カンボジアの現状
カンボジアは世界で46か国しかない後発開発途上国の一つです。人口は1,701万人(2023年)で、経済的な発展は徐々に進んでいるものの未だ貧しい状態が続いており、栄養不良に苦しんでいたり、安全な水の利用に限りがあったり、子どもによる犯罪や人身売買などの問題を抱えています。
実際に日本と比較してみると、その深刻さがよりわかります。
項目 | カンボジア | 日本 |
1人当たりGDP | 約5,050ドル | 約46,370ドル |
平均年収 | 約225,000円~300,000円 | 約6,000,000円 |
平均寿命 | 約70.7歳 | 約84.5歳 |
引用:World Bank GDP Data、 国際労働機関、 WHO
活動内容の詳細
学校建設事業
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教育支援策の中核をなすもので「教育環境の向上」を目指し、基礎となる場としての「学校建設」を行うものです。現地の事情にあわせ、校舎とともに井戸(貯水槽)・トイレの設置などの提供も⾏っています。現在までに、カンボジア、ネパール、バングラデシュを⽀援しています。(現在ネパールの学校建設は中⽌しています。)
就学支援事業
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ふれあいサポートプラン
公益財団法人SchoolAidJapan(以下SAJ)が校舎を建設しても、制服がない、文房具がない等の理由から学校に通えない、中途退学せざるをえない子どもたちがいます。子どもたちの誰もが義務教育終了まで、勉強ができることを目指す「学用品支援制度」でボールペン・ノートや制服を提供します。
奨学金制度
孤児院「夢追う子どもたちの家」の子どもたちの、大学進学を支援するために「学費・生活費等を貸与する奨学金」制度があります。大学を卒業して働いたら、月々給料の何割かを返済してもらいます。
孤児院では、2013年9月に高校を卒業した女子が「王立プノンペン大学」に合格し、奨学金貸与第一号生になりました。
食の支援事業
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就学支援を受けていても普段食べるものがなく、食費のために働き学校に通い続けられない子どもがいます。そんな子どもたちが働かずに学校へ通い続けられるよう、毎月10㎏のお米を提供しています。また、SAJ建設校において、子どもの継続的な登校を促すため、国連世界食糧計画(WFP)と連携し朝給食の提供をしています。
孤児院事業
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夢追う子どもたちの家
両親が病死し、親戚にも経済的余裕がなく、満足に食事もできず、学校にも通えない子どもを預かる孤児院「夢追う子どもたちの家」では未就学児から⾼校⽣までの⼦どもたちが集団⽣活をしています。現在では両親からのDVやネグレクトを受け、⽣活が難しい⼦どもも預かっています。
「夢追う子どもたちの家」は、プノンペンから車で約3.5時間かかります。土地は3haあります。入園する子どもたちの心に、希望の火を灯し、夢を追い、輝く瞳と笑顔の絶えない子どもたちの幸せな家にしたいと思います。三食お腹いっぱい食べ、学校にも通えて、将来自立できる人間に育てたい。そんな思いで、日本人職員もカンボジア人職員も頑張っています。
学校運営事業
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アジア最貧国の一つと呼ばれるバングラデシュにて、「その国のモデル校」となるような学校を運営し、教育関係者が見学や研修に訪れることで、開発途上国の教育レベルの向上に貢献することを目的として、学校運営事業を開始しています。2018年7月、中高カレッジ一貫校、Narayankul Dream Model School & College(NDMSC)として学校登録され、オリジナル・キャリア教育システムである『夢教育』を実践しており、夢手帳、夢カウンセリング、夢達人ライブなど、様々な仕掛けを用意し、生徒は自らの将来について常に考え、詳細なキャリアプランを作成し、日々の計画にまで落とし込んでいます。
2001年からの支援実績
