公益財団法人三溪園保勝会

三溪園の存続に向けた寄附のお願い

神奈川県横浜市にある国指定名勝の日本庭園『三溪園』における、庭園と歴史的建造物、美術品の保存に関する寄附のお願いです。三溪園では、庭園と併せて後世に守り伝えるべき貴重な歴史的建造物や美術品を多数所有していますが、これらの文化財を維持保存していくためには莫大な資金を必要とします。ここでは、その維持保存活動に必要な資金の募集をおこなっています。

三溪園とは

三溪園は、1906年(明治39)、生糸貿易により財を成した実業家原三溪によって開園された日本庭園です。17.5万平方メートルに及ぶ園内には、廃仏毀釈などによる荒廃から守るために京都や鎌倉などから移築された歴史的価値の高い建造物が巧みに配置されています。現在、園内にある17棟の古建築のうち10棟が重要文化財、3棟が横浜市指定有形文化財に指定されているほか、庭園全体が国の名勝に指定されています。

原三溪の「美しいものはみんなで一緒に楽しむもの」という想いを反映し、開園当初より一般公開をするなど、江戸時代の大名庭園や寺院庭園と異なり、市⺠の憩いの場として開かれてきた歴史をもっています。三溪が存命中は新進芸術家の育成と支援の場ともなり、横山大観、下村観山、前田青邨らを輩出しました。

三溪園の保存および公開、活用をおこなう公益財団法人三溪園保勝会では、三溪が遺した文化財の維持保存に努めるとともに、多くの方の憩いの場でありつづけるよう、日本の四季や伝統文化を大切にしながら運営を続けています。

三溪園の価値を維持するための取り組み

①歴史的建造物の大規模修繕事業
現在、三溪園に配置されている17棟の歴史的建造物は、日常的な管理に加え、20〜30年ごとの大規模修繕が必要です。平成30年度から10棟ある重要文化財の大規模修繕が開始され、今後10年以上の期間をかけて順次修繕していきます。一般的な建築物の修繕とは異なり、建築当時の手法や技術を用いながら、耐震補強工事も行う複雑なものとなるだけでなく、大規模修繕工事は建築物を調査する貴重な機会でもあるため、解体等の過程で建物や周辺の研究調査も実施する非常に手間と時間、そして費用のかかる作業です。

②広大な庭園の維持管理
約17.5万平方メートル(東京ドーム約3.7個分)の広大な起伏のある自然の地形に、原三溪の美意識と価値観により造営された三溪園は、震災・戦災を経てもなお当初の姿がほぼ保たれ、学術上、芸術上、観賞上優れていることから国の名勝に指定されています。桜をはじめ、梅、菖蒲、蓮など四季折々の自然と歴史的建造物とが調和する、雄大な景観を維持するため日々の管理は欠かせません。更に近年では、病虫害や、台風、大雨等の災害も深刻になっています。

③美術品の管理、修繕
原三溪は、古建築以外にも日本文化への造詣が深く、日本や東洋美術の大コレクターであっただけでなく、横山大観、下村観山、前田青邨といった近代の日本美術史に名を残す新進芸術家の育成と支援をおこなっていました。また、三溪自身も書画を嗜み数々の作品を残しています。現在遺されている原三溪ゆかりの美術工芸品の保存と展示・公開には温度・湿度管理など厳重な注意を必要とします。

活動に必要な資金と深刻な資金不足

こうした庭園、建造物、美術品の日常的な維持管理には、毎年約2億6000万〜2億9000万円が必要です。加えて、平成30年度に開始した重要文化財の大規模修繕には、今後10年以上に渡り、年間約1億5000万円〜2億円が必要となります。

その一方で、新型コロナウイルス感染の流行に伴い、入園者数や園内施設の利用件数はコロナ以前の半分以下まで減少し、令和2年度の事業収益は前年度より約1億1200万円の減収でした。令和3年度は更に厳しい影響が予想されています。三溪園は、公益財団法人という性質上、財務上の内部留保がほとんど無く、減収はそのまま経営危機に直結します。

必要な資金が確保できない場合、本来必要な修繕を先延ばしせざるを得ず、すでに令和2年度には多くの必要な修繕が延期されています。このまま資金不足が続く場合、さらなる修繕の延期による文化財の劣化、ひいては三溪園の存続そのものが危ぶまれることになり、貴重な文化財が失われることになりかねません。

三溪園が存続し続けるために

上述の事態を受け、三溪園保勝会では、皆さまからの寄附金を募集しております。

【ご支援の方法】
寄附金額:1000円~ご希望の金額をお決めいただけます。
支払方法:クレジットカードもしくは銀行振込みをお選びいただけます。
領収書:領収書の発行はPDFデータもしくは郵送にてお送りいたします。

【特典】
5,000円以上のご寄附をいただいた方には、季節の催事のご案内と合わせて入園招待券(2枚)を1回以上お送りします。なお、ご案内の時期・回数、招待券の使用期間はご寄附の額に応じ、当財団にて決定させていただきます。

300,000円以上のご寄附をいただいた方には、上記に加え、建物の特別公開や特別展の内覧会などに1回以上ご招待させていただきます。なお、ご招待の時期・回数はご寄附の額に応じ、当財団にて決定させていただきます。

特典がご不要の場合はコメント欄にてその旨をお知らせください。
お申し込みの際にご住所の記載がない場合には、招待券はお送りできませんのでご了承ください。

【税制上の優遇措置について】
三溪園保勝会は公益財団法人です。当園へのご支援は、税額控除の対象となります。
個人のご寄付の場合、所得税と住民税の優遇措置が受けられます。

ご自身で確定申告をしていただくことで還付されます。

確定申告の際は、ご寄付いただいた際に当財団が発行する「寄付金受領証明書」が必要となります。

神奈川県内にお住まいの方(ご寄附した翌年1月1日の居住所地)のみ、所得税に加えて住民税の寄附金控除を申告することにより、翌年度の住民税から控除されます。

【所得税】

 寄附金額*-2,000円 = 所得税率を掛ける前の「所得金額」から控除

 *控除される寄付金額は、ご寄附された年の総所得金額等の40%が上限です

【住民税(県民税・市町村民税) 】 

神奈川県横浜市にお住まいの場合
  県民税  (寄附金額* -2,000円)×2%=税額から控除 
  市民税  (寄附金額* -2,000円)×8%=税額から控除

 神奈川県内政令指定都市にお住まいの場合(川崎市/相模原市)
  県民税  (寄附金額* -2,000円)×2%=税額から控除 

 神奈川県内政令指定都市以外にお住まいの場合(横浜市/川崎市/相模原市を除く地域)
  県民税  (寄附金額* -2,000円)×4%=税額から控除


 神奈川県または横浜市にお住まいの方(ご寄附した翌年1月1日の居住地住所)は、

 住民税の寄附金控除もあわせて申告することにより、翌年度の住民税から控除されます。

 *控除される寄附金額は、ご寄附された年の総所得金額等の30%が上限です

【プライバシーポリシー】
皆さまよりお預かりした個人情報は、活動のご報告やイベントの告知、領収書やお礼状等の送付、支援のお願い等、当園の活動のために使用し、適切な管理を行います。

団体情報
公益財団法人三溪園保勝会
このページは寄付・ 会費決済サービス
コングラント」で作成されています。
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