、根底にあるのは『関係性の貧困=社会的孤立』だと考えます。
活動内容の詳細、実績について
2019年より、佐賀県において、すべての校区の子どもたちが歩いて行ける場所に居場所をつくることが課題解決のファーストステップとして、居場所の開設支援、継続運営支援、居場所等への研修事業を実施してきました。
その取り組みの結果として、2019年 25か所だった居場所は、2022年度には72か所へとその数を増えました。
私たちの活動も地域に浸透してきており、2020年度 116件だった相談件数も、2022年度は444件にも及びます。
居場所と支援マッチング件数は
2020年度:359件
2021年度:418件
2022年度:548件
と、増えています。
いただいたご寄付は下記の活動に活用させていただきます。
ご支援の使い道
- 子どもの居場所新規開設支援
これから子どもの居場所開設を志す方からの相談を受け付け、開設の手順のアドバイスや、先行事例の紹介、場合よって開所予定地域の関連団体の紹介などを行い、円滑な居場所開設のお手伝いを行います。
- 既存の居場所の継続運営支援、相談支援
既存の子どもの居場所からの各種相談支援を実施、各居場所が開催するイベント等の後方支援や各種助成金情報等の提供、企業等からのご支援のマッチング等を行います。
- 支援企業・行政の新規開拓、継続支援獲得
子どもの居場所支援を行ってくいただく地域の企業等の開拓営業、行政への定期訪問等を実施し、関係性の構築、いただいた支援は地域の居場所とマッチングします。
- 居場所等への研修等
子どもの居場所運営に有用な各種研修を実施します。例)情報発信研修、課題共有研修、行政・企業等との関係性構築のための交流会の開催
代表者メッセージ
子どもの居場所では、どんな境遇の子どもたちも気軽に来れるようにとの配慮から、その利用料等を徴収しない(または、食材費程度のの徴収)ところがほとんどです。
その運営は、ボランティアやご寄付等によって支えられています。
ぜひ、地域の子どもの居場所を継続・発展していくためにも、暖かいご支援をよろしくお願い申し上げます。
寄付金の使い道について
・子どもの居場所新規開設支援
・既存の居場所の継続運営支援、相談支援
・支援企業・行政の新規開拓、継続支援獲得
・居場所等への研修