SAJは24年間でカンボジア・バングラデシュ・ネパールに貢献し、カンボジアではNo.1の実績をあげております。 カンボジアではSAJのロゴを見ただけで全員わかるような認知度があり、テレビや新聞で取り上げられることが増えました。 これからも、開発途上国の子どもたちが夢をもち、夢を追いかけ、夢をかなえられるよう、教育支援活動を続けてまいります。
いただいた寄附⾦の累計額 (2001年度〜2023年度) | 37億2166万8366円 |
建設した学校の合計 (2001年度〜2023年度) | 370校 |
現在、SAJの学校で授業を受けている生徒 (2024年度3⽉現在) | 119,195人 |
文房具や制服を受け取った生徒の累計 (2001年度〜2023年度) | 22,982人 |
SAJの建設した学校でお⽶を受け取った児童数 (2001年度〜2023年度) | 18,473人 |
SAJの建設した学校で朝給⾷を⽀給された児童数の累計 (2001年度〜2023年度) | 149,029人 |
1円残らず、現地の子どもたちの幸せのために使われます
寄附をしたいけれど「本当に現地で使われているのか。」「寄附の多くが、事務局の経費などに使われてしまうのではないか。」そんな不安を持つ方も多いのではないでしょうか。私たちSAJ は人件費や出張費など、全ての経費は最初から予算化されております。そのため皆様からいただいたご寄附は経費に使われることなく1円残らず現地の子どもたちの幸せのために使われます。
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サポーターの皆様へ
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School Aid Japan(SAJ)代表理事 渡邉美樹
School Aid Japanは、2001年に特定非営利活動法人(NPO法人)として活動を開始し、開発途上国の子どもたちへの支援活動を展開してまいりました。2009年4月には内閣総理大臣より「公益財団法人School Aid Japan」として認定を受けました。多くの皆様のご支援のもと、学校建設・運営、就学や就労支援、孤児院事業、食の支援事業を行っております。活動にかかる費用については、1円残らず透明化し、毎年ホームページに年度別会計報告を掲載しております。
私たちがこのような活動を始めた背景には、世界の深刻な教育課題があります。開発途上国では、戦争や紛争・飢餓・貧困などにより基礎教育を受けられない子どもたちがいます。教育機会に恵まれないため、自身の持つ素晴らしい能力に気づく可能性さえ失われています。また、先進国においても、多くの子どもたちは学ぶ目的を見失い、必ずしも適切な教育が提供されているとは言えません。
このような背景から、私たちは「一人でも多くの子どもたちに人間性向上のための教育機会と教育環境を提供する」ことを目的として、世界中の子どもたちへの教育支援活動と就労支援活動を行っています。一人一人の子どもたちの資質を大切に育み、夢を育て、健全な成長を促進するとともに、将来、自身の素晴らしい能力に気づき、それを伸ばし、社会に貢献できる人材の育成を目指しています。
これらの活動を通して、戦争や紛争、飢餓、貧困のない平和な世界の実現に貢献してまいります。支援をするのではなく、互いに学び合い、成長させていただく、そんな意義深い活動への皆様のご参加を心よりお待ちしております。
公益財団法人School Aid Japan概要
団体名 | 公益財団法人 School Aid Japan |
代表理事 渡邉 美樹 評議員 清水 邦晃 評議員 大江 光正 評議員 大城 慶正 評議員 戸澤 昌夫 評議員 白柳 直美 評議員 鎌田 厚司 評議員 髙野 友梨 評議員 Ratna Sari Dewi Soekarno 理事 鳥井 親一 理事 清水 和雄 理事 武長 彩子 理事 高橋 亮 業務執行理事 青木 茂雄 監事 矢部 真名 監事 戸澤 友彦 | |
住所 | 〒144-0043東京都大田区羽田1-1-3 大鳥居京急第一ビル7F |
名称 | 公益財団法人School Aid Japan (公益財団法人認定書) |
法人取得年月日 | 2009年4⽉1⽇ |
事業対象分野 | 学校建設支援事業 学校運営事業 就学支援事業 食の支援事業 孤児院事業 就労支援事業 収益事業 東日本大震災支援 |
支部 | 沖縄支部(沖縄県) 金沢支部(石川県) 八王子支部(東京都) 福岡支部(福岡県) 市川支部(千葉県) シンガポール支部(シンガポール) 長崎支部(長崎県) 仙台支部(宮城県) 大阪支部(大阪府) 郁文館支部(東京都) 台東支部(東京都) |