日本子ども虐待防止学会とは
私たちは、今年度は、かがわ県で開催することになった「日本子ども虐待防止学会第30回学術集会かがわ大会」実行委員会です。2024年11月30日・12月1日にサンポート高松にて「あゆもうともに~こどもたちとつながりつづけるために~」というテーマで学会を開催します。
今回の学会を機会に、地元・香川県のみなさんにも、子どもたちを取り巻く状況を知ってもらい、子どもたちの未来をともに支えあゆんでもらいたいと思います。
私たち支援者同士の連携や親への支援だけでなく、生きづらさを抱えながらなんとか生きている子どもたちとずっと伴走し、子どもたちの声を聴きながら成長を見守り続けていきたい、という思いを学会のテーマに込めました。親じゃなくても、いろんな周りの大人たちが子どもたちと繋がり続けることで、子どもたちが「明るい未来がある!」と信じられることを目指しています。
学会の開催についてはこちら
香川県の虐待の現状~見えづらい課題~
香川県における令和5年度の児童虐待対応件数は前年度から119 件増加し、1,271 件(対前年度比 10.3%増)と なりました。児童虐待対応件数は平成 29 年度に初めて 1,000 件を超え、平成 30 年度に過去最多(1,375 件)となって以降も、毎年度 1,000 件を超える高い水準で推移していることから、児童虐待は社会全体で解決すべき重要な課題です。
※香川県ホームページより
子ども虐待は家庭の中で起きており、表から見えづらく、報告されている件数は実際のほんの一部だと考えられます。また、核家族化や貧困問題などに伴う子育ての閉塞感から、子育てをしにくい社会になりつつあり、親もまた追い詰められがちです。虐待問題は特別な人だけのものではありません。きっと周りの親子も、もしかするとあなたも、「助けてほしい」と思っているかもしれません。子ども虐待を「自分ごと」としてとらえ、一緒に考えてみませんか。
プロジェクトでめざす先
すべての子どもたちに輝かしい未来を!
実親との関係がうまくいかなくても、周りの大人が一人でも本気で寄り添ってくれると子どもたちはすくすく育ちます。子どもたちは本気で向き合ってくれる大人を待っています。社会全体で大切な子どもを育てる形を作りたい。
「一人じゃない」支え合うきっかけを!
かつての子どもたちが、しんどい思いを抱えているとき、それを話して共有したり、他の人の話を聞くことで「1人じゃない」と癒されたりできるきっかけを作りたい。お互いに支え合う小さな経験をきっかけに、自らの力を信じ、明日への活力が得られることもあると思っています。
つまり、強い誰かが弱い誰かを守るだけの場ではなく、力がない、しんどい時は休んでもよく、力が出て元気になったら誰かのために何かする場所を、地域を巻き込んで作り、結果的に虐待のない、子どもにとって明るい未来を作っていきたい。
プロジェクト内容
アートプロジェクト
- つながる応援― ばんこっき(万子旗) ―
- 場作りの継続
つながる応援とは
学会のポスターの中に描かれている、子どもたちの幸せを応援する「ばんこっき(万子旗)」を作りながら、県内のいろんな方々に子ども虐待について考えていただくきっかけになれば、と企画したものです。
また、学会当日は「ばんこっき」を会場に飾り付け、全国から来てくださる皆様をおもてなし(四国遍路ではお接待と言います)できたら、と思っております。
場づくりとは
かがわ大会が終了した後も、引き続き、虐待防止活動や、みんなが生きやすい社会を作るための「場づくり」を進める予定です。
まずは、四国こどもとおとなの医療センター内に、「全ての人が自分ごととして、子どもの未来を考え、地域のNPOや行政と医療が一緒に、子どもだけでなく、かつて子どもだった大人もホッとできる新しい居場所」「「痛い」って言える場所」「今の自分のままで必要とされる場所」をホスピタルアートの手法を用いて作ります。
ホスピタルアートのご紹介
ホスピタルアートは、医療施設にアートを導入することで、癒しの空間を作り出す取り組みです。具体的には、アート作品を展示したり、患者さんが実際に絵を描いたりするなど、医療環境をより快適で心地よい場所にすることを目指しています。国立病院機構四国こどもとおとなの医療センターでは、2013年の病院開設以来ホスピタルアートを導入しています
ホスピタルアートの効果として、入院日数の短縮や鎮痛剤使用量の減少、認知症の症状改善などが報告されており、医療費や病院運営費の節減にも寄与しています。実際に患者やスタッフがアートに触れることで、心地よさを感じ、モチベーションが向上することがわかっています。
日本こども虐待防止学会学術集会は2024年11月30日と12月1日の2日間に渡り、サンポート高松にて開催します。参加見込み人数は約2000名です。学会当日、実行委員スタッフや、ボランティアの方々と一緒に、ばんこっきを会場に飾り付けます。また、ばんこっきプロジェクトの取り組みや、虐待防止についての思いをパネルにまとめ当日掲示します。学術集会が終わった後も、虐待防止を考えるプロジェクトや、子どもたちの居場所づくりの活動を続けます。
アートディレクター森合音さんからのメッセージ
彼らはこの場所で「自発的な活動」を通じて、誰かのために小さなものづくりをします。その過程で、とても小さな声でとても大切なことを教えてくれるのです。
アート活動を体験した子どもからのメッセージ
長く病気していたら、誰かにしてもらうばっかり。自分が役立たずに思えてくる。でも、自分が好きなことして、それでありがとうって言われると、私、生きてていいんだ。って思う。
ご寄付の使い道について
今回のクラウドファンディングでは、プロジェクト全体にかかる費用のうち、以下の用途として100万円を目標とします。
- 材料費……ばんこっきの材料
- 会場費……アートプロジェクト会場、設備
- 人件費……ファシリテーター(交通費含む)
- 運営管理費
リターンのご紹介
ご寄付は1,000円から受け付けています。
ご支援をいただいた方には、感謝の気持ちとして以下のリターンをご用意しています。
●全員:お礼メール
心を込めてお礼のメールをお送りします。●全員:報告メール
イベント終了後に、ご寄付の具体的な使途と成果をご報告いたします。●希望者のみ:お名前掲載
報告書にお名前を掲載いたします。
掲載を希望されない場合は、申込フォームの質問「プロジェクト実施団体の広報物への氏名掲載」において「掲載を許可しない」を選択してください。