森のようちえんさんぽみちとは
森のようちえんさんぽみちは、兵庫県西宮市で2011年に開園した園舎を持たない”森のようちえん”です。3歳~5歳の子どもたちが、雨の日も風の日も毎日、森を園舎として森に通ってきます。森のようちえんは北欧発祥の幼児教育のひとつです。デンマークのひとりのお母さんが自分の子どもとお隣の子どもを森に連れて行ったのがその始まりと言われています。2名の子どもたちが集まり、小さくスタートした森のようちえんさんぽみちでしたが、自然の中で生き生きと育つ子どもたちの姿は次第に広まっていき、入園する子どもたちはどんどん増えていきました。
活動開始から13年がたった今、森のようちえんさんぽみちは今年度21人の子どもたちが集まる場になっています。
なぜ子どもたちに、自然が必要なのか
日本に森のようちえんが伝わったのは、約30年ほど前。その活動は徐々に全国に広まり、現在では全国に250箇所以上の森のようちえんが存在しています(NPO法人森のようちえん全国ネットワーク連盟加盟団体数より)。また近年では森のようちえんのように自然と関わる保育・幼児教育について独自に支援制度を設ける自治体が増えてきています。一体何故、こんなにも森のようちえんが必要とされているのでしょうか?
その背景の一つに、「子どもの実体験不足」の問題が挙げられます。
現代では子どもの自殺率の増加や犯罪の低年齢化が社会問題となり、引きこもりなど社会性についての問題も増加しています。この原因の一つに挙げられるのが、幼少期の実体験の不足です。子どもたちを社会生活や自然体験から遠ざけているのは、プロセスではなく成果を目標とする価値観や、過剰な情報による人や自然への不信によるのではないでしょうか。文部科学省によると今子どもたちには「現場・現物・現人間」の経験が不足しているということです。
国立青少年教育振興機構の令和元年の調査によると、自然体験・生活体験・文化芸術体験が豊富な子どもほど自己肯定感が高く、自立的行動習慣や探求力が身についている傾向が見られます。また、外向性や精神的な回復力、感情のコントロールなども高い結果が出ています。
すべての子どもたちに、自然や人との触れ合いを
このページに辿り着いてくれて、ありがとうございます。森のようちえんさんぽみちの園長、野澤俊索です。
私は学生時代から野外教育を学び、子どもたちが楽しく幸せに成長していく場を作りたいと考えていました。そして自然と触れあい、遊び、暮らすことを子どもたちの日常にもたらすためにNPO法人ネイチャーマジックを立ち上げました。
ネイチャーマジックは小中学生の野外教育キャンプを主にしていました。そしてより日常へとシフトする中で幼児教育を始めました。2004年の活動開始から20年、森のようちえんさんぽみちの開園から13年。今では20数名の子どもたちが、毎日森に通ってくれるようになりました。そして、園舎のない森のようちえんさんぽみちでは、大人たちが手をつなぎ、その絆を”心の園舎”としています。大人たちもつながり、コミュニティを築き、子育てを通じて共に成長しています。この場所は、子どもたちにとっても、大人たちにとっても、無くてはならない場所になりました。これからも子どもたちの成長の場を残すために皆さまからの温かいご支援をお待ちしています。
森のようちえんさんぽみち
(NPO法人ネイチャーマジック)
園長 野澤俊索
ご支援の使い道
私たちには園舎がないため、行政からの支援や優遇制度が無く、すべてを自主財源で運営しています。そのほとんどが子どもたちが負担する保育料です。高額な負担を子どもに強いることはできず、そのためスタッフの人件費や運営にかかる費用、必要な備品の購入などについて持続可能性の十分な運営ができているとはいえません。
皆さまからのご寄付は、主に子どもたちへの保育活動への還元(遠足のバス代など)、保育備品の購入(絵本や救急セットなど)、スタッフへの活動支援(交通費や人件費の補填、装備品の購入)などとして使用させて頂きます。
森のようちえんさんぽみちは、たくさんのひとに支えられています。子どもたちが育つ森の多様性のように、たくさんの人に囲まれ、様々な価値観に触れて育つことができるのも森のようちえんさんぽみちの特徴です。
みなさまからの温かいご支援をお待ちしています。どうぞよろしくお願いいたします。
森のようちえんさんぽみち
(NPO法人ネイチャーマジック)
園長 野澤俊索