あしたプロジェクトとは
私たち あしたプロジェクト は、トランスジェンダー当事者の2名が中心となり、子どもから大人まで幅広い年齢層に向けた講演会の開催や、相談窓口の相談員など、LGBTに関する啓発活動と支援を実施しています。
当事者やご家族、支援者の方々と直接接することで1%の当事者も、99%のそうでない人も、100%のしあわせをという思いは強くなるばかりです。
そんな地域で私たちも生きていきたい。その為に自分たちの手で出来るコトを9年間続けています。
【あしたプロジェクト】の名前の由来は「あきらめない」「しなない」「たのしく!」です。
この3つをモットーとし、LGBTを含む多様な生き方を認め、当事者やそのご家族、友人、だれもが一人で悩むことなく、笑顔で過ごすことができるよう、心に寄り添った活動をしています。
主な事業実績
- 啓発(講演)事業
・教育現場での講演会を柱とし、年間20件〜30件講演会を実施 - 相談・交流事業
・2020年~ 香川県性的少数者(LGBT)メール・SNS相談補助事業
・2018年~ 香川県性的少数者LGBT電話相談事業 相談員
・当事者、その家族、支援者等への相談対応
・不定期で、10代当事者の集まりやその保護者の集まりなどを開催 - コンテンツ制作事業
・教職員向け LGBT研修用パンフレット作成(平成29年度高松市協働企画提案事業)
・教職員向け・生徒向けオリジナル人権学習用・研修用DVDを制作し無償レンタル
・【LGBT理解増進法】の施行を受け、企業向けオリジナル研修用DVDを制作
まずは知って欲しい。厳しい現実が事実であるコト
私たちは、この事業に並々ならぬ覚悟を持って取り組みます。
なぜなら、当事者の子どもたちから辛く孤独なSOSが9年間変わらず私たちに届くからです。
団体設立当初から、メールやSNSで当事者からの相談を受けていますが、その3割~4割が10代の子どもたちからの相談です。
*2022年度:年間61件中30件(48.3%)
*2023年度:56件中20件(35.7%)
なぜ絵本なのか?
今年から香川県内小学校で採用された教科書でも、性の多様性に触れられており、思春期以降の子どもたちには少しずつ理解が広がっています。
しかし、性に関する気づきや困りごとは4~5歳頃から自覚し始める子も多く、私もその一人でした。
保育園に通っている頃から赤い上靴、ヒラヒラのスカート、○○ちゃんと呼ばれる事がとてつもなく歯痒く、強い嫌悪感となり、何度も「いやだ!!」と叫びました。
それでも家族も周りの大人たちは誰も聞き入れてはくれませんでした。
絵本であれば、子どもと大人が一緒に読んで、双方に【自分を大事にする】コトを伝えられるのではないかと考えました。
子どもたちの悲痛な声を受け止め、今、私たち大人ができることを早急に実現していくコトが大切です。
観音寺第一高校での出会い
本プロジェクトを計画するにあたり、重要な出会いがありました。
例年、 香川県立観音寺第一高校で講演会を実施しており、それを受けて高校生が自主的に研究授業でLGBTをテーマに絵本の研究に取り組むグループが生まれました。
講演会の中で【幼少期から性に悩む人がいる】という事を知り、「幼少期から正しい知識を身につけて欲しい」と思い、活動が始まったそうです。
それを知ったとき、当事者の幼い子どもたちにとって「心強い存在になる」と強く感じました。
すでに絵本の構成までできています。
タイトルは「ぼくのいろ きみのいろ」。
この絵本を形にして、広める事が私たちの使命であり、実現したいことです。
絵本プロジェクトに寄せて:観音寺第一高校3年 リーダー 山下千乃さん
2年前に、幼少期から”本当の自分”として生きる事ができず苦しむ子どもたちが多くいることを知った私たちは、「どうにかして力になりたい、もっと自分らしく生きてほしい」と思い、このプロジェクトを立ち上げました。
この絵本を通して、子どもたちだけでなく周囲の大人の方々にも、多様な性•生き方の存在を知っていただき、否定せず受け入れることの大切さを少しでも多くの人に伝えたいです。
一度きりの人生を、自分の大好きな”いろ”でいっぱいにしませんか?
ぜひこの絵本プロジェクトにご協力お願いします。
あきらめられない未来:100%しあわせで自分らしく
「LGBTの人は病気の人だ、いつかは治る」
「あなたはそうなってはいけないよ、あなたは違う」
不安を抱え、勇気を振り絞って打ち明けたにも関わらず、一番身近な家族に実際に言われた言葉です。
あまりにも悲しく厳しい現実だと思いませんか?
LGBTは病気や障害ではありません。
私たちは、相談を受けてきた一人の大人として地域で出来る事は何かないのだろうかと9年間考え続けてきました。
絵本で、幅広い世代への理解の広がりを目指したい。
これは私たちがたどり着いた地域でのスタートラインです。
私たちは、家庭や学校、塾、習い事、地域の子ども食堂など、子どもがどのような場面でも、LGBTを含む多様な性のことを友人や身近な大人に自然に話し、受け止められる地域を目指しています。
それは、自分らしさを否定され孤独に苦しむ当事者を1人でも少なくしたいから。この一言に尽きます。
1%の当事者も、99%のそうでない人も、100%しあわせで自分らしくいられる。そんな未来を一緒に作ってもらえませんか。
プロジェクトの内容
- 観音寺第一高等学校の生徒が2年時に制作した「4歳児でも多様性が理解できる絵本の作成と提案」を、生徒とあしたプロジェクトで協力してブラッシュアップし、絵本として製本します。
- 絵本を香川県内の全140校の小学校に1冊ずつ無料で配布し、授業などで活用してもらえるように呼びかけます。
高松市の子ども食堂、小児科待合室などにも絵本を配布し、広めていきます。 - 絵本配布に際して、教育委員会、学校、子ども食堂ネットワークと連携し、絵本の活用方法などを呼びかけます。
活用方法として、読み聞かせボランティアを募り活動の輪を広めていく予定です。 - 絵本を配布することで子どもだけでなく、大人も一緒に多様な性のあり方を子どもと共に学べるようになり、理解や支援の輪が広まることを目指します。
ご寄付の使い道について
今回のクラウドファンディングでは、プロジェクト全体にかかる費用のうち、以下の用途として110万円を目標とします。
- 外注費……絵本デザイン費
- 印刷費……絵本製本200冊、チラシ印刷
- 人件費……スタッフ実働分
- 運営管理費
目標金額を達成した場合には、ネクストゴールとして130万円を目指します。
超過分で絵本の印刷冊数を増やし、より多くの子どもたちへ届けられるようにします。
リターンのご紹介
ご寄付は3,000円から受け付けています。
ご支援をいただいた方には、感謝の気持ちとして以下のリターンをご用意しています。
●全員:お礼メール
心を込めてお礼のメールをお送りします。●5,000円~:絵本へのお名前掲載
個人の方はお名前を、法人の方は法人名を、絵本の裏表紙の内側に掲載させていただきます。
掲載を希望されない場合は、申込フォームの質問「プロジェクト実施団体の広報物への氏名掲載」において「掲載を許可しない」を選択してください。●10,000円~:絵本プレゼント
このプロジェクトで制作する絵本(非売品)を、先着50名様に1冊プレゼントいたします。
ご登録いただいた住所宛てに郵送または手渡しさせていただきます。
絵本の発送は2025年春頃を予定しています